ブレンパワード 全台詞集 第17話「カーテンの向こうで」
2012年4月7日 ブレンパワード全台詞集
脚本:面出明美 絵コンテ:赤根和樹 演出:森邦宏 作画監督:佐久間信一
比瑪
(ナレーション) 「オルファンを前にして勇がお姉さんとぶつかってしまった。ナッキィ・ガイズはグランチャーだから戦力になるようでならなかった。その間に、ユウはお姉さんに抱かれて消えちゃったの!あれじゃあ今頃、別の銀河の惑星に行っちゃってオルファンが勇を追いかけて行くってことだってあるんじゃない?」
依衣子 「勇・・・勇・・・!」
依衣子 「こんな所で寝ていると風邪ひくよ」
勇 「ああ」
依衣子 「お茶入れたの。みんな待ってるわ、いらっしゃい」
勇 「ありがとう」
依衣子 「何してるの?早くいらっしゃい。仕方ないわね」
勇 「みんないるんだね」
依衣子 「まだ寝ぼけているの?早くいらっしゃい。勇」
勇 「わかってるよ」
勇 「冷たい。雪じゃないか、これ」
勇 「ん?・・・ううっ!どこなんだ、ここは?生きてるよな?俺」
勇 「そうか、飛ばされてたんだ。ブレン、お前が呼んでくれていたのか」
勇 「まるで知らない景色だ。ん?お前、大丈夫なのか?」
勇 「俺が感情に流されたばかりに、お前をこんなに酷い目に遭わせちまって。すまない、ブレン・・・」
勇 「どうするかね」
勇 「状況がわからないなら・・・じっとしてない方がいいけど」
勇 「ようし良い子だ。ん?」
勇 「怯えなくていい。敵だと決まっているわけじゃない、仲間かもしれないだろ。ん?」
勇 「何だ!?」
勇 「グランチャーのシルエットに似てるけど・・・!」
勇 「来た!」
勇 「グランチャーなのか!?」
ジョナサン 「ふっふっふ・・・あはは!はっはっははは!」
勇 「ジョナサンの幻覚などに騙されるか!」
ジョナサン 「残念だなぁ、勇!本物なんだよ!幻でもないしお前の錯覚でもない!お前の頭が頭がおかしくなってない事は、この俺が保障してやる!」
勇 「生きていたのか!」
ジョナサン 「今のお前と同じようになあ。やれよ!」
勇 「ブ、ブレン!貴様ぁ!」
ジョナサン 「再会を祝って歓迎してやったんだろう。孤独であるより楽しいぞ」
ジョナサン 「オーガニック・エナジーが作ってくれた再会のチャンス!ともに祝おう!」
勇 「ブレン、逃げろ!相手に出来るもんじゃない!逃げろ!」
ジョナサン 「行けー!」
勇 「無理だ!ブレン!下がれ!」
勇 「無理だって!」
勇 「はぁっ・・・どうしてもやるのか?やれるのか、あんな変なグランチャーとでも。ブレン!」
ジョナサン 「はははっ、そうだよ!勇のブレンが泣いてるなぁ。勇、貴様が泣くのを見られるとは人生捨てたものじゃない」
勇 「舐めるなぁ!どういう状態だろうと!」
ジョナサン 「まだそんな力が残ってんのか!」
ジョナサン 「バイタル・ネットに引っ掛けたのか!?」
勇 「ブレン、これがわかってたのか。もつのか!?」
勇 「よくやった!もういい、逃げよう!・・・ん?」
ジョナサン 「かつての戦友だ、このくらい力があった方が倒し概があるってものだ。伊佐未ファミリーにはそろそろ引っ込んでもらいたかったんで、血祭りの手始め!覚悟してもらうぜ!」
勇 「わかったブレン、もう戦わなくていい!抵抗せずに一気に・・・」
ジョナサン 「ハハッ!消えてなくなれ!」
勇 「最後の一手は俺が打つ!」
ジョナサン 「何だ。勇の援軍か?」
勇 「別のアンチボディ?ブレンタイプに見えるけど」
ネリー 「あなたたちの邪気がこの森を、バイタル・ネットが作る結界を汚しています」
ジョナサン 「何を偉そうに物言うか!ここは俺とバロンズゥの作る結界だぞ!」
ジョナサン 「生意気な!」
ネリー 「やはりバロン・マクシミリアン」
勇 「バロン・マクシミリアン?」
ネリー 「バロン・マクシミリアン!グランチャー・バロンズゥを嗾ける事は罪を犯す事です。バロンズゥを引かせなければ私のブレンパワードまで暴発するかもしれません。それでは私も罪を犯し、私も貴方も罰を受けることになります」
勇 「罪を犯し、罰を受ける。バロンだと?」
ジョナサン 「勇と一緒に潰してやる!それでお前の罪と罰もチャラにしてやるよ!」
ネリー 「おやめなさい、バロンズゥを操る人。貴方には貴方が思うほどの力などは無いのです!」
ネリー 「バロンズゥ!お帰りなさい!あなたのプレートに」
ジョナサン 「俺のバロンズゥ!なにびびってる!たった一人のブレンだぞ!」
バロン 「ジョナサン・グレーン、引くがいい」
ジョナサン 「何故止める?バロン・マクシミリアン・・・うっ」
ネリー 「可哀想、動けます?」
勇 「ブレンに聞いてやって」
ネリー 「ああ・・・」
勇 「大丈夫なんですか?」
ネリー 「わかりません」
勇 「でも行くんですね?」
ネリー 「はい。憎しみの瞳の前にはいられないでしょう?」
ジョナサン 「おめおめ逃がすかよ!」
バロン 「やめろジョナサン!」
ジョナサン 「バロンがこのグランチャーを俺に与えてくれたからって!」
バロン 「君は自分の感情に流され過ぎる。それではそのバロンズゥの能力を引き出すことは出来ない」
ジョナサン 「そんな事は無い!俺はオルファンでグランチャーを・・・」
バロン 「未熟だから!ここに飛ばされたのだ。急ぐ事は無い、あのブレンともすぐに会える。それまで学ぶ事はまだある」
ジョナサン 「くっ」
ナンガ 「じゃあ勇のブレンパワードは、バイタル・グロウブに乗って強制的に飛ばされたってわけか」
カント 「それ以外考えられませんし、そうなら撃墜はされてないと思います。オルファンから逆流した膨大なオーガニック・エナジーを受け止めるには、ブレンパワード1体では荷が重いんですよ」
ナンガ 「じゃあ前にグランチャーを吹き飛ばした時と同じ現象なんだな」
コモド 「でもどこに飛ばされたかわからないんでしょ?オーガニック・レーダーだって」
ナンガ 「ありゃあカバーが狭いもんなあ」
カント 「そうなんですよね。バイタル・グロウブのネットの分布って、まだよくわかってないし」
カナン 「でもカント・ケストナー!バイタル・ネットを使って、帰ってくることだって出来るんでしょ?」
カント 「そりゃあできます。理論的にはね」
カナン 「なのに連絡もない」
カント 「オルファンの移動によって地球上のバイタル・グロウブが乱れ始めています。その所為で彼の位置を掴み辛くなってるという問題もあります」
ナンガ 「しかし、勇が生きてる可能性は皆無ではない」
カント 「そりゃそうですよ。ブレンが付いてるんですよ?」
コモド 「なら決まりだね」
ナンガ 「何がだ?」
コモド 「オドンの神に祈るの」
ナンガ 「なら俺の分も祈ってくれ」
ナッキイ 「あはっ、全員ここにいるじゃないですか」
カナン 「何の様です?」
ナッキイ 「ご挨拶ですねぇ。僕だってまだブレンがいるんです、仲間に入れてほしいな」
ナンガ 「今は警戒体制中だ!持ち場に戻るぞ!」
比瑪 「何するの!?」
ナッキイ 「同情するよ、恋人のユウ・イサミの生死が心配だろ?」
比瑪 「短絡的な表現しか出来ない人ね」
ナッキイ 「すまない」
比瑪 「だけどあなたはノヴィス・ノアに馴染んでくれて一緒に戦ってくれると思ってる」
ナッキイ 「それはそうしたいけど・・・わからないな」
比瑪 「何が?」
ナッキイ 「好きでもない奴のために思いつめられる女の子ってさ」
比瑪 「うっ・・・」
ナッキイ 「フフッ」
ネリー 「どうぞ」
勇 「君は?」
ネリー 「ネリー。ご覧のとおりの女です」
勇 「そうでしょうけど」
ネリー 「どうぞ」
勇 「す、すまない」
ネリー 「ここなら安全です」
勇 「そ、そうですか」
ネリー 「でも、ここではブレンの傷を治してあげる事は出来ません」
ネリー 「でも強い子ね。私のブレンの側にいれば、少しは落ち着いてくれるわね?」
勇 「あ、あの、君は何者で、なぜブレンパワードに乗ってるんだ?あのグランチャーはなんなんだ?ここは・・・」
ネリー 「うふふっ」
勇 「何がおかしいんだ?」
ネリー 「貴方が聞いてばかりいるから。それに私、しばらく人と話していなかったから嬉しくなったの。すぐ吹雪が来ます、小屋に入りましょう」
勇 「あ、ああ」
ネリー 「お友達をお願いね」
(アイキャッチ)
ネリー 「ベッドは貴方が使っていいのよ」
勇 「もう少し見ていたいな」
ネリー 「何を?」
勇 「君を」
ネリー 「どうして?」
勇 「君が知ってる人に似ているから」
ネリー 「どんなところが?」
勇 「顔・・・じゃないな。全然性格は違うんだけど、雰囲気なんだな。ブレンと話をしているみたいなところなんか、そっくりなんだ」
ネリー 「だって、本当に話してるのよ。貴方だって話せるでしょ?」
勇 「少しは。いや、嘘だな。俺にはあいつの言葉は聞こえない」
ネリー 「そうは思えないなぁ。瀕死の重傷を負いながらも、貴方のブレンは貴方を守ったのよ。貴方達がお話しできないなんて事はないわ」
勇 「比瑪は言葉はなくとも、なんとなく分かるって言ってた。あいつが話すとヒメブレンは喜ぶんだよ。俺は捻くれてるから」
ネリー 「そういう風に話せるようになったのなら、もう聞こえるわ。今までは聞こうとしなかったんでしょ?」
勇 「聞こうとしてなかった?」
ネリー 「そうでしょ?貴方の気性は激しかった。でもあのブレンと付き合うようになって柔らかくなったんでしょう?」
勇 「そうか。そうだね」
ネリー 「その比瑪って人、貴方の大切な人なのね」
勇 「違うよ、俺にはそんな人はいない」
ネリー 「うふふっ。そう思い込もうとしてるだけでしょ?」
ネリー 「人間は誰だって大切な人を持ってるものよ、だから生きていける。一人で生きていくの辛いしは怖いわ。ブレンパワードのようなオーガニック・マシンと呼ばれる存在だってそうなのよ。だからあの子達私達のような人を水先案内人として選ぶのよ」
勇 「パイロットって元々そういう意味か。分かったよ。俺みたいな感の強いのと付き合ったおかげで、あいつはあんな目にあっちまったんだ」
勇 「それに引き換え姉さんは」
勇 「あの時だって見切ってた。グランチャーを痛めない様にした。姉さんはグランチャーの気持ちを解っている・・・」
勇 「君だって大切な人はいるんだろ?」
ネリー 「もちろんいたわ。けどお別れしてきたの」
勇 「どうして?」
ネリー 「こういう時代でしょ?あの子といる事を選んだのよ」
勇 「ネリー・ブレンといる事を?」
ネリー 「そうする事が正しいと思ったから」
勇 「戦うため?」
ネリー 「違うわ。出来ればあの子と二人で静かに暮らしていきたかった。でもそういう訳にはいかないのね。この時代に何かを成す為に生まれてきたものだから。このような事も起こる。それは思っていたわ」
勇 「リバイバルを見たから?」
ネリー 「それはそう」
勇 「痛っ」
ネリー 「動かないで、肩の骨が外れて周りの筋肉が炎症を起こしているのね。骨をはめるわ」
勇 「え?」
ネリー 「ふん!」
勇 「ううっ」
ネリー 「ちょっと痛いわよ。んっ!」
勇 「うううっ!」
ネリー 「ふう、済んだわ」
勇 「外れてたんですか?」
ネリー 「ええ。湿布を貼ります。シャツを脱いでください」
勇 「用意は良いんだね、ここに居たんじゃないんだ?」
ネリー 「ここの上空はバイタル・ネットのクロスするところ」
勇 「ひゃっこい!」
ネリー 「しばらくは、ここからは出られないわ」
勇 「バイタル・ネットのせいで?」
ネリー 「ええ、それはあのグランチャー・バロンズゥも同じ。今日の勢いではここでの決着を付けに来るでしょうね」
ジョナサン 「バロンが、バロン・マクシミリアンが慣れる必要があると言うからバロンズゥを出したのだ!」
バロン 「その激情を沈めるのだジョナサン!一瞬のやり取りで敵の力を見極めるという事、その程度ができないようではまだまだ」
ジョナサン 「感謝しているんだバロン!あんたがあの強力なグランチャーを提供してくれたことを。自重もしよう、約束する。だからだ、頼む!オルファンに行こう!バロンズゥで行けば伊佐未ファミリーも土下座する!」
バロン 「いずれ行くつもりだ、私の使命と考えているから」
ジョナサン 「使命?ガバナーは貴方だったのか!?」
バロン 「残念だが違うな」
ジョナサン 「貴方のような方がリクレイマーのリーダーだったら、オルファンはもっと健やかだったものを」
バロン 「そうなのか?」
ジョナサン 「伊佐未ファミリーの息子はノヴィス・ノアに寝返る様な奴だ。家族同士の甘えの中で、親も子も、自堕落この上ないのです!あんなファミリーに再生させられたオルファンこそ、同情すべき存在なのですよ!」
ジョナサン 「おかしいな、なぜこんな話をあんたにするんだろう。誰にも話したことないのに」
バロン 「相性・・・というのかな。合うのだろう」
ジョナサン 「あ、ああ」
バロン 「決着はつけてもらう」
ジョナサン 「あの女のブレンパワードをか?」
バロン 「あれの隠れ場所は見当が付いている」
ジョナサン 「流石バロン・マクシミリアン!」
ニュースA 「津波の心配だけではなく、地殻が不安定になっているために、いつ自分の足元の地面に亀裂が入り地の底に落ちるのか、その不安の方が大きいのです。その不安は軍、治安部隊にまで及び、暴徒鎮圧自体不可能になるものと・・・」
ニュースB 「国連のノヴィス・ノア作戦行動についての懸案はこの一週間何の進展も見せていません」
モハマド 「最早!最早国連など当てにはならん!」
アイリーン 「パニックは世界規模になりましたからね」
モハマド 「リクレイマーにオルファンを止めろと言う国が何処にもいないのなら、太平洋沿岸の難民の子供達を一人でも多く収容して、インド洋に出て我々の国に移動しましょう」
アイリーン 「そうします。けれどオルファンの動きを静める、戦うのはやめませんよ」
モハマド 「そりゃあそうです。オルファンの怒りのエネルギーがどういうものか解っていないんですから」
アイリーン 「いい事おっしゃいましたわ、ミスター・モハマド」
モハマド 「は、はい」
アイリーン 「だからですよ。オルファンの怒りを抑止するために私はノヴィス・ノアに子供達を集めたいんです」
モハマド 「ほぉ・・・ほう?」
アイリーン 「子供達のハツラツとした生気をオルファンは全部吸っちゃうのかしら?」
モハマド 「吸っちゃうんじゃないですか?」
アイリーン 「私、そうは思えなくなったんです」
モハマド 「どうして?」
アイリーン 「ブレンとグランチャーとオルファンを見てると、それに生物までの関わりを見ると、一方的に一方のエネルギーを吸い取る関係には見えないんですよね」
モハマド 「第一線で観察した結果がそうなら、嬉しい事ですね」
副長 「天才カント・ケストナー君も言っています」
モハマド 「うおっ!」
副長 「この事件、物理学じゃないってね」
モハマド 「なるほど。オーガニック・エナジー、生体エネルギーは情愛とも関連しているわけですね」
副長 「はい」
モハマド 「そうかあ!子供達もノヴィス・ノアの戦力になるんですね?」
アイリーン 「その可能性はあると・・・」
モハマド 「凄い!」
副長 「ん!」
モハマド 「う・・・」
ゲイブリッジ 「既にアメリカが動き始めています。ですから私も動きます」
直子 「動くって?」
ゲイブリッジ 「アメリカの動きを牽制したいのです」
直子 「出来ますか?」
ゲイブリッジ 「分かりません。歴史の無いアメリカという国はあらゆる歴史的な物を手に入れたいのです。その様な衝動に駆られてしまう者を押さえるのは実に難しい事です。お付き合い願えますか?」
直子 「はい」
ゲイブリッジ 「驚かないのですねぇ?」
直子 「貴方の事を昔からよく知っていたはずなのに、あの時は即答できずに後悔しました。もう、ああいう事は嫌ですから」
ゲイブリッジ 「勇君は解ってくれるだろうか」
直子 「あの子も、もう大人ですよ」
ネリー 「おはよう、ユウ・ブレン。気持ちは落ち着きましたか?」
ネリー 「そう、気が合ったのね。ご苦労様」
ネリー 「私なら大丈夫。勇君も良い友達になれた」
ネリー 「おはよう、勇」
勇 「おはよう」
ネリー 「この子、貴方に興味があるのね」
勇 「ありがたいな。ブレン、すまないな。何もしてあげられなくって」
ネリー 「駄目!あなたはまだ動いてはいけません!」
勇 「ネリー・キムの言う通りだ、もう少し養生するんだ」
ネリー 「聞き分けの良い子だ。・・・ブレン?」
勇 「何か来るのか?ネリー」
ネリー 「わかりません」
勇 「ブレン!」
ネリー 「私を貴方の中へ!」
勇 「ネリー!またあいつが来たんだな?」
ネリー 「そうでしょう」
勇 「ん?」
勇 「ジョナサンか?」
ジョナサン 「外にいたのは運が良いと言いたいが、この方がいい。バロンズゥの完熟訓練だからな」
勇 「ブレン、開くか?ネリー!」
ネリー 「バロン・マクシミリアンは、あのグランチャーを邪悪に使うことを目指してるだけ。それに、あの青年を手伝わせるという心はいったい何なの?」
ジョナサン 「俺は俺の戦い方をバロンに示し、その上でオルファンに凱旋をする!いけよやー!」
ネリー 「飛びませ!ブレン!」
ジョナサン 「勇を討たせてくれれば、貴様の話を聞いてやってもいいんだぞ!」
ネリー 「なぜその様な口が邪悪な心で言えるのです!」
勇 「頼む、動いてくれブレン!」
勇 「そうだ、お前は強い。あのネリー・ブレンを助けられる」
勇 「来た!」
ジョナサン 「ハァーイ!これでサヨナラだ。勇」
勇 「そうなのか!?」
比瑪 「勇・・・」
第16話「招かれざる客」←
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201201262014521372/
→第18話「愛の淵」
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201204032140286202/
比瑪
(ナレーション) 「オルファンを前にして勇がお姉さんとぶつかってしまった。ナッキィ・ガイズはグランチャーだから戦力になるようでならなかった。その間に、ユウはお姉さんに抱かれて消えちゃったの!あれじゃあ今頃、別の銀河の惑星に行っちゃってオルファンが勇を追いかけて行くってことだってあるんじゃない?」
依衣子 「勇・・・勇・・・!」
依衣子 「こんな所で寝ていると風邪ひくよ」
勇 「ああ」
依衣子 「お茶入れたの。みんな待ってるわ、いらっしゃい」
勇 「ありがとう」
依衣子 「何してるの?早くいらっしゃい。仕方ないわね」
勇 「みんないるんだね」
依衣子 「まだ寝ぼけているの?早くいらっしゃい。勇」
勇 「わかってるよ」
勇 「冷たい。雪じゃないか、これ」
勇 「ん?・・・ううっ!どこなんだ、ここは?生きてるよな?俺」
勇 「そうか、飛ばされてたんだ。ブレン、お前が呼んでくれていたのか」
勇 「まるで知らない景色だ。ん?お前、大丈夫なのか?」
勇 「俺が感情に流されたばかりに、お前をこんなに酷い目に遭わせちまって。すまない、ブレン・・・」
勇 「どうするかね」
勇 「状況がわからないなら・・・じっとしてない方がいいけど」
勇 「ようし良い子だ。ん?」
勇 「怯えなくていい。敵だと決まっているわけじゃない、仲間かもしれないだろ。ん?」
勇 「何だ!?」
勇 「グランチャーのシルエットに似てるけど・・・!」
勇 「来た!」
勇 「グランチャーなのか!?」
ジョナサン 「ふっふっふ・・・あはは!はっはっははは!」
勇 「ジョナサンの幻覚などに騙されるか!」
ジョナサン 「残念だなぁ、勇!本物なんだよ!幻でもないしお前の錯覚でもない!お前の頭が頭がおかしくなってない事は、この俺が保障してやる!」
勇 「生きていたのか!」
ジョナサン 「今のお前と同じようになあ。やれよ!」
勇 「ブ、ブレン!貴様ぁ!」
ジョナサン 「再会を祝って歓迎してやったんだろう。孤独であるより楽しいぞ」
ジョナサン 「オーガニック・エナジーが作ってくれた再会のチャンス!ともに祝おう!」
勇 「ブレン、逃げろ!相手に出来るもんじゃない!逃げろ!」
ジョナサン 「行けー!」
勇 「無理だ!ブレン!下がれ!」
勇 「無理だって!」
勇 「はぁっ・・・どうしてもやるのか?やれるのか、あんな変なグランチャーとでも。ブレン!」
ジョナサン 「はははっ、そうだよ!勇のブレンが泣いてるなぁ。勇、貴様が泣くのを見られるとは人生捨てたものじゃない」
勇 「舐めるなぁ!どういう状態だろうと!」
ジョナサン 「まだそんな力が残ってんのか!」
ジョナサン 「バイタル・ネットに引っ掛けたのか!?」
勇 「ブレン、これがわかってたのか。もつのか!?」
勇 「よくやった!もういい、逃げよう!・・・ん?」
ジョナサン 「かつての戦友だ、このくらい力があった方が倒し概があるってものだ。伊佐未ファミリーにはそろそろ引っ込んでもらいたかったんで、血祭りの手始め!覚悟してもらうぜ!」
勇 「わかったブレン、もう戦わなくていい!抵抗せずに一気に・・・」
ジョナサン 「ハハッ!消えてなくなれ!」
勇 「最後の一手は俺が打つ!」
ジョナサン 「何だ。勇の援軍か?」
勇 「別のアンチボディ?ブレンタイプに見えるけど」
ネリー 「あなたたちの邪気がこの森を、バイタル・ネットが作る結界を汚しています」
ジョナサン 「何を偉そうに物言うか!ここは俺とバロンズゥの作る結界だぞ!」
ジョナサン 「生意気な!」
ネリー 「やはりバロン・マクシミリアン」
勇 「バロン・マクシミリアン?」
ネリー 「バロン・マクシミリアン!グランチャー・バロンズゥを嗾ける事は罪を犯す事です。バロンズゥを引かせなければ私のブレンパワードまで暴発するかもしれません。それでは私も罪を犯し、私も貴方も罰を受けることになります」
勇 「罪を犯し、罰を受ける。バロンだと?」
ジョナサン 「勇と一緒に潰してやる!それでお前の罪と罰もチャラにしてやるよ!」
ネリー 「おやめなさい、バロンズゥを操る人。貴方には貴方が思うほどの力などは無いのです!」
ネリー 「バロンズゥ!お帰りなさい!あなたのプレートに」
ジョナサン 「俺のバロンズゥ!なにびびってる!たった一人のブレンだぞ!」
バロン 「ジョナサン・グレーン、引くがいい」
ジョナサン 「何故止める?バロン・マクシミリアン・・・うっ」
ネリー 「可哀想、動けます?」
勇 「ブレンに聞いてやって」
ネリー 「ああ・・・」
勇 「大丈夫なんですか?」
ネリー 「わかりません」
勇 「でも行くんですね?」
ネリー 「はい。憎しみの瞳の前にはいられないでしょう?」
ジョナサン 「おめおめ逃がすかよ!」
バロン 「やめろジョナサン!」
ジョナサン 「バロンがこのグランチャーを俺に与えてくれたからって!」
バロン 「君は自分の感情に流され過ぎる。それではそのバロンズゥの能力を引き出すことは出来ない」
ジョナサン 「そんな事は無い!俺はオルファンでグランチャーを・・・」
バロン 「未熟だから!ここに飛ばされたのだ。急ぐ事は無い、あのブレンともすぐに会える。それまで学ぶ事はまだある」
ジョナサン 「くっ」
ナンガ 「じゃあ勇のブレンパワードは、バイタル・グロウブに乗って強制的に飛ばされたってわけか」
カント 「それ以外考えられませんし、そうなら撃墜はされてないと思います。オルファンから逆流した膨大なオーガニック・エナジーを受け止めるには、ブレンパワード1体では荷が重いんですよ」
ナンガ 「じゃあ前にグランチャーを吹き飛ばした時と同じ現象なんだな」
コモド 「でもどこに飛ばされたかわからないんでしょ?オーガニック・レーダーだって」
ナンガ 「ありゃあカバーが狭いもんなあ」
カント 「そうなんですよね。バイタル・グロウブのネットの分布って、まだよくわかってないし」
カナン 「でもカント・ケストナー!バイタル・ネットを使って、帰ってくることだって出来るんでしょ?」
カント 「そりゃあできます。理論的にはね」
カナン 「なのに連絡もない」
カント 「オルファンの移動によって地球上のバイタル・グロウブが乱れ始めています。その所為で彼の位置を掴み辛くなってるという問題もあります」
ナンガ 「しかし、勇が生きてる可能性は皆無ではない」
カント 「そりゃそうですよ。ブレンが付いてるんですよ?」
コモド 「なら決まりだね」
ナンガ 「何がだ?」
コモド 「オドンの神に祈るの」
ナンガ 「なら俺の分も祈ってくれ」
ナッキイ 「あはっ、全員ここにいるじゃないですか」
カナン 「何の様です?」
ナッキイ 「ご挨拶ですねぇ。僕だってまだブレンがいるんです、仲間に入れてほしいな」
ナンガ 「今は警戒体制中だ!持ち場に戻るぞ!」
比瑪 「何するの!?」
ナッキイ 「同情するよ、恋人のユウ・イサミの生死が心配だろ?」
比瑪 「短絡的な表現しか出来ない人ね」
ナッキイ 「すまない」
比瑪 「だけどあなたはノヴィス・ノアに馴染んでくれて一緒に戦ってくれると思ってる」
ナッキイ 「それはそうしたいけど・・・わからないな」
比瑪 「何が?」
ナッキイ 「好きでもない奴のために思いつめられる女の子ってさ」
比瑪 「うっ・・・」
ナッキイ 「フフッ」
ネリー 「どうぞ」
勇 「君は?」
ネリー 「ネリー。ご覧のとおりの女です」
勇 「そうでしょうけど」
ネリー 「どうぞ」
勇 「す、すまない」
ネリー 「ここなら安全です」
勇 「そ、そうですか」
ネリー 「でも、ここではブレンの傷を治してあげる事は出来ません」
ネリー 「でも強い子ね。私のブレンの側にいれば、少しは落ち着いてくれるわね?」
勇 「あ、あの、君は何者で、なぜブレンパワードに乗ってるんだ?あのグランチャーはなんなんだ?ここは・・・」
ネリー 「うふふっ」
勇 「何がおかしいんだ?」
ネリー 「貴方が聞いてばかりいるから。それに私、しばらく人と話していなかったから嬉しくなったの。すぐ吹雪が来ます、小屋に入りましょう」
勇 「あ、ああ」
ネリー 「お友達をお願いね」
(アイキャッチ)
ネリー 「ベッドは貴方が使っていいのよ」
勇 「もう少し見ていたいな」
ネリー 「何を?」
勇 「君を」
ネリー 「どうして?」
勇 「君が知ってる人に似ているから」
ネリー 「どんなところが?」
勇 「顔・・・じゃないな。全然性格は違うんだけど、雰囲気なんだな。ブレンと話をしているみたいなところなんか、そっくりなんだ」
ネリー 「だって、本当に話してるのよ。貴方だって話せるでしょ?」
勇 「少しは。いや、嘘だな。俺にはあいつの言葉は聞こえない」
ネリー 「そうは思えないなぁ。瀕死の重傷を負いながらも、貴方のブレンは貴方を守ったのよ。貴方達がお話しできないなんて事はないわ」
勇 「比瑪は言葉はなくとも、なんとなく分かるって言ってた。あいつが話すとヒメブレンは喜ぶんだよ。俺は捻くれてるから」
ネリー 「そういう風に話せるようになったのなら、もう聞こえるわ。今までは聞こうとしなかったんでしょ?」
勇 「聞こうとしてなかった?」
ネリー 「そうでしょ?貴方の気性は激しかった。でもあのブレンと付き合うようになって柔らかくなったんでしょう?」
勇 「そうか。そうだね」
ネリー 「その比瑪って人、貴方の大切な人なのね」
勇 「違うよ、俺にはそんな人はいない」
ネリー 「うふふっ。そう思い込もうとしてるだけでしょ?」
ネリー 「人間は誰だって大切な人を持ってるものよ、だから生きていける。一人で生きていくの辛いしは怖いわ。ブレンパワードのようなオーガニック・マシンと呼ばれる存在だってそうなのよ。だからあの子達私達のような人を水先案内人として選ぶのよ」
勇 「パイロットって元々そういう意味か。分かったよ。俺みたいな感の強いのと付き合ったおかげで、あいつはあんな目にあっちまったんだ」
勇 「それに引き換え姉さんは」
勇 「あの時だって見切ってた。グランチャーを痛めない様にした。姉さんはグランチャーの気持ちを解っている・・・」
勇 「君だって大切な人はいるんだろ?」
ネリー 「もちろんいたわ。けどお別れしてきたの」
勇 「どうして?」
ネリー 「こういう時代でしょ?あの子といる事を選んだのよ」
勇 「ネリー・ブレンといる事を?」
ネリー 「そうする事が正しいと思ったから」
勇 「戦うため?」
ネリー 「違うわ。出来ればあの子と二人で静かに暮らしていきたかった。でもそういう訳にはいかないのね。この時代に何かを成す為に生まれてきたものだから。このような事も起こる。それは思っていたわ」
勇 「リバイバルを見たから?」
ネリー 「それはそう」
勇 「痛っ」
ネリー 「動かないで、肩の骨が外れて周りの筋肉が炎症を起こしているのね。骨をはめるわ」
勇 「え?」
ネリー 「ふん!」
勇 「ううっ」
ネリー 「ちょっと痛いわよ。んっ!」
勇 「うううっ!」
ネリー 「ふう、済んだわ」
勇 「外れてたんですか?」
ネリー 「ええ。湿布を貼ります。シャツを脱いでください」
勇 「用意は良いんだね、ここに居たんじゃないんだ?」
ネリー 「ここの上空はバイタル・ネットのクロスするところ」
勇 「ひゃっこい!」
ネリー 「しばらくは、ここからは出られないわ」
勇 「バイタル・ネットのせいで?」
ネリー 「ええ、それはあのグランチャー・バロンズゥも同じ。今日の勢いではここでの決着を付けに来るでしょうね」
ジョナサン 「バロンが、バロン・マクシミリアンが慣れる必要があると言うからバロンズゥを出したのだ!」
バロン 「その激情を沈めるのだジョナサン!一瞬のやり取りで敵の力を見極めるという事、その程度ができないようではまだまだ」
ジョナサン 「感謝しているんだバロン!あんたがあの強力なグランチャーを提供してくれたことを。自重もしよう、約束する。だからだ、頼む!オルファンに行こう!バロンズゥで行けば伊佐未ファミリーも土下座する!」
バロン 「いずれ行くつもりだ、私の使命と考えているから」
ジョナサン 「使命?ガバナーは貴方だったのか!?」
バロン 「残念だが違うな」
ジョナサン 「貴方のような方がリクレイマーのリーダーだったら、オルファンはもっと健やかだったものを」
バロン 「そうなのか?」
ジョナサン 「伊佐未ファミリーの息子はノヴィス・ノアに寝返る様な奴だ。家族同士の甘えの中で、親も子も、自堕落この上ないのです!あんなファミリーに再生させられたオルファンこそ、同情すべき存在なのですよ!」
ジョナサン 「おかしいな、なぜこんな話をあんたにするんだろう。誰にも話したことないのに」
バロン 「相性・・・というのかな。合うのだろう」
ジョナサン 「あ、ああ」
バロン 「決着はつけてもらう」
ジョナサン 「あの女のブレンパワードをか?」
バロン 「あれの隠れ場所は見当が付いている」
ジョナサン 「流石バロン・マクシミリアン!」
ニュースA 「津波の心配だけではなく、地殻が不安定になっているために、いつ自分の足元の地面に亀裂が入り地の底に落ちるのか、その不安の方が大きいのです。その不安は軍、治安部隊にまで及び、暴徒鎮圧自体不可能になるものと・・・」
ニュースB 「国連のノヴィス・ノア作戦行動についての懸案はこの一週間何の進展も見せていません」
モハマド 「最早!最早国連など当てにはならん!」
アイリーン 「パニックは世界規模になりましたからね」
モハマド 「リクレイマーにオルファンを止めろと言う国が何処にもいないのなら、太平洋沿岸の難民の子供達を一人でも多く収容して、インド洋に出て我々の国に移動しましょう」
アイリーン 「そうします。けれどオルファンの動きを静める、戦うのはやめませんよ」
モハマド 「そりゃあそうです。オルファンの怒りのエネルギーがどういうものか解っていないんですから」
アイリーン 「いい事おっしゃいましたわ、ミスター・モハマド」
モハマド 「は、はい」
アイリーン 「だからですよ。オルファンの怒りを抑止するために私はノヴィス・ノアに子供達を集めたいんです」
モハマド 「ほぉ・・・ほう?」
アイリーン 「子供達のハツラツとした生気をオルファンは全部吸っちゃうのかしら?」
モハマド 「吸っちゃうんじゃないですか?」
アイリーン 「私、そうは思えなくなったんです」
モハマド 「どうして?」
アイリーン 「ブレンとグランチャーとオルファンを見てると、それに生物までの関わりを見ると、一方的に一方のエネルギーを吸い取る関係には見えないんですよね」
モハマド 「第一線で観察した結果がそうなら、嬉しい事ですね」
副長 「天才カント・ケストナー君も言っています」
モハマド 「うおっ!」
副長 「この事件、物理学じゃないってね」
モハマド 「なるほど。オーガニック・エナジー、生体エネルギーは情愛とも関連しているわけですね」
副長 「はい」
モハマド 「そうかあ!子供達もノヴィス・ノアの戦力になるんですね?」
アイリーン 「その可能性はあると・・・」
モハマド 「凄い!」
副長 「ん!」
モハマド 「う・・・」
ゲイブリッジ 「既にアメリカが動き始めています。ですから私も動きます」
直子 「動くって?」
ゲイブリッジ 「アメリカの動きを牽制したいのです」
直子 「出来ますか?」
ゲイブリッジ 「分かりません。歴史の無いアメリカという国はあらゆる歴史的な物を手に入れたいのです。その様な衝動に駆られてしまう者を押さえるのは実に難しい事です。お付き合い願えますか?」
直子 「はい」
ゲイブリッジ 「驚かないのですねぇ?」
直子 「貴方の事を昔からよく知っていたはずなのに、あの時は即答できずに後悔しました。もう、ああいう事は嫌ですから」
ゲイブリッジ 「勇君は解ってくれるだろうか」
直子 「あの子も、もう大人ですよ」
ネリー 「おはよう、ユウ・ブレン。気持ちは落ち着きましたか?」
ネリー 「そう、気が合ったのね。ご苦労様」
ネリー 「私なら大丈夫。勇君も良い友達になれた」
ネリー 「おはよう、勇」
勇 「おはよう」
ネリー 「この子、貴方に興味があるのね」
勇 「ありがたいな。ブレン、すまないな。何もしてあげられなくって」
ネリー 「駄目!あなたはまだ動いてはいけません!」
勇 「ネリー・キムの言う通りだ、もう少し養生するんだ」
ネリー 「聞き分けの良い子だ。・・・ブレン?」
勇 「何か来るのか?ネリー」
ネリー 「わかりません」
勇 「ブレン!」
ネリー 「私を貴方の中へ!」
勇 「ネリー!またあいつが来たんだな?」
ネリー 「そうでしょう」
勇 「ん?」
勇 「ジョナサンか?」
ジョナサン 「外にいたのは運が良いと言いたいが、この方がいい。バロンズゥの完熟訓練だからな」
勇 「ブレン、開くか?ネリー!」
ネリー 「バロン・マクシミリアンは、あのグランチャーを邪悪に使うことを目指してるだけ。それに、あの青年を手伝わせるという心はいったい何なの?」
ジョナサン 「俺は俺の戦い方をバロンに示し、その上でオルファンに凱旋をする!いけよやー!」
ネリー 「飛びませ!ブレン!」
ジョナサン 「勇を討たせてくれれば、貴様の話を聞いてやってもいいんだぞ!」
ネリー 「なぜその様な口が邪悪な心で言えるのです!」
勇 「頼む、動いてくれブレン!」
勇 「そうだ、お前は強い。あのネリー・ブレンを助けられる」
勇 「来た!」
ジョナサン 「ハァーイ!これでサヨナラだ。勇」
勇 「そうなのか!?」
比瑪 「勇・・・」
第16話「招かれざる客」←
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→第18話「愛の淵」
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