ってことで。気合いで書く。


ミラディンの傷跡参入後、金属術のカードを手に入れたことで
大きくデッキパワーを伸ばすことに成功した親和デッキ。

特に大きな収穫として、《オパールのモックス》が挙げられるだろう。
各種アーティファクト土地や《羽ばたき飛行機械》と一緒に、
1ターン目から出てきては2マナ呪文へと繋げられる。
《バネ葉の太鼓》と同様に色マナの安定にも貢献しており、
《潮の虚ろの漕ぎ手》のような色拘束のキツいカードも難なく唱えられる。


では、1ターン目から《オパールのモックス》(以下オパモ)の
金属術を達成できたとして、どういった呪文に繋げるのか?

ミラ傷参入以前の親和の2マナ枠といえば《電結の荒廃者》だった。
しかしWWKで《石鍛冶の神秘家》が登場すると、
これまで4枚投入がデフォであった定番装備品の《頭蓋囲い》の枚数を抑えつつ、
《梅澤の十手》や《火と氷の剣》のような装備品のシルバーバレット戦略が主流となった。

即ち、1ターン目に石鍛冶→2ターン目に装備品をプレイ、
3ターン目には飛行機械や石鍛冶がそれを装備してアタックするという流れ。
《頭蓋囲い》をサーチした場合は2ターン目から装備して殴っていける。
単純に、(石鍛冶を経由せずに)手札にある装備品をプレイしてもいい。
1ターン目に《メムナイト》を出しておけば、2ターン目から十手ゲーが始まる。


《メムナイト》。0マナ1/1。アーティファクト生物。
こいつもまた、ミラ傷以降に親和の獲得した優良パーツの1つだ。

親和デッキにおいて固定パーツの1つとされる、《バネ葉の太鼓》。
これを活用するため、あらゆる親和デッキには必ず軽量アーティファクト生物が
8体以上搭載されているのだが、メムナイトはこれまでの0マナ生物
(《ファイレクシアの歩行機械》、《Shield Sphere》)と違い、
装備品などの強化なしに単体でアタックし打点を稼げるのが魅力。
特に《梅澤の十手》を活かそうという場合、2ターン目に殴っていけるのが大きい。


さて、ここまでで挙げたカードを大まかに枠として類別すると、
・0マナ生物
・太鼓
・オパモ
・石鍛冶&装備品
・頭蓋囲い(↑とは別勘定)
このような構成になる。
ここに、これまでの親和と同様に1マナ2ドロー呪文の《物読み》を加え、
適当に3マナ(つまり2・3ターン目に展開する)生物を加えると、
大体下記のような構成が見えてくる。


《羽ばたき飛行機械》 4
《メムナイト》 4
1マナの生物 4
石鍛冶 4
2~3マナの生物 4

《物読み》 4
《頭蓋囲い》 4
《梅澤の十手》 1
《火と氷の剣》 1
大技 2
小技 4
自由枠(生物が望ましい) 4

アーティファクト土地3種 12枚
何らかの土地 4
オパモ 4


物凄く大雑把に組んだ形だが、これでも十分に安定した形と思われる。
0マナ生物が8枚も必要か? とか、オパモ4枚だと腐るんじゃない? とか
土地枚数は適正なのとか十手いらねぇうぇとか、そういうのは各人が考えるとして。

このレシピにおいて具体的な表記を行っていない、
・1マナの生物
・2~3マナの生物
・大技
・小技
・自由枠
・何らかの土地

この6項を軽く説明していく。



・1マナの生物
初手に《オパールのモックス》が無かった場合、1ターン目にプレイすることになる
地味ながら大事なポジションである。
最低限、《バネ葉の太鼓》の起動コストとなってくれるため
単体の性能はそこまで問われないものの、どうせなら活躍の見込める奴を選びたい。

候補としては以下。

・《大霊堂の信奉者》
古きよき親和の代表選手。相棒である《電結の荒廃者》が不在の形が多いものの、
石鍛冶からの1枚挿しで《ピストン式大槌》という手もあり、未だ侮れない存在。

・《ヴィダルケンのセルターチ》
金属術生物。上記の信奉者と違い、単体でも安定した活躍が見込める。
色も《物読み》と同じであるため投入しやすい。
が、信奉者ともどもプレイするのに色マナが必要であるため、
《バネ葉の太鼓》へと繋ぐ1ターン目の選択肢としては不安が残るか。

・《屑山の人形》
ド安定。無色のアーティファクト生物なので出すのは簡単、
タップ能力も持たない為、太鼓との相性も良好。
生け贄がコストの起動型能力を持つものの、立っているだけでも
相手が勝手に墓地利用ギミックを自重してくれるので、自軍の展開を阻害しない。
自殺可能生物なので対ドレッジ戦や、相手の十手付き生物のチャンプブロックなど
活躍の場は意外と広い。
……でも相手のデッキに墓地利用が無いと、やっぱり地味。

・《献身的な補充兵》
1マナ3/3。アーティファクトでも無いし、色マナも必要とはいえ、
デメリット無しの《はぐれ象》はやっぱり強力。Zooでも実証済みだしね。
何だかんだ言っても単体性能だけ見れば、1マナ枠においては最強クラス。
装備品に頼りたくない人向け。

・《信号の邪魔者》
ミラディン包囲戦で登場した喊声生物。パワーは無いが、擬似的な飛行を持つため
装備品の装備先としては悪くないか。喊声も構築次第では面白い。
が、さすがに単体性能が低すぎるのはいただけない。
1マナのフライヤーならもっと強力なのがいる(後述)しね。

・《コーの決闘者》
イクイップに命を燃やしたい人なら是非。単体性能は邪魔者以下だが、
装備品が付いてしまえば最強クラスの性能に変化する。
《頭蓋囲い》でワンパン即死、十手にカウンターが4つ、剣の効果が2回発動。
……正直どれも相手からしたらご遠慮願いたいところだろう。
除去耐性や回避能力は無いため、それをどうカバーするかは考え物。
コンボデッキ相手なら関係ないけどもw

・《大霊堂のスカージ》
新ファイレクシアにて登場。久しぶりのスカージは有色アーティファクト。
1マナ1/1飛行絆魂。頭蓋囲いをつけろ と言わんばかりの性能である。
同じエキスパンションで登場した《精神的つまづき》の対象にならない所や、
単体でもある程度の活躍が見込めることなど、秀でた点が多く目に付く。
色マナも必要としないため、特に何かコレというギミックが欲しいのでなければ
《屑山の人形》かコレを採用するのが賢明といえるかもしれない。



・2~3マナの生物
1マナ生物枠と違い、そもそもこの枠自体を設けないという手もある。
無論、その場合は装備品の枚数もある程度抑えたり、
土地の枠に《ちらつき蛾の生息地》を採用するなどの調整は必要となるが。

2~3マナと書いたが、親和持ちの《マイアの処罰者》もこの枠に勘定するのが普通。
さすがにアイツを0マナで出していこうというのは、少々考えが甘いし。
せっかく太鼓とオパモでマナが伸びやすくなっているのだから、
親和生物よりも金属術持ちの《刻まれた勇者》や《エーテリウムの達人》など
爆発力の大きい生物を選択したいところ。

ギミック次第では《焼身の魂食い》や、これまで通り荒廃者なども検討できる。
(特に小技として投げ系スペルを採用している場合。)



・大技
なんかすごいことをやる。凄い事ったら凄いことだ。
候補としては以下。

・《ボーラスの工作員、テゼレット》
親和の最終兵器、一撃必殺のスーパードレインを行える。
3つの能力すべてが親和にマッチしており、無駄になることはあり得ない。
色拘束も現在の親和なら気にならないし、重さだって問題なし。
(ハンドによっては2ターン目に出てくることすらある。恐ろしや。)
しかしたった1つ、大きな弱点があるのも事実。そう、値段 である。

・ソプターコンボ
《飛行機械の鋳造所》と《弱者の剣》でコンボする。
後者は石鍛冶でサーチできるし、前者もアーティファクト土地をサクって
打点に変えるという戦術が割と強力なので腐りにくい。
対生物デッキに対して非常に強い反面、打ち消しがちと怖いか。
もちろん、鋳造所の色拘束が厳しいというのも問題となり得る。

・《巣穴からの総出》
まさかのストーム。0マナカードやマナ加速が割と多いデッキなので、
《水蓮の花びら》などを加えれば案外簡単に撃ててしまう。
エラヨウなどと違って手札を使い切った後に引いてきても
後続次第で巻き返しを図れるのがポイント。



・小技
ちまっとしたことをやる。しかしピリリと辛い!

・《投げとばし》、《消耗の儀式》、《爆片破》、《カルドーサの再誕》
生け贄系ギミック。特に前2つは「投げ」と呼ばれる。
《焼身の魂食い》と組み合わせれば最速2キルが可能なほか、
《エーテリウムの達人》や《頭蓋囲い》付き生物を投げれば高い打点がのぞめる。
爆片破と最誕は生物以外をサクるのだが、使い勝手は投げよりもむしろ悪い。
爆片破の方は最悪、適当にプレイヤーや相手のタルモにブツければいいのだが、
再誕はソーサリーなのでギミックが組みづらく、スタンダードで流行った
「ゴブナイト」のような危ういデッキ構成になりやすいのが不安要素。

・《呪文貫き》、《思考囲い》
対コンボや対コントロールを意識したカウンター、もしくはハンデス。
色マナが必要なので安定して撃てないという懸念はあるものの、
メインゲームからコンボデッキ相手に勝ちに行こうという姿勢は評価できる。
コントロールデッキ相手には、普通に速攻で殴り勝つことを優先した方が早いが。

・《極楽のマントル》
石鍛冶からのシルバーバレット用。手札にテゼレットがあって、
かつ土地が3マナ以上に伸びる気配の無い時などに呼んできたい。

・《からみつく鉄線》
ワイヤー。装備品と相性がよく、相手を足止めしてる間に
《頭蓋囲い》付きの生物や達人さんで20点を削りきる。
悪くはないのだが……StPなどで普通に凌がれてしまうと辛い。
ちなみに《溶接の壷》あたりとも相性がいいので、併せての投入もご一考どうぞ。

・《王の摂政、ケンバ》
おっぱい要員  イクイップよりの構築ならば悪くは無い。
しかし《刻まれた勇者》と比べると、ちょっと悠長な感じは否めないか。



・自由枠
大技項や小技項で載せたギミックを実現するに際し使える枠。
メムナイトやオパモを削ることで、この枠を広げることが可能。



・何らかの土地
《ちらつき蛾の生息地》、《空僻地》などで調整を行う枠。
《ファイレクシアの核》や《ガイアの揺籃の地》、《アカデミーの廃墟》、
《ミシュラの工廠》など、構築次第で結構多くのカードが候補に挙がってくる。
一番無難なのは《空僻地》。
色マナを要求するカードが少ないなら《ダークスティールの城塞》なども。



こんな所かなぁ。結構長々と書いてしまったけど、
それなりに見やすい記事になってる……といいなぁ。まずあり得んけどw
ターボリベリオン戦記みたく、専用カテゴリ作って飛び易いようにしとこうかな?

コメント

Fuji/ヴァイン
2011年5月21日23:40

《屑山の人形》がド安定・・・だと・・・? はっはっは、御冗談をーw

僕のDNにもちょろっと書いたけど、コイツはどー考えても「雑魚枠」だろw
ビートダウン生物としての性能は最底辺レベルだし、
十手対策と言うのならば普通にセルターチの方が受けが広くてド安定だし。

墓地利用デッキ、特に橋を有するドレッジ対策と言うけど、
もともと親和と言うデッキはレガシー最速のビートダウンデッキ、
相手がドレッジだろうが何であろうがスピードで圧殺すれば良いではないか!

親和の場合は、より一層打点を上げて相手が何だろうとも撲殺出来るようにしておくなり、
火薬樽やDeed、無ロッドと言ったの天敵カードに対する対策を積んでおくなり、
ANTやShow&Tellと言った親和よりも速い瞬殺コンボデッキ対策を
考えておくことをまず優先してやるべきだと思う。
墓地利用デッキって、実は速いだけで戦術自体は単純に殴るだけだし、
そういうのが相手だったら親和は対策ゼロの素の状態でも互角以上に戦えるだろうからね。

migiT
2011年5月22日0:30

ぶっちゃけ装備品付けてどうにかするのが現在の親和の主流なんで、
生物のビート面での質ってのは余り問われないんだ。
セルターチもそうだけど、最近の親和はコントロールに寄ってきてるって巷でもよく言われる。

で、セルターチだと色マナカードだから事故りやすく、金属術達成も遅れてしまう。
だから安定なのさ。君も親和組んでみればわかると思うよ。
初手のオパモが3T目まで仕事しないとかいう事態を避けることが優先だってことが。

あと、ドレッジ相手に圧殺とか無理がある。
2キルがそれなりの確率で起こる上に、手札破壊やパーマネントタッチもある相手だぞ。
3T目勇者出してさぁ装備品つけるぞって所でゾンビ+血族の21点パンチとかざら。
レガシー最速(笑)だぜ。

瞬殺コンボ対策は枠考えると無理龍だから、個人的にはやめといた方が無難に思う。
ピアスとかサイド後でええねん。

Fuji/ヴァイン
2011年5月22日1:49

金属術の達成を考えると、普通に《大霊堂のスカージ》で安定だね。
ライフリンクがビートデッキ全般に対して有効に機能しそう。
一方《屑山の人形》とかタルモにもKotRにもラバマンにも無力だし・・・
やっぱ中途半端だよ。対策っても橋とリアニ系カード相手にしかまともに働かないし。
墓地対策したかったら素直にサイドに墓所・遺産積んどけという気しかしないぞw

あと、ドレッジ相手に殴り合い真っ向勝負出来ないとか甘えだからw
親和よりも遅い蔦マッドネスですらドレッジ相手に真っ向勝負出来たぞ。
もちろんメインは微不利~不利だけど、そこはサイド後で十分補える訳だし。
そもそも親和って3ターン目には相手を半殺しか全殺しかにしているデッキだろーがw

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