あらかじめ書いておくがこの記事に書いてあることは嘘っぱちだ
2011年5月8日 TCG全般ミスステップ。略してミステップ。MM。つまづき。
・2点ライフを犠牲に、1マナ呪文をカウンターできる。
・青いデッキなら普通に1マナ払っても撃てる。
しかしまぁ、大抵の場合はテンポを考えて0マナでキャストされるだろうこの呪文。
2点のライフというのは、通常であれば20あるライフの1/10である。
《思考囲い》などもそうだが、はっきり言って大して痛くもないお値打ち価格だ。
特に20点のライフを一挙に削る(もしくはHiveMindのように削りすらしない)
デッキに対しては、お賽銭箱に放り投げる5円硬貨のようなもの。
また、低速デッキに対しても撃つことを躊躇する場面はまずないだろう。
2点のライフルーズが問題となってくるのは、やはり対ビートダウン戦だ。
20点削らせなければよいところを、つまづきで2点、フェッチで1点、
或いは思考囲いやFoWでさらに削ってしまうと、相当まずいことになる。
《苦花》や《古えの墳墓》・・・考えるだけで頭痛がしてくる人もいるのでは。
無論その2点ライフを支払ってでも、《野生のナカティル》や
《ゴブリンの従僕》、《霊気の薬瓶》といった凶悪な1マナ呪文を消せたのであれば
それは重畳、失うはずであったライフを失わずに済んだということだから。
ゆえに「消せるのであれば(2点ライフルーズしてでも)消していい」だろうし、
例えその打ち消しの過程を経てライフルーズが勝敗につながってしまっても、
それが敗因となるようなことは滅多にないのではないか。そう思える。
(普通に青マナ1点を支払ってもいいしね)
が、 それは「打ち消せたら」の話。
不確定カウンターである以上は手札に腐る可能性は十分すぎるほどあるし、
つまづき同士による打ち消し合戦などしようものなら、
カードアドバンテージとは別にライフがお互いに減ることになり、
そうなるとビートダウン側としては「してやったり」な展開である。
ここまで読んでおいて、「でもビート相手につまづき腐ること無いっしょ?」 とか
思っている方がいるとしたら、はっきり言ってそれはヤバい。
なにがヤバいって、たとえばここの昨日の日記を見て欲しい。
茶系のビートにはつまづきが刺さらない ように見えないだろうか?
そう。まるでまったく、1マナの呪文なんか、太鼓ぐらいしか入っていない。
《ヴィダルケンのセルターチ》を投入しているものならまだしも、
非セルターチ型の場合は腐る可能性が非常に高い。
無論、メインにつまづきを入れるデッキの多くは
腐っても最悪FoWなどの餌にすることを考えて採用しているのだろうが、
だったら他に有効な青のカードを投入した方がいいのは確実であるし、
そうそうFoWでカバーしきれるものでもない。
「別に茶系ぐらい無視していいでしょ」なんて考えているあなた。
「どうせ俺はStP対策に入れてるし」なんて考えのあなた。
本当にそんな考えが通用するでしょうか・・・?
つまづきが公式スポイラーでその存在を明かされた時点で、
レガシープレイヤーの内の11割(※)はつまづきの及ぼす影響を
厳密かつ深刻に考えているのは明白なわけで。
※他フォーマット勢で、将来レガシーをやろうと思っている者を含む
たとえば、つまづきが効かないのをいいことに茶系デッキが台頭してくる、
かもしれないし。
たとえば、StPの代わりに他の2マナ以上の除去がとられるようになる、
かもしれない。
そもそもが相殺独楽のある、1マナ呪文を多く積むことにリスクのあった環境。
そこへさらに「どのデッキでも打ち消せる」などという概念が参入したとなれば、
環境がどれだけ変動、いや変容するか。
ほんの少しだけこの記事で想像してみることにする。
まず、《霊気の薬瓶》を用いた部族デッキ。
先手後手に関わらず、1T目のバイアルに横槍をさされるようになる。
バイアルスタートこそが真骨頂というデッキは多く、これは放置できない問題だ。
そこで対策を考えてみる。と、やはりこちらも《精神的つまづき》で返す・・?
しかしそれはどうか。例えばゴブリンデッキの場合、《ゴブリンの首謀者》のような
ライブラリー内のゴブリンカードの比率に関わるカードとは構築段階で齟齬が出る。
また、バイアル→相手つまづき→こちらもつまづきで返せたとして、
それでハンドに何が残るのか? つまづきで減った分の手札で、
相手を打ち負かすような展開をしていけるのか?
つまづきが腐った場合は? そもそもメインからでなくサイドインつまづき?
確かにサイドインするカードとしては悪くないが、
サイドへ回しているという時点で、メインゲームのバイアルカウンターは
諦めてしまうことになるのでは。部族デッキでメインゲームを捨てる? あり得ない。
結論として、ゴブリンデッキにとって《精神的つまづき》の存在は
まさに目の上のたんこぶ、「お前さえいなければ」なカードでしかない。
コンボデッキではどうだろう。大抵のコンボデッキには1マナ呪文が多く入っている。
それはつまり、相手のつまづきは的に困らないというわけだ。
ではコンボ側のつまづき採用はどうなのか? 的はあるのか? というと、
相手のつまづきに対するつまづきはよしとして、それ以外を考えることになる。
例えばANT。ハンドにある1枚の《むかつき》。敵の《思考囲い》からこれを守る。
やや局所的な物の見方だが、そう考えると悪くない気はする。
・・・がしかし、そこはANT。2点のライフを支払うのは、痛い。
それでも5マナのFoWよりは採用を検討できるので随分マシだろうけれど・・?
ベルチャー。さすがにちょっと、防御カードに割くスペースはないか?
親和エルフ、エンチャントレス。ANT同様にキーカードが細いため、
それを防御できるという点ではサイド候補ではある・・が?
防御手段として3つほど例を挙げたが、はっきり言ってそれは
「敵の攻撃と噛み合えばこその防御」である。
逆に、敵の攻撃手段が1マナで無かった場合、採用の余地はまるでない。
もしも環境から《もみ消し》や《思考囲い》、《オアリムの詠唱》が薄れ、
代わりに《精神壊しの罠》や《暴露》、《中断》が増えてしまったら・・?
やはりメインから相手につまづきで攻められる可能性が出た分、落ち込んだか。
(まぁ新Φで得たものも相応にあるのだが)
低速デッキ・・・というよりは、グッドスタッフ全般。
《師範の占い独楽》や《渋面の溶岩使い》が攻められるようになったのは痛いが、
一部のカードに頼るようなデッキではないため、致命傷どころかかすり傷ですらない。
環境の変化に柔軟な対応が取れることこそが強みであるため、むしろ追い風。
メインからの採用も十分にあり得るだろう。FoWもあるし。
前述の茶系ビートのような完全につまづきが腐ってしまう相手は怖いが、
それらが環境に増えてきたならその時にメインから外せばいいだけのこと。
そして・・・墓地利用デッキ。
これはもう語るまでも無いだろう。致命傷 である。
共通して採用率の高い《入念な研究》や《納墓》、《朽ち行くインプ》といった
1T目の墓地肥やしの行動が、いきなり攻められるようになった。
それも、FoWと違ってアドバンテージはといとい、
《目くらまし》と違い先手後手関係なし、さらには青以外からも飛んでくる。
そしてもう一つ、これもかなりキツいと思われるのだが、
サイド後の《真髄の針》がますます細くなってしまった(針だけに)こと。
墓地対策対策(誤字に非ず)の選択肢が大分狭まってしまった。
一方で相手の墓地対策カードは、豊富にあった中から
「《大祖始の遺産》より《トーモッドの墓所》にすっか、つまづきあるし」と
ほとんど影響を受けていないようなもの。
《陰謀団式療法》と相性のよい《ギタクシアス派の調査》を得たのはいいが、
それらも2枚ともつまづきの対象となるカードであり、なんかもう凹凹である。
これからはつまづき参入による被害の少なかったローム系デッキや蔦マッドネス、
他のアーキタイプとブレンドした中速リアニなどが勢力を伸ばすかもしれない。
つまづき参入によって、別の意味で被害を被ったデッキもある。
CTGなどのカウンタートップ系がそうだ。
《相殺》と独楽を並べることによって、相手の1マナ呪文をシャットアウト
できることが何よりも魅力であったのに、環境からその1マナカードが減っていく。
キーカードである独楽をつまづきで攻められてしまうのも痛手だ。
今後はCT系のデッキはなりを潜めることが予想される。
い
じ
ょ
勢いでここまで書いたけど、要するにグッドスタッフ大勝利ってことで
結論づけちゃってもいいのだろうか・・?
zooや非バイアル系のクロパーなんかもイイ感じに採用を検討できるだろうけど。
マーフォークは、バイアルに不安要素出来て痛手でもあるから±0だね。
・2点ライフを犠牲に、1マナ呪文をカウンターできる。
・青いデッキなら普通に1マナ払っても撃てる。
しかしまぁ、大抵の場合はテンポを考えて0マナでキャストされるだろうこの呪文。
2点のライフというのは、通常であれば20あるライフの1/10である。
《思考囲い》などもそうだが、はっきり言って大して痛くもないお値打ち価格だ。
特に20点のライフを一挙に削る(もしくはHiveMindのように削りすらしない)
デッキに対しては、お賽銭箱に放り投げる5円硬貨のようなもの。
また、低速デッキに対しても撃つことを躊躇する場面はまずないだろう。
2点のライフルーズが問題となってくるのは、やはり対ビートダウン戦だ。
20点削らせなければよいところを、つまづきで2点、フェッチで1点、
或いは思考囲いやFoWでさらに削ってしまうと、相当まずいことになる。
《苦花》や《古えの墳墓》・・・考えるだけで頭痛がしてくる人もいるのでは。
無論その2点ライフを支払ってでも、《野生のナカティル》や
《ゴブリンの従僕》、《霊気の薬瓶》といった凶悪な1マナ呪文を消せたのであれば
それは重畳、失うはずであったライフを失わずに済んだということだから。
ゆえに「消せるのであれば(2点ライフルーズしてでも)消していい」だろうし、
例えその打ち消しの過程を経てライフルーズが勝敗につながってしまっても、
それが敗因となるようなことは滅多にないのではないか。そう思える。
(普通に青マナ1点を支払ってもいいしね)
が、 それは「打ち消せたら」の話。
不確定カウンターである以上は手札に腐る可能性は十分すぎるほどあるし、
つまづき同士による打ち消し合戦などしようものなら、
カードアドバンテージとは別にライフがお互いに減ることになり、
そうなるとビートダウン側としては「してやったり」な展開である。
ここまで読んでおいて、「でもビート相手につまづき腐ること無いっしょ?」 とか
思っている方がいるとしたら、はっきり言ってそれはヤバい。
なにがヤバいって、たとえばここの昨日の日記を見て欲しい。
茶系のビートにはつまづきが刺さらない ように見えないだろうか?
そう。まるでまったく、1マナの呪文なんか、太鼓ぐらいしか入っていない。
《ヴィダルケンのセルターチ》を投入しているものならまだしも、
非セルターチ型の場合は腐る可能性が非常に高い。
無論、メインにつまづきを入れるデッキの多くは
腐っても最悪FoWなどの餌にすることを考えて採用しているのだろうが、
だったら他に有効な青のカードを投入した方がいいのは確実であるし、
そうそうFoWでカバーしきれるものでもない。
「別に茶系ぐらい無視していいでしょ」なんて考えているあなた。
「どうせ俺はStP対策に入れてるし」なんて考えのあなた。
本当にそんな考えが通用するでしょうか・・・?
つまづきが公式スポイラーでその存在を明かされた時点で、
レガシープレイヤーの内の11割(※)はつまづきの及ぼす影響を
厳密かつ深刻に考えているのは明白なわけで。
※他フォーマット勢で、将来レガシーをやろうと思っている者を含む
たとえば、つまづきが効かないのをいいことに茶系デッキが台頭してくる、
かもしれないし。
たとえば、StPの代わりに他の2マナ以上の除去がとられるようになる、
かもしれない。
そもそもが相殺独楽のある、1マナ呪文を多く積むことにリスクのあった環境。
そこへさらに「どのデッキでも打ち消せる」などという概念が参入したとなれば、
環境がどれだけ変動、いや変容するか。
ほんの少しだけこの記事で想像してみることにする。
まず、《霊気の薬瓶》を用いた部族デッキ。
先手後手に関わらず、1T目のバイアルに横槍をさされるようになる。
バイアルスタートこそが真骨頂というデッキは多く、これは放置できない問題だ。
そこで対策を考えてみる。と、やはりこちらも《精神的つまづき》で返す・・?
しかしそれはどうか。例えばゴブリンデッキの場合、《ゴブリンの首謀者》のような
ライブラリー内のゴブリンカードの比率に関わるカードとは構築段階で齟齬が出る。
また、バイアル→相手つまづき→こちらもつまづきで返せたとして、
それでハンドに何が残るのか? つまづきで減った分の手札で、
相手を打ち負かすような展開をしていけるのか?
つまづきが腐った場合は? そもそもメインからでなくサイドインつまづき?
確かにサイドインするカードとしては悪くないが、
サイドへ回しているという時点で、メインゲームのバイアルカウンターは
諦めてしまうことになるのでは。部族デッキでメインゲームを捨てる? あり得ない。
結論として、ゴブリンデッキにとって《精神的つまづき》の存在は
まさに目の上のたんこぶ、「お前さえいなければ」なカードでしかない。
コンボデッキではどうだろう。大抵のコンボデッキには1マナ呪文が多く入っている。
それはつまり、相手のつまづきは的に困らないというわけだ。
ではコンボ側のつまづき採用はどうなのか? 的はあるのか? というと、
相手のつまづきに対するつまづきはよしとして、それ以外を考えることになる。
例えばANT。ハンドにある1枚の《むかつき》。敵の《思考囲い》からこれを守る。
やや局所的な物の見方だが、そう考えると悪くない気はする。
・・・がしかし、そこはANT。2点のライフを支払うのは、痛い。
それでも5マナのFoWよりは採用を検討できるので随分マシだろうけれど・・?
ベルチャー。さすがにちょっと、防御カードに割くスペースはないか?
親和エルフ、エンチャントレス。ANT同様にキーカードが細いため、
それを防御できるという点ではサイド候補ではある・・が?
防御手段として3つほど例を挙げたが、はっきり言ってそれは
「敵の攻撃と噛み合えばこその防御」である。
逆に、敵の攻撃手段が1マナで無かった場合、採用の余地はまるでない。
もしも環境から《もみ消し》や《思考囲い》、《オアリムの詠唱》が薄れ、
代わりに《精神壊しの罠》や《暴露》、《中断》が増えてしまったら・・?
やはりメインから相手につまづきで攻められる可能性が出た分、落ち込んだか。
(まぁ新Φで得たものも相応にあるのだが)
低速デッキ・・・というよりは、グッドスタッフ全般。
《師範の占い独楽》や《渋面の溶岩使い》が攻められるようになったのは痛いが、
一部のカードに頼るようなデッキではないため、致命傷どころかかすり傷ですらない。
環境の変化に柔軟な対応が取れることこそが強みであるため、むしろ追い風。
メインからの採用も十分にあり得るだろう。FoWもあるし。
前述の茶系ビートのような完全につまづきが腐ってしまう相手は怖いが、
それらが環境に増えてきたならその時にメインから外せばいいだけのこと。
そして・・・墓地利用デッキ。
これはもう語るまでも無いだろう。致命傷 である。
共通して採用率の高い《入念な研究》や《納墓》、《朽ち行くインプ》といった
1T目の墓地肥やしの行動が、いきなり攻められるようになった。
それも、FoWと違ってアドバンテージはといとい、
《目くらまし》と違い先手後手関係なし、さらには青以外からも飛んでくる。
そしてもう一つ、これもかなりキツいと思われるのだが、
サイド後の《真髄の針》がますます細くなってしまった(針だけに)こと。
墓地対策対策(誤字に非ず)の選択肢が大分狭まってしまった。
一方で相手の墓地対策カードは、豊富にあった中から
「《大祖始の遺産》より《トーモッドの墓所》にすっか、つまづきあるし」と
ほとんど影響を受けていないようなもの。
《陰謀団式療法》と相性のよい《ギタクシアス派の調査》を得たのはいいが、
それらも2枚ともつまづきの対象となるカードであり、なんかもう凹凹である。
これからはつまづき参入による被害の少なかったローム系デッキや蔦マッドネス、
他のアーキタイプとブレンドした中速リアニなどが勢力を伸ばすかもしれない。
つまづき参入によって、別の意味で被害を被ったデッキもある。
CTGなどのカウンタートップ系がそうだ。
《相殺》と独楽を並べることによって、相手の1マナ呪文をシャットアウト
できることが何よりも魅力であったのに、環境からその1マナカードが減っていく。
キーカードである独楽をつまづきで攻められてしまうのも痛手だ。
今後はCT系のデッキはなりを潜めることが予想される。
い
じ
ょ
勢いでここまで書いたけど、要するにグッドスタッフ大勝利ってことで
結論づけちゃってもいいのだろうか・・?
zooや非バイアル系のクロパーなんかもイイ感じに採用を検討できるだろうけど。
マーフォークは、バイアルに不安要素出来て痛手でもあるから±0だね。
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