なんだこの記事名(拶挨)



まぁそんなわけで、モダンの安価デッキを考えていたのだけども。
貧乏勢としてはね、やっぱり避けて通れない話題ですよね。
いかにして安価に、かつある程度まで戦えるようなデッキを組むか? っつーのね。


安価なデッキを考える際に考えるべきことは
・土地に金のかかる多色デッキは避けるべき
・低速コントロールデッキは必然、多色傾向になりがちだし
 フィニッシャーやボードコントロールカードが高価なものが多いので避けるべき


上記2点が基本なわけですが、もう一つ重要な点として
・《闇の腹心》やPWのようなただ強カード
といった、単価3000円を超えるカードにも注意したいです。


さて、そうなると大体安価なデッキ構築の傾向のようなものが見えてくるわけで。

・単色で、かつただ強カードの入らない(orあえて入れない)デッキ

こう結論付けてしまってもいいと思います。

例外もあるのですが(後で触れます)、とりあえずは各色毎の単色デッキについて
ちょっと考えてみましょう。





【白単】

白単でビートというと、モダンにおいてはやはり部族デックのキスキンですか。
しかし、高価な《運命の大立者》が厄介者で、そこを我慢できるかどうか。

以下、素人(=右T)の考えたサンプルデック。
《運命の大立者》4
《ゴールドメドウの重鎮》4
《メドウグレインの騎士》4
《皺だらけの主》4
《アムローの偵察兵》2
《鏡の精体》2
《エイヴンの裂け目追い》1
《雲山羊のレインジャー》4
《流刑への道》4
《清浄の名誉》4
《幽体の行列》4

《平地》19
《風立ての高地》4


……メインボードのみでも、私見ですが12000円はいきそうですね。
正直、あまり安価に構築できているとは言えない額でしょう。
ガチ構築になるとフェッチを使っての2色目へのタッチや(多分赤か緑)、
高額カードの《変わり谷》も入ってきてしまうのが悩みどころ。

レガシーなどで使えるカードもあまり無いので、過去にローウィン時代の
スタンダード構築を経験している人、とかにしかオススメできません。


部族でないウィニーと聞いて思いついたのが、pauperで組んだことのある
白単ライフゲインビート。レガシーでも一度だけ見かけました。
《セラの高位僧》4
《砂の殉教者》4
《魂の管理人》4
《コーリスの子》1
《アジャニの群れ仲間》4
《戦隊の鷹》4
《アムローの偵察兵》3
《エイヴンの裂け目追い》2
《鏡の精体》1
《マナの税収》4
《流刑への道》4
《浄火の板金鎧》3
《暁の魔除け》2

《平地》20

《光と影の剣》などを廃し、《イーオスのレインジャー》や《霧覆いの平地》も
削ることで土地を20に抑え、コントロール分を控えめにしています。
これならさすがに10000円は切るはず……。
それどころか高価なカードが何一つとして入っていないので、
6000~8000円ぐらいで組めそうですね。




【青単】
かつてオデッセイまで長らく隆盛を誇った印象のある青ですが、
単色ではさすがにマスクスあたりから辛い立場にあり、
そこへさらに《ヴィダルケンの枷》などを買えないという制約が加わると……。

とりあえず結果を残しているデッキはあるようで、それを見ましょうか。
つっても右Tの考えたサンプルになりますが。
《呪い捕らえ》4
《アトランティスの王》4
《銀エラの達人》4
《珊瑚兜の司令官》4
《メロウの騎兵》4
《マーフォークの君主》4
《航跡の打破者》3
《霊気の薬瓶》4
《蒸気の絡みつき》4
《対抗呪文》2
《マナ漏出》2

《島》17
《変わり谷》4

いわゆるマーフォーク。レガシーでも依然としてメタの一角にあるアーキタイプで、
ここに《Force of Will》や《不毛の大地》を足せばそのままレガシー化します。
しかしバイアルこと《霊気の薬瓶》、そして《変わり谷》。これらが4枚ずつ。
《幻影の像》なんかも考えだしたら、15000は下らないのでは……。


青単ストンピィなんかもあるっちゃあるみたいですが、どうなんでしょうか。
以下、非常に嘘くさいサンプル。
《秘密を溺れさせる者》4
《呪文詰まりのスプライト》4
《やっかい児》2
《ヴェンディリオン三人衆》2
《ウーナの末裔》4
《深き刻の忍者》4
《静かな旅立ち》4
《血清の幻視》4
《呪文嵌め》4
《呪文貫き》4
《四肢切断》4

《フェアリーの集会場》4
《ペンデルヘイヴン》2
《島》14

……さすがにこれでは勝てませんね……。一応、三人衆さえ何とかなれば
総計8000円以内に収まりそうですけど。
でもこれも、《変わり谷》が選択肢に入るんですよねぇ。厳しい。




【黒単】
皆大好き(大嫌い)黒単です。

です、が。

……先生、《闇の腹心》がキツすぎるとです……。

軽いデッキ、たとえば吸血鬼やならずもののウィニーで組む場合、
非常に有力な選択肢としてこのボブさんが挙がってきます。
ただでさえ《思考囲い》だの《恐血鬼》だのが厳しいというのにね。参るね。

かといってコントロールはもっとダメ、《滅び》や《墓忍び》、
《ファイレクシアの抹消者》といった高額カードが満載ですわ。参りますわ。

一応こんなの考えてはみましたが……。以下サンプレ。
《疫病のとげ刺し》4
《屍百足》4
《胆液爪のマイア》4
《ファイレクシアの十字軍》4
《強迫》4
《コジレックの審問》4
《骨断ちの矛槍》4
《夜の犠牲》4
《テゼレットの計略》3
《鞭打ち悶え》3

《墨蛾の生息地》4
《沼》18

黒単感染です。しかしΦクルこと《ファイレクシアの十字軍》はまだしも、
《墨蛾の生息地》4枚はさすがに高い……緑単verと違い、代用も厳しいです。



イニストラードの最終ブロックでゾンビや吸血鬼に新たな獲得パーツがあれば、
それによる新ギミック・シナジー次第でボブ無しの部族ビートが組めるかも?
現状ではボブ様必須って感じですが。




【赤単】
お待たせしました。安価筆頭、赤単です。
赤単といえば赤バーン。ってなわけで早速サンプル。
《火花の精霊》4
《裂け目の稲妻》4
《溶岩の撃ち込み》4
《稲妻》4
《マグマの噴流》4
《火葬》4
《余韻》2
《炎の投げ槍》3
《火炎崩れ》3

《山》20

ラバマンサーこと《渋面の溶岩使い》がいないのは、フェッチのお金を浮かす為。
《余韻》がちょっと高いかな? もしくは《溶岩の撃ち込み》もか。
それでも8000円前後に収まりそうではあります。



続いて赤スライ。
以下サンプるんぷるん。
《焼炉の悪獣》4
《灰の殉教者》4
《稲妻》4
《裂け目の稲妻》4
《尖塔の源獣》4
《ケルドの匪賊》4
《地獄火花の精霊》4
《焼身の魂食い》4
《投げ飛ばし》4
《硫黄の榴弾》4

《山》20

《硫黄の榴弾》の為、数百円するレアの《ゴブリンの先達》ではなく
《焼炉の悪獣》などの死亡しやすいクリーチャーで固めています。
源獣や魂食いを投げるプチ(殺し)コンボも搭載してますね。
《地獄火花の精霊》が400円程度で買える以外はどれも安いカードばかりであり、
とりあえずモダンのデッキを用意したいという人におすすめできます。
総計5000円もかからないかと。サイドボードは別ですが……。

軽く《死後の一突き》なんかでチューンしても面白いですし、
ここから他の色へのタッチやバーンとの融合なども考えられますので、
組んで無駄に終わるようなことが無いことも強みの一つでしょうか。





【緑】
緑。といえば、やはりストンピィですね。
しかしながら、モダンには《怨恨》がありません。
《はぐれ象》に似た《鎌虎》はいますし、《巨大化》系スペルも充実していますが、
それでも考えなしに単色ウィニーを組んで勝てるようなフォーマットではないです。


そんな中で、感染デッキはまだ希望が持てるかもしれません。
《ぎらつかせのエルフ》4
《胆液爪のマイア》4
《屍百足》4
《荒廃のマンバ》2
《地うねり》4
《巨森の蔦》4
《変異原性の成長》4
《餌食の復讐》4
《骨断ちの矛槍》4
《使徒の祝福》2
《活線の鞭》2

《ペンデルヘイヴン》2
《セジーリのステップ》2
《ぐらつく峰》2
《森》16

最速2ターンキルが可能という環境最速のスピードを誇ります。
安定性には欠けますが、ちょっとした妨害ぐらいは突破できる爆発力もあり。
その上、デッキにかかるお値段も非常に安い!
今回のレシピでは一番高いレアはペンデルヘイヴン(恐らく300円)。
《活線の鞭》のシングル価格は下手をすれば50円、他も軒並みコモンですし。
青や黒へのタッチでもパワーアップが望めるので、将来性だって十分でしょう。

問題は、ガチでいくならZENランド2種4枚を抜いて、高額レアの
《墨蛾の生息地》を4積みしなければならないことでしょうか。
単価2000円前後。4枚なら8k。手痛い出費です。
逆に墨蛾さえ揃えてしまえば、サイドも含め非常に組みやすいのですが……。




緑のビートといえば、メタの一角としてどのフォーマットにもいるあの部族デッキ。
そう、エルフです。モダンにおいても、なかなかのパワーを誇ります。
以下ヘンテコサンプル。
《ラノワールのエルフ》4
《東屋のエルフ》4
《遺産のドルイド》4
《イラクサの歩哨》4
《エルフの幻想家》4
《エルフの大ドルイド》4
《傲慢な完全者》4
《背教の主導者、エズーリ》3
《稲妻のすね当て》3
《雲石の工芸品》4
《起源の波》4

《ペンデルヘイヴン》2
《森》16

いわゆる親和エルフですが、《召喚士の契約》や《召喚の調べ》、
《暴走の先導》といったサーチ/ドローでなく《起源の波》を採用し、
無限コンボ達成やリセットへの耐性よりも軽やかな詰めを意識した構成です。
ビートに寄せるなら《カメレオンの巨像》なんかも考えたいですね。
コンボに寄せるなら、先述したドロー/サーチスペルとともに
青をタッチしての《消し去りの才覚》、《侵入警報》、
或いは《暗黒のマントル》なんかも定番ですよね……って、話がずれてますね;

緑単で組むのならさほど資金は必要とせず、8000円前後で組めるでしょう。
どのフォーマットでも活躍できる部族なので、買って損をするパーツも少ないです。






これにて5つの単色の安価デッキを大よそ紹介できたわけですが(本当かよ)、
まだいくつか安価に組めるデッキがあるので、そちらも紹介させていただきます。




【ストーム】
メタゲームにおけるガンの一つ、ストーム系デッキ。
実はマナ加速やフィニッシュカードなど、ほとんどのカードがコモンであり、
Pauperでもトップメタの一角として活躍していたりします。
以下サンプルというか右Tの所持デッキ(ぉ
《血清の幻視》4
《手練》4
《深遠の覗き見》4
《ギタクシア派の調査》4
《捨て身の儀式》4
《魔力変》4
《ぶどう弾》3
《発熱の儀式》4
《煮えたぎる歌》4
《炎の中の過去》2
《巣穴からの総出》4
《紅蓮術士の昇天》3

《シヴの浅瀬》4
《宝石鉱山》4
《イゼットの煮沸場》2
《島》3
《山》3

《炎の中の過去》は価格500を下回り、枚数も少ないので意外に安価です。
また、《有毒の蘇生》を入れたバージョンも確認されています。
他に《留まらぬ発想》や《捨て身の狂乱》、《信仰無き物あさり》なども
候補に入ってくるのではないでしょうか。あとは《通りの悪霊》とか。
土地構成についてはやはりフェッチランド+ショックランド構成がベターですが
この構成でもそんなに悪くはないかもしれません。

お値段は9000円未満というところでしょう。
《炎の中の過去》を《有毒の蘇生》に変えればかなり浮くので、
そこをフェッチ代に充てるなどしてもいいかもしれません。






以上、モダンで安価デッキを作ろうのコーナーでした(何だそれ)。
実は親和やゴブリンなんかも考えていたのですが、
構想段階でふざけんなカスこんな金かかるデッキ作っていられるか俺は1人でデュエルスペースに篭らせてもらう! とかぶっちした人がいたので(誰だそれ)、
この辺で終わりとさせていただきます。


いや実際たけーって。2万とかないって。

コメント

needless@TSR広報担当
2012年2月6日20:19

青赤ストームも比較的安上がりかとー。

migiT
2012年2月7日0:17

自分もそう思って組んでみたんですが、やはり他の安価デッキと比べると
デッキパワーは高くとも、資産は相応に必要になりますね。
あらかじめ何枚かのカードを所持している場合は、その分浮いてラクになりますが。

そう考えるとやはり、所持カードの多いアーキタイプで組み始めるのが
何よりも安価に組みうる方法かもしれません。

needless@TSR広報担当
2012年2月7日1:13

なるほどー。
自分はストーム勢だから安く上がっちゃっただけのことかー。

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