ブレンパワード 全台詞集 第05話「敵か味方か」
2011年6月22日 ブレンパワード全台詞集脚本:面出明美 絵コンテ・演出:越智浩仁 作画監督:佐久間信一
ヒギンズ 「本日付けでブレンパワードのパイロット候補としてノヴィス・ノアに配属となりましたヒギンズ・サスです」
ナンガ 「キメリエスでは、君を手放すのを嫌がったらしいな。俺はナンガ・シルバレーだ。一応、ブレンパワード隊の責任者ということになっている」
ラッセ 「ラッセ・ルンベルクだ。よろしくな…あらっ」
ヒギンズ 「まだ、リバイバルしていないんですね」
ナンガ 「グランチャーとの戦いが本格化してくるというのに、困ったものだ…。おまけに、パイロットも子供の方が腕が良くてね」
ヒギンズ 「宇都宮比瑪ですか?いいセンスをしているって聞いてますけど」
ラッセ 「あぁ、良い子だよ。ノヴィス・ノアの1号機のパイロットだものなぁ。それとリクレイマー上がりの坊やだ」
ヒギンズ 「伊佐未勇ですね?
…あたしを見て、リバイバルしてくれないのかしら…」
アノーア 「私は伊佐未勇を全面的に信用しているわけではありません。彼はグランチャーに乗っていた少年です」
ゲイブリッジ 「だからこそ、ブレンパワードのパイロットとしても心強いのではないかね?」
アノーア 「…なぜ彼はリクレイマーを裏切る気になったのでしょう?」
直子 「あの子は、両親とは違う道を見つけたんだと思います。そういう子です」
アノーア 「親子の絆がそれで断ち切れるものでしょうか」
直子 「それは…」
ゲイブリッジ 「今、オルファンと戦うには彼の協力が必要だ」
アノーア 「直感ですか?」
ゲイブリッジ 「ま、そうだ」
アノーア 「…総司令がそうおっしゃるのなら」
ゲイブリッジ 「大丈夫ですよ、直子さん」
直子 「ありがとうございます」
勇 「うぅ…あぁ…うぁ…」
アイリーン 「ユウ・イサミ?気分が悪い?勇!」
翠(回想) 「勇!」
勇(回想) 「うぅ…うぅ…し、痺れるよぉ…ジリジリする…あぁ…痛いよぉ…」
翠(回想) 「大丈夫です!あなたなら我慢できるわ!強い子だものね?上の村の山と川で鍛えた子だものね?」
研作(回想) 「アルファ、ベータ、ゼータ、各波同じように上がっている。乱れではない!こりゃあグランチャーとシンクロしているんだ!
さすがにわが子だ!アンチボディたるグランチャーと、一心同体になれるデータが取れてるんだよ!翠!」
翠(回想) 「あなたの英知と、私の忍耐力、それを受け継いだ勇なら、依衣子以上のパイロットになれるわ!グランチャーの抗体としてね」
勇(回想) 「あぁ…ジンジンするよぉ…」
翠(回想) 「オルファンに選ばれたんだから、大丈夫よ!」
勇(回想) 「うぅああぁ、ああぁぁ……」
勇 「うっ!勝手に!こんなとこに連れて来て!…っう」
アイリーン 「…伊佐未勇!大丈夫?」
勇 「あぁ。あ…どうでした?僕…」
アイリーン 「問題なし」
勇 「何か、体に埋め込まれていたとか」
アイリーン 「DNAの書き換えもないみたいね。そっちの方はもう少し時間をかけて調べるって」
勇 「僕の疑いが、晴れたってこと?」
アイリーン 「それは、私の判断することではないわ。
私はオルファンを修復したリクレイマーたちを、マッドサイエンティストだとは思っていないし」
勇 「何?」
アイリーン 「なぁに?」
アカリ 「…別に」
クマゾー 「べつに」
アイリーン 「そう」
勇 「俺を見張ってんだな?」
アカリ
クマゾー 「うん!」
アカリ 「…あっ!うわっ」
クマゾー 「ああぁ~」
勇 「誰の命令なんだかさ」
比瑪 「そうね。反応係数をもう少し高めに設定して…」
ユキオ 「比瑪姉ちゃーん」
比瑪 「なぁにユキオ?」
ユキオ 「休んでなきゃダメじゃないか!休むのも任務のうちだろ?」
比瑪 「ありがと。でもね、勇の使ってるこの子の事、ほっておけなくて」
アカリ 「バレたぁ!」
クマゾー 「ばればれぇ~!」
アカリ 「比瑪姉ちゃーん!」
クマゾー 「ねぇちゃ~ん!」
アカリ 「バレたぁ!」
クマゾー 「ばればれぇ~!」
アカリ 「スパイしてるのバレたぁ!」
比瑪 「あぁ、いいのよ。アイリーンさんのところでしょ?」
勇 「何してんだ!」
比瑪 「何って…」
勇 「俺のブレンパワードだぞ!」
比瑪 「コックピットの調整よ」
勇 「勝手にいじるな!」
比瑪 「近づくんじゃない!」
勇 「え?」
比瑪 「あなたが近づくと、ロクなことがないんだからね!」
勇 「どういうことだよ」
比瑪 「触るんじゃない!ひっつくんじゃない!」
アカリ 「ひっつくな!」
クマゾー 「ひっつく」
勇 「いけないか?」
比瑪 「キスがいいわけないだろ!」
ユキオ 「キスぅ?」
比瑪 「はっ!」
アカリ
クマゾー 「キぃスぅ~?」
ユキオ
アカリ 「したのかぁ?」
クマゾー 「した」
勇 「キス?あいさつはしたけど。なぁ?」
比瑪 「あぁ、一年ぶりの挨拶!?ひつっこいもんね!」
勇 「…そうだったかもな。悪かったよ。」
勇 「おまえはこれでいいんだな?」
比瑪 「この子、このブレンパワードに好かれてるんだ」
カナン 「オルファンが動き出しているわ。本当に、宇宙を求めているのかしら…」
クインシィ 「勇がノヴィス・ノアにこのオルファンの弱点を教えているのだから、防衛のためにグランチャー部隊を強化するのは当然でしょう!?」
研作 「オルファンが浮上すれば、ノヴィス・ノアなど問題ではない!」
クインシィ 「勇はグランチャーの抗体にならなかったにしても、オルファンを知っています!」
研作 「あれはお前の弟なんだぞ?それを倒そうというのか!」
クインシィ 「異分子は排除しなければならない」
翠 「それは、あなたが決めることではないわね、依衣子。すべては…」
クインシィ 「依衣子などここにはいない。私はクインシィ・イッサーである!」
翠 「そうしたのもオルファンの意思を受けて私たちが…!」
クインシィ 「クインシィをやっているのはあたしなんだよ!勇がビープレートを手に入れたら、どうなる!博士!」
研作 「ビープレートのことは、まだその威力も存在も仮定のものなんだ!」
カナン 「戦闘データだ」
フィジシスト 「ありがとうございます」
クインシィ 「しかしオルファンそのものの行動に影響を与える、そういう性格を持っているものだと博士は言っている!」
研作 「そうだからこそ!」
クインシィ 「グランチャーの補修技術の開発を急ぎ、部隊そのものの補強が先決なんだろ!」
翠 「話は分かってます!ですから、ジョナサンにも率先して出てもらいます」
ジョナサン 「同時にノヴィス・ノアの動向も探ってきますよ。カナン」
カナン 「何か?」
ジョナサン 「先発で出てくれないか」
カナン 「また?」
ジョナサン 「いいだろ?」
カナン 「あぁ…了解」
クインシィ 「ジョナサン!迂闊ではないのか!?」
ジョナサン 「クインシィ・イッサーの不安も、一挙に解消してみせますよ」
カナン 「リクレイマーは、勇のことを敵と見なしている。オルファンのことしか考えない…」
ジョナサン 「カナンを見張っていれば、裏切り者は出てくるはずだ」
シラー 「はっ」
ジョナサン 「オルファンは伊佐未ファミリーの所有物じゃない。それを彼らも知るべきだな。
…はっ」
クインシィ 「なるほど。カナンを試す、というわけかい、ジョナサン?」
ジョナサン 「あぁ。ドクターたちにはプレートの加工をやっていただけますな?」
クインシィ 「やらせてます。あれはいいシールドになる」
ジョナサン 「では」
クインシィ 「うん」
比瑪 「クマゾー、こっち向いて」
クマゾー 「んん」
比瑪 「ほら、口を拭いて。
オルファンでは何を食べてた?」
勇 「人間どこにいたって、食べるものは変わるもんじゃない」
比瑪 「そうそう。直子おばあちゃんの畑のトマト!おいしかったねぇ?」
勇 「あれは昔から、ああして作ってんだ。コツあるしな」
比瑪 「ふぅーん。おばあちゃんに教えてもらったんだ?なのに、どうして今はおばあちゃんと話さないの?」
勇 「関係ないだろ」
比瑪 「でもさ…」
コモド 「こんな所にいた。ユウ・イサミ?私はコモド・マハマ。手短に言うわ。あなたのブレンパワード、あたしに譲ってくれない?」
勇 「何言ってんだかさ」
コモド 「あたしはパイロットよ!?だけどブレンパワードがなければ戦えない!」
勇 「俺だってオルファンを潰すために出てきたんだ。そっちの事情なんて知りたくもない」
コモド 「あなたは自分の勝手で戦うんでしょ!?あたしたちは違うわ!」
勇 「道具を頼りにするようでは、グランチャーは落とせないよ」
コモド 「あなたと戦って証明してみせましょうか!?」
比瑪 「コモド!あのブレンパワードは勇を認めているのよ!他の人が無理に乗ったら、どうなるかわからない!」
コモド 「私が認めさせるわ!」
勇 「誰かが来る!誰だ?」
カナン 「まだこんなところをウロウロして!勇!いるんでしょ?出といで!」
ノヴィスクルーA 「グランチャー1機、接近!」
アノーア 「1機だけだと?」
ノヴィスクルーA 「はい」
アノーア 「対空戦用意!」
ノヴィスクルーB 「全艦へ、対空戦用意!海中探査!」
アノーア 「たった1機で接近?」
勇 「うわっ!何すんだ!」
アカリ 「勇は動いちゃダメ!」
クマゾー 「うごくなっ」
勇 「グランチャーが来てんだろ!」
比瑪 「あなたには待機命令が出てるのよ!あたしたちに任せて!」
勇 「カナンが来たんじゃないのか?
ほら、分かったから!離れてくれよ!」
クマゾー 「くうぅ~」
勇 「信用されてないんだな」
アカリ 「そういうわけじゃないけど」
勇 「そうなんだよ」
カナン 「勇、いるのね?」
ナンガ 「敵が1機だけとは思えない。注意しろよ!…行けい!」
比瑪 「あのグランチャー!勇と一緒だった女の人のだ!勇を連れ戻しに来たんなら!」
カナン 「勇は出てきていない…はっ!」
勇 「っ…!」
カナン 「勇!」
勇 「カナンか?」
コモド 「何でなのさ!答えなさいよ!
…何でさ!」
コモド 「出るからね!」
デッキクルーA 「イランドじゃあ、グランチャーと接近戦なんかできねえぜ?」
コモド 「そんなの!」
デッキクルーA 「へっ、ヨルバの神様がグランチャーを知ってんのかよ?」
コモド 「オグンの神よ、この戦いの我を守りたまえ」
(アイキャッチ無し)
比瑪 「ひょっとしたら勇を取り返しに来たんでしょ!あなたは!」
ラッセ 「こっちのこともまったく分かってないで出てきたのか!あいつは!」
カナン 「あのときのブレンパワード!?あなたに会わなければ、勇もあたしも、迷うことなんてなかったのに!」
比瑪 「あぁっ!パワーではグランチャーにかなわない!?」
ナンガ 「比瑪!離れろ!」
比瑪 「え!?」
ナンガ 「コモド!こんな時にセレモニーはするな!右に回りこめ!」
コモド 「オグンよ!私は命を賭けて戦います!」
デッキクルーB 「上がってもお祈りをやりやがって!」
ヒギンズ 「同じアンチボディでも、グランチャーのほうがパワーがあるんじゃないの?」
勇 「カナン?カナン一人で来てるのか?」
ラッセ 「逃げたぞ?どういうつもりで来たんだ?」
アノーア 「どう思われますか?」
ゲイブリッジ 「偵察、というところだろうが、オルファン側の作戦とは思えないな」
アノーア 「ブレンパワードたちは帰投待機、イランド隊は偵察、散開させろ」
直子 「勇を、連れ戻しに来たんだわ」
ゲイブリッジ 「ああ、綺麗なもんです」
直子 「ええ。ありがとう」
ゲイブリッジ 「ああ。もっとも、あれが日本で見えるのは人類にとってあまりいいことではありませんが」
直子 「勇は大丈夫でしょうか」
ゲイブリッジ 「オルファン体験が心の傷になっても、ここにいてくれれば癒されますよ。直子さんの存在も大きいでしょうからね」
直子 「そうでしょうか。ふしだらなところを見せているような気がします」
ゲイブリッジ 「え?…初恋がふしだらですか?」
直子 「いえ…今でもここにその殿方がいらっしゃるのが…」
ゲイブリッジ 「若者たちは、わかってくれていると、思いたいのですがね」
比瑪 「勇!昼間のグランチャーのパイロッ…何!?」
アカリ
クマゾー 「~~~~~~~!!」
比瑪 「二人いるの…っね!?」
アカリ 「ぷはぁ!」
比瑪 「クマゾー!」
クマゾー 「ぅあぁぁ~~~」
勇 「頼む!どうしても、行かなければならないところがあるんだ!…よし!いい子だ!たいした奴だよ」
デッキクルーC 「あ?お、おい!な、何やってる!?」
デッキクルーD 「おい誰だ!降りろ!」
勇 「前より反応が早い…。ここの修理のおかげだってのか」
魚屋 「出血大サービスで半額だよぉ?」
主婦 「元が高けりゃあ、半値の意味なんかないよ?」
カナン 「へぇ…」
勇 「うかつに動くと面倒なことになるから、動くなよ?」
勇 「そこか?」
カナン 「勇、来てくれた…?」
カナン 「神殿の周りを清めるための鈴の音か…来てくれて嬉しかった」
勇 「オルファンにいたときに決めた落ち合い場所といったら、ここしかなかった」
カナン 「あぁ、その土地の神社…
勇が自意識を取り戻せば、あのご両親から逃げ出したいというのはわかるけれど、でもオルファンの目的は…」
勇 「オルファンの目的は分かってるさ。人間をみんな、自分に従うものにしちまう。ケイディを見ただろ?」
カナン 「それでも、あそこがあたしの見つけた、唯一の安らぎの場所なのよ
他のどこにいても、あたしは不安で仕方がなかったわ」
勇 「それはカナンのお母さんの不安だろ?カナンはカナンとして、生きる意志を持つべきだよ」
カナン 「そんなこと、できるわけないわ」
勇 「できる。俺は、そう考えたから行動した」
カナン 「あたしには、オルファン以外に生きる場所はないわ」
勇 「ノヴィス・ノアがある。あそこはカナンに合うと思う」
カナン 「あなたには?」
勇 「え?まだ…わからないな」
比瑪 「勇ったらこんなところで何やってんのよ」
勇 「リクレイマーの連中は遺伝子や記憶が全てだと言うけど、そうだったらなぜ俺たちは世代を重ねるんだ?」
カナン 「その間違いを、オルファンが正すのでしょう?」
勇 「違うよ。オルファンには何か…そう、とりあえずの呪縛のようなものがあるんだよ」
カナン 「とりあえずの…呪縛?」
勇 「カナンだってオルファンを離れてみればわかると思うな」
飲み屋の客 「ビールおかわり!」
飲み屋の親父 「へぇーい!」
比瑪 「…ったく!」
勇 「…あっ?」
比瑪 「何やってんの!?こんなことしてたら、あなたの立場が悪くなる一方よ!」
勇 「何が悪いんだよ?」
比瑪 「こんな美人とデートなんて!」
勇 「悪いかよ?」
カナン 「大事な話をしてるのよ。邪魔をしないでちょう…」
比瑪 「こっちも大事な話だわ!」
勇 「失礼だろ!」
比瑪 「何でさ!この人あんたの姉さんなの!?恋人かぁ?」
勇 「馬鹿言うな!」
カナン 「…あぁっ!?」
勇 「グランチャー!」
カナン 「シラーに尾けられていたの?」
比瑪 「あんたそういう女なんだ!?」
カナン 「うっ…」
シラー 「勇!カナン!隠れても無駄だよ!」
市民(男) 「うわぁー!」
市民(女) 「キャー!」
女の子 「ママぁ!ママぁー!」
比瑪 「勇!ここで戦っては駄目よ!」
勇 「シラーはそんなこと考える奴じゃない!」
カナン 「どういうつもりなの?シラー!」
シラー 「そっちこそ!裏切り者とコソコソ密談かい?」
カナン 「あたしは…勇を連れ戻したかっただけよ!」
シラー 「ユウ・イサミは邪魔なんだ!ジョナサンやあたしにはね!あんたも一緒に死んでもらうよ!」
カナン 「シラー!誤解しないで!」
勇 「カナン!オルファンに取り憑かれた奴は、ますますこうなると思わないか?…うっ!」
シラー 「くっ!」
カナン 「うぅっ!…パワー負けしているのは、気力のせい?」
カナン 「何なの、これ…拒否反応!?」
シラー 「グランチャーに見捨てられたね?カナンには、パイロットの資格もなけりゃあ、ましてオルファンの抗体にだってなれやしないのさ!」
カナン 「ううっ!」
勇 「カナン!」
勇 「邪魔するな!」
カナン 「うっ!ああっ!」
カナン 「ああっ!あっ!」
カナン 「ううっ…なぜ?なぜ助けてくれたの?」
比瑪 「あたしじゃなくて、この子が助けたの。あなたはリクレイマーじゃない、って言ってるわ」
カナン 「ブレンパワードが…はっ!右後ろ!」
シラー 「おまえも死にな!」
比瑪 「あっ!」
ナンガ 「どうやら間に合ったな!」
ラッセ 「比瑪はその女の人を助けりゃいい!」
比瑪 「ラッセ!ナンガ!」
シラー 「ちっ!2機も出てきた!引き揚げるぞ!」
勇 「行ってくれたか…カナン!」
勇 「カナン!大丈夫か!?」
カナン 「ありがとう、勇でもね…
勇。何が正しいのかわからないわ、あたしには…」
勇 「正しい正しくない以前に、考えなくちゃいけないことがある。世代を重ねる、意味という奴をね」
カナン 「母のことをすべて自分の身に置き換えて、傷を深くする必要はない、っていうこと…?」
勇 「そういうこともあるけど…」
比瑪 「何話してんだか…」
勇 「俺は今、とっても嬉しいんだ。カナンと戦わずに済んでさ!」
カナン 「そりゃそう…そりゃああたしだってそうよ!勇!」
第04話「故郷の炎」←
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201106132014562779/
→第06話「ダブル・リバイバル」
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201008132238495308/
ヒギンズ 「本日付けでブレンパワードのパイロット候補としてノヴィス・ノアに配属となりましたヒギンズ・サスです」
ナンガ 「キメリエスでは、君を手放すのを嫌がったらしいな。俺はナンガ・シルバレーだ。一応、ブレンパワード隊の責任者ということになっている」
ラッセ 「ラッセ・ルンベルクだ。よろしくな…あらっ」
ヒギンズ 「まだ、リバイバルしていないんですね」
ナンガ 「グランチャーとの戦いが本格化してくるというのに、困ったものだ…。おまけに、パイロットも子供の方が腕が良くてね」
ヒギンズ 「宇都宮比瑪ですか?いいセンスをしているって聞いてますけど」
ラッセ 「あぁ、良い子だよ。ノヴィス・ノアの1号機のパイロットだものなぁ。それとリクレイマー上がりの坊やだ」
ヒギンズ 「伊佐未勇ですね?
…あたしを見て、リバイバルしてくれないのかしら…」
アノーア 「私は伊佐未勇を全面的に信用しているわけではありません。彼はグランチャーに乗っていた少年です」
ゲイブリッジ 「だからこそ、ブレンパワードのパイロットとしても心強いのではないかね?」
アノーア 「…なぜ彼はリクレイマーを裏切る気になったのでしょう?」
直子 「あの子は、両親とは違う道を見つけたんだと思います。そういう子です」
アノーア 「親子の絆がそれで断ち切れるものでしょうか」
直子 「それは…」
ゲイブリッジ 「今、オルファンと戦うには彼の協力が必要だ」
アノーア 「直感ですか?」
ゲイブリッジ 「ま、そうだ」
アノーア 「…総司令がそうおっしゃるのなら」
ゲイブリッジ 「大丈夫ですよ、直子さん」
直子 「ありがとうございます」
勇 「うぅ…あぁ…うぁ…」
アイリーン 「ユウ・イサミ?気分が悪い?勇!」
翠(回想) 「勇!」
勇(回想) 「うぅ…うぅ…し、痺れるよぉ…ジリジリする…あぁ…痛いよぉ…」
翠(回想) 「大丈夫です!あなたなら我慢できるわ!強い子だものね?上の村の山と川で鍛えた子だものね?」
研作(回想) 「アルファ、ベータ、ゼータ、各波同じように上がっている。乱れではない!こりゃあグランチャーとシンクロしているんだ!
さすがにわが子だ!アンチボディたるグランチャーと、一心同体になれるデータが取れてるんだよ!翠!」
翠(回想) 「あなたの英知と、私の忍耐力、それを受け継いだ勇なら、依衣子以上のパイロットになれるわ!グランチャーの抗体としてね」
勇(回想) 「あぁ…ジンジンするよぉ…」
翠(回想) 「オルファンに選ばれたんだから、大丈夫よ!」
勇(回想) 「うぅああぁ、ああぁぁ……」
勇 「うっ!勝手に!こんなとこに連れて来て!…っう」
アイリーン 「…伊佐未勇!大丈夫?」
勇 「あぁ。あ…どうでした?僕…」
アイリーン 「問題なし」
勇 「何か、体に埋め込まれていたとか」
アイリーン 「DNAの書き換えもないみたいね。そっちの方はもう少し時間をかけて調べるって」
勇 「僕の疑いが、晴れたってこと?」
アイリーン 「それは、私の判断することではないわ。
私はオルファンを修復したリクレイマーたちを、マッドサイエンティストだとは思っていないし」
勇 「何?」
アイリーン 「なぁに?」
アカリ 「…別に」
クマゾー 「べつに」
アイリーン 「そう」
勇 「俺を見張ってんだな?」
アカリ
クマゾー 「うん!」
アカリ 「…あっ!うわっ」
クマゾー 「ああぁ~」
勇 「誰の命令なんだかさ」
比瑪 「そうね。反応係数をもう少し高めに設定して…」
ユキオ 「比瑪姉ちゃーん」
比瑪 「なぁにユキオ?」
ユキオ 「休んでなきゃダメじゃないか!休むのも任務のうちだろ?」
比瑪 「ありがと。でもね、勇の使ってるこの子の事、ほっておけなくて」
アカリ 「バレたぁ!」
クマゾー 「ばればれぇ~!」
アカリ 「比瑪姉ちゃーん!」
クマゾー 「ねぇちゃ~ん!」
アカリ 「バレたぁ!」
クマゾー 「ばればれぇ~!」
アカリ 「スパイしてるのバレたぁ!」
比瑪 「あぁ、いいのよ。アイリーンさんのところでしょ?」
勇 「何してんだ!」
比瑪 「何って…」
勇 「俺のブレンパワードだぞ!」
比瑪 「コックピットの調整よ」
勇 「勝手にいじるな!」
比瑪 「近づくんじゃない!」
勇 「え?」
比瑪 「あなたが近づくと、ロクなことがないんだからね!」
勇 「どういうことだよ」
比瑪 「触るんじゃない!ひっつくんじゃない!」
アカリ 「ひっつくな!」
クマゾー 「ひっつく」
勇 「いけないか?」
比瑪 「キスがいいわけないだろ!」
ユキオ 「キスぅ?」
比瑪 「はっ!」
アカリ
クマゾー 「キぃスぅ~?」
ユキオ
アカリ 「したのかぁ?」
クマゾー 「した」
勇 「キス?あいさつはしたけど。なぁ?」
比瑪 「あぁ、一年ぶりの挨拶!?ひつっこいもんね!」
勇 「…そうだったかもな。悪かったよ。」
勇 「おまえはこれでいいんだな?」
比瑪 「この子、このブレンパワードに好かれてるんだ」
カナン 「オルファンが動き出しているわ。本当に、宇宙を求めているのかしら…」
クインシィ 「勇がノヴィス・ノアにこのオルファンの弱点を教えているのだから、防衛のためにグランチャー部隊を強化するのは当然でしょう!?」
研作 「オルファンが浮上すれば、ノヴィス・ノアなど問題ではない!」
クインシィ 「勇はグランチャーの抗体にならなかったにしても、オルファンを知っています!」
研作 「あれはお前の弟なんだぞ?それを倒そうというのか!」
クインシィ 「異分子は排除しなければならない」
翠 「それは、あなたが決めることではないわね、依衣子。すべては…」
クインシィ 「依衣子などここにはいない。私はクインシィ・イッサーである!」
翠 「そうしたのもオルファンの意思を受けて私たちが…!」
クインシィ 「クインシィをやっているのはあたしなんだよ!勇がビープレートを手に入れたら、どうなる!博士!」
研作 「ビープレートのことは、まだその威力も存在も仮定のものなんだ!」
カナン 「戦闘データだ」
フィジシスト 「ありがとうございます」
クインシィ 「しかしオルファンそのものの行動に影響を与える、そういう性格を持っているものだと博士は言っている!」
研作 「そうだからこそ!」
クインシィ 「グランチャーの補修技術の開発を急ぎ、部隊そのものの補強が先決なんだろ!」
翠 「話は分かってます!ですから、ジョナサンにも率先して出てもらいます」
ジョナサン 「同時にノヴィス・ノアの動向も探ってきますよ。カナン」
カナン 「何か?」
ジョナサン 「先発で出てくれないか」
カナン 「また?」
ジョナサン 「いいだろ?」
カナン 「あぁ…了解」
クインシィ 「ジョナサン!迂闊ではないのか!?」
ジョナサン 「クインシィ・イッサーの不安も、一挙に解消してみせますよ」
カナン 「リクレイマーは、勇のことを敵と見なしている。オルファンのことしか考えない…」
ジョナサン 「カナンを見張っていれば、裏切り者は出てくるはずだ」
シラー 「はっ」
ジョナサン 「オルファンは伊佐未ファミリーの所有物じゃない。それを彼らも知るべきだな。
…はっ」
クインシィ 「なるほど。カナンを試す、というわけかい、ジョナサン?」
ジョナサン 「あぁ。ドクターたちにはプレートの加工をやっていただけますな?」
クインシィ 「やらせてます。あれはいいシールドになる」
ジョナサン 「では」
クインシィ 「うん」
比瑪 「クマゾー、こっち向いて」
クマゾー 「んん」
比瑪 「ほら、口を拭いて。
オルファンでは何を食べてた?」
勇 「人間どこにいたって、食べるものは変わるもんじゃない」
比瑪 「そうそう。直子おばあちゃんの畑のトマト!おいしかったねぇ?」
勇 「あれは昔から、ああして作ってんだ。コツあるしな」
比瑪 「ふぅーん。おばあちゃんに教えてもらったんだ?なのに、どうして今はおばあちゃんと話さないの?」
勇 「関係ないだろ」
比瑪 「でもさ…」
コモド 「こんな所にいた。ユウ・イサミ?私はコモド・マハマ。手短に言うわ。あなたのブレンパワード、あたしに譲ってくれない?」
勇 「何言ってんだかさ」
コモド 「あたしはパイロットよ!?だけどブレンパワードがなければ戦えない!」
勇 「俺だってオルファンを潰すために出てきたんだ。そっちの事情なんて知りたくもない」
コモド 「あなたは自分の勝手で戦うんでしょ!?あたしたちは違うわ!」
勇 「道具を頼りにするようでは、グランチャーは落とせないよ」
コモド 「あなたと戦って証明してみせましょうか!?」
比瑪 「コモド!あのブレンパワードは勇を認めているのよ!他の人が無理に乗ったら、どうなるかわからない!」
コモド 「私が認めさせるわ!」
勇 「誰かが来る!誰だ?」
カナン 「まだこんなところをウロウロして!勇!いるんでしょ?出といで!」
ノヴィスクルーA 「グランチャー1機、接近!」
アノーア 「1機だけだと?」
ノヴィスクルーA 「はい」
アノーア 「対空戦用意!」
ノヴィスクルーB 「全艦へ、対空戦用意!海中探査!」
アノーア 「たった1機で接近?」
勇 「うわっ!何すんだ!」
アカリ 「勇は動いちゃダメ!」
クマゾー 「うごくなっ」
勇 「グランチャーが来てんだろ!」
比瑪 「あなたには待機命令が出てるのよ!あたしたちに任せて!」
勇 「カナンが来たんじゃないのか?
ほら、分かったから!離れてくれよ!」
クマゾー 「くうぅ~」
勇 「信用されてないんだな」
アカリ 「そういうわけじゃないけど」
勇 「そうなんだよ」
カナン 「勇、いるのね?」
ナンガ 「敵が1機だけとは思えない。注意しろよ!…行けい!」
比瑪 「あのグランチャー!勇と一緒だった女の人のだ!勇を連れ戻しに来たんなら!」
カナン 「勇は出てきていない…はっ!」
勇 「っ…!」
カナン 「勇!」
勇 「カナンか?」
コモド 「何でなのさ!答えなさいよ!
…何でさ!」
コモド 「出るからね!」
デッキクルーA 「イランドじゃあ、グランチャーと接近戦なんかできねえぜ?」
コモド 「そんなの!」
デッキクルーA 「へっ、ヨルバの神様がグランチャーを知ってんのかよ?」
コモド 「オグンの神よ、この戦いの我を守りたまえ」
(アイキャッチ無し)
比瑪 「ひょっとしたら勇を取り返しに来たんでしょ!あなたは!」
ラッセ 「こっちのこともまったく分かってないで出てきたのか!あいつは!」
カナン 「あのときのブレンパワード!?あなたに会わなければ、勇もあたしも、迷うことなんてなかったのに!」
比瑪 「あぁっ!パワーではグランチャーにかなわない!?」
ナンガ 「比瑪!離れろ!」
比瑪 「え!?」
ナンガ 「コモド!こんな時にセレモニーはするな!右に回りこめ!」
コモド 「オグンよ!私は命を賭けて戦います!」
デッキクルーB 「上がってもお祈りをやりやがって!」
ヒギンズ 「同じアンチボディでも、グランチャーのほうがパワーがあるんじゃないの?」
勇 「カナン?カナン一人で来てるのか?」
ラッセ 「逃げたぞ?どういうつもりで来たんだ?」
アノーア 「どう思われますか?」
ゲイブリッジ 「偵察、というところだろうが、オルファン側の作戦とは思えないな」
アノーア 「ブレンパワードたちは帰投待機、イランド隊は偵察、散開させろ」
直子 「勇を、連れ戻しに来たんだわ」
ゲイブリッジ 「ああ、綺麗なもんです」
直子 「ええ。ありがとう」
ゲイブリッジ 「ああ。もっとも、あれが日本で見えるのは人類にとってあまりいいことではありませんが」
直子 「勇は大丈夫でしょうか」
ゲイブリッジ 「オルファン体験が心の傷になっても、ここにいてくれれば癒されますよ。直子さんの存在も大きいでしょうからね」
直子 「そうでしょうか。ふしだらなところを見せているような気がします」
ゲイブリッジ 「え?…初恋がふしだらですか?」
直子 「いえ…今でもここにその殿方がいらっしゃるのが…」
ゲイブリッジ 「若者たちは、わかってくれていると、思いたいのですがね」
比瑪 「勇!昼間のグランチャーのパイロッ…何!?」
アカリ
クマゾー 「~~~~~~~!!」
比瑪 「二人いるの…っね!?」
アカリ 「ぷはぁ!」
比瑪 「クマゾー!」
クマゾー 「ぅあぁぁ~~~」
勇 「頼む!どうしても、行かなければならないところがあるんだ!…よし!いい子だ!たいした奴だよ」
デッキクルーC 「あ?お、おい!な、何やってる!?」
デッキクルーD 「おい誰だ!降りろ!」
勇 「前より反応が早い…。ここの修理のおかげだってのか」
魚屋 「出血大サービスで半額だよぉ?」
主婦 「元が高けりゃあ、半値の意味なんかないよ?」
カナン 「へぇ…」
勇 「うかつに動くと面倒なことになるから、動くなよ?」
勇 「そこか?」
カナン 「勇、来てくれた…?」
カナン 「神殿の周りを清めるための鈴の音か…来てくれて嬉しかった」
勇 「オルファンにいたときに決めた落ち合い場所といったら、ここしかなかった」
カナン 「あぁ、その土地の神社…
勇が自意識を取り戻せば、あのご両親から逃げ出したいというのはわかるけれど、でもオルファンの目的は…」
勇 「オルファンの目的は分かってるさ。人間をみんな、自分に従うものにしちまう。ケイディを見ただろ?」
カナン 「それでも、あそこがあたしの見つけた、唯一の安らぎの場所なのよ
他のどこにいても、あたしは不安で仕方がなかったわ」
勇 「それはカナンのお母さんの不安だろ?カナンはカナンとして、生きる意志を持つべきだよ」
カナン 「そんなこと、できるわけないわ」
勇 「できる。俺は、そう考えたから行動した」
カナン 「あたしには、オルファン以外に生きる場所はないわ」
勇 「ノヴィス・ノアがある。あそこはカナンに合うと思う」
カナン 「あなたには?」
勇 「え?まだ…わからないな」
比瑪 「勇ったらこんなところで何やってんのよ」
勇 「リクレイマーの連中は遺伝子や記憶が全てだと言うけど、そうだったらなぜ俺たちは世代を重ねるんだ?」
カナン 「その間違いを、オルファンが正すのでしょう?」
勇 「違うよ。オルファンには何か…そう、とりあえずの呪縛のようなものがあるんだよ」
カナン 「とりあえずの…呪縛?」
勇 「カナンだってオルファンを離れてみればわかると思うな」
飲み屋の客 「ビールおかわり!」
飲み屋の親父 「へぇーい!」
比瑪 「…ったく!」
勇 「…あっ?」
比瑪 「何やってんの!?こんなことしてたら、あなたの立場が悪くなる一方よ!」
勇 「何が悪いんだよ?」
比瑪 「こんな美人とデートなんて!」
勇 「悪いかよ?」
カナン 「大事な話をしてるのよ。邪魔をしないでちょう…」
比瑪 「こっちも大事な話だわ!」
勇 「失礼だろ!」
比瑪 「何でさ!この人あんたの姉さんなの!?恋人かぁ?」
勇 「馬鹿言うな!」
カナン 「…あぁっ!?」
勇 「グランチャー!」
カナン 「シラーに尾けられていたの?」
比瑪 「あんたそういう女なんだ!?」
カナン 「うっ…」
シラー 「勇!カナン!隠れても無駄だよ!」
市民(男) 「うわぁー!」
市民(女) 「キャー!」
女の子 「ママぁ!ママぁー!」
比瑪 「勇!ここで戦っては駄目よ!」
勇 「シラーはそんなこと考える奴じゃない!」
カナン 「どういうつもりなの?シラー!」
シラー 「そっちこそ!裏切り者とコソコソ密談かい?」
カナン 「あたしは…勇を連れ戻したかっただけよ!」
シラー 「ユウ・イサミは邪魔なんだ!ジョナサンやあたしにはね!あんたも一緒に死んでもらうよ!」
カナン 「シラー!誤解しないで!」
勇 「カナン!オルファンに取り憑かれた奴は、ますますこうなると思わないか?…うっ!」
シラー 「くっ!」
カナン 「うぅっ!…パワー負けしているのは、気力のせい?」
カナン 「何なの、これ…拒否反応!?」
シラー 「グランチャーに見捨てられたね?カナンには、パイロットの資格もなけりゃあ、ましてオルファンの抗体にだってなれやしないのさ!」
カナン 「ううっ!」
勇 「カナン!」
勇 「邪魔するな!」
カナン 「うっ!ああっ!」
カナン 「ああっ!あっ!」
カナン 「ううっ…なぜ?なぜ助けてくれたの?」
比瑪 「あたしじゃなくて、この子が助けたの。あなたはリクレイマーじゃない、って言ってるわ」
カナン 「ブレンパワードが…はっ!右後ろ!」
シラー 「おまえも死にな!」
比瑪 「あっ!」
ナンガ 「どうやら間に合ったな!」
ラッセ 「比瑪はその女の人を助けりゃいい!」
比瑪 「ラッセ!ナンガ!」
シラー 「ちっ!2機も出てきた!引き揚げるぞ!」
勇 「行ってくれたか…カナン!」
勇 「カナン!大丈夫か!?」
カナン 「ありがとう、勇でもね…
勇。何が正しいのかわからないわ、あたしには…」
勇 「正しい正しくない以前に、考えなくちゃいけないことがある。世代を重ねる、意味という奴をね」
カナン 「母のことをすべて自分の身に置き換えて、傷を深くする必要はない、っていうこと…?」
勇 「そういうこともあるけど…」
比瑪 「何話してんだか…」
勇 「俺は今、とっても嬉しいんだ。カナンと戦わずに済んでさ!」
カナン 「そりゃそう…そりゃああたしだってそうよ!勇!」
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→第06話「ダブル・リバイバル」
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