赤は弱くない

弱いのはお前だ



至言ですね。




というわけで、今回は赤単。
Pauper =コモン単限定構築、という肩書きを見聞きしたMTGプレイヤーの大半は
「赤単がつよそう」という感想を持つと思われる。実際強い。


語るまでもないことではあるが、その強さを支えるのは優秀な軽量の火力 カード。
タフネス3ならインスタントタイミングで1発で焼き殺せる。
ライフ3なら「お前はもう死んでいる」。でも案外届かなかったりもする。


主なデッキタイプは3つ。細かなバリエーションはあれど、傾向としての話ね。



・バーン型
わざわざ解説するまでもない、火力呪文を積みまくったデッキのこと。
最も有名なものは「1マナ3点火力」である《稲妻》 《裂け目の稲妻》
《Chain Lightning》《溶岩の撃ち込み》 の4枚を積んだタイプ。
相手がクリーチャーを並べようがお構いなしに「本体、本体」と言い続ける。

かつてのトップメタであり、現在でも使用者の多いデッキではあるが
対策カードが増えたことやその認知度の高さから苦しい立場にある。

打消しやハンデス、軽減やライフゲインなどで凌がれることを想定し、
フルバーンにせず《ケルドの匪賊》 などの生物を少数採用する事が多い。



・ゴブリン型
デッキの大半をゴブリン・クリーチャー・カードで構成する環境屈指の部族デッキ。
1~2マナの生物(実はゴブリン以外も割と採用される傾向にある)で
ビートするというのが基本戦術ではあるが、真に恐ろしきは
ブロッカー殺すマンこと《火花鍛冶》 の存在か。

全体除去に弱いものの、火力呪文も8枚以上搭載されるのが普通なので、
ある程度まで押し込んでしまえばあとは本体火力で押しきれるのが強み。



・スライ型
バーンというには生物を多く積んでおり、さりとてゴブリンでない、というタイプ。
火力のみならず、赤い巨大化こと《粗暴な力》
《無謀なる突進》 といった優秀な強化呪文も活かして戦う。

《焼身の魂食い》 《磁器の軍団兵》 《感電破》 などで
赤茶単のように組んだデッキも存在するし、
《火花の精霊》 のような「歩く火力」を多めにとったスライバーンも見かけるが、
生物を12枚以下に抑えたバーンや、逆に35枚前後投入されたゴブリンと比べて
どっち付かずで逆に安定性に欠けてしまう場合が多い。

しかし環境的に赤が辛い時期に、それを打破するべしという試行錯誤、
あるいはトップメタへの対策を考えての柔軟な構築が為される、
赤単使いがもっとも構築を楽しめるデッキタイプであるのは間違いない。







この3つの型のいずれも、長期戦を良しとしない速度を重視した構成を取る。
スライ型は多少、全体火力などのコントロール要素も積むことがあるけれども。


さて、あとは適当に個別でカード解説するだけ。
黒単の記事ではちょっと列挙しすぎてかえってわかりづらくなったかもなので、
今回は本当にメジャーなものだけを紹介させていただきまする。

個人的には《溶岩の投げ矢》
とか《つっかかり》 みたいなテクいカードが大好きなんだけどね;




・火力
《稲妻》 ・・・基本1。4積み。
《Chain Lightning》 ・・・基本2。これはちと迷うこともある。
《裂け目の稲妻》 ・・・バーン型なら基本。
《溶岩の打ち込み》 ・・・かつては基本だったが、現在は下火?
《焼尽の猛火》 ・・・基本。土地を18以下に抑えるタイプでは使いづらい。
《火炎破》 ・・・バーン型なら基本。3キルご用達。
《火葬》 ・・・中堅。
《欠片の飛来》 ・・・バーン型の数合わせ要員。
《電謀》 ・・・サイド用。
《炎の突き》 ・・・ジャブ。これもサイドに回されることが多い。
《死の火花》 ・・・同上。



・その他の呪文
《溶鉄の雨》 ・・・サイド。
《紅蓮破》 or 《赤霊破》 ・・・同上。
《鋭い痛み》 ・・・同上。
《粉々》 ・・・同上。
《命知らず》 ・・・4点火力。しかしフルバーンでは採用不可能。
《炎の斬りつけ》 ・・・単色ではあまりみない。
《貫かれた心臓の呪い》 ・・・長期戦を見据えてのサイドイン。



・生物(ゴブリン)
《ゴブリンの群勢》 ・・・基本。
《モグの徴集兵部隊》 ・・・同上。
《モグの下働き》 ・・・2マナなので枚数が抑えられることもある。
《モグの略奪者》 ・・・レイダー。基本。
《ゴブリンのそり乗り》 ・・・スレッダー。基本。
《火花鍛冶》 ・・・汚物は消毒だ~!
《モグの戦争司令官》 ・・・↓やサクり系とセットで。
《ゴブリンの奇襲隊》 ・・・破壊力、ばつ牛んんん!
《モグの狂信者》 ・・・ゴブリン以外でも見かけるゴブリン。
《鋳造所通りの住人》 ・・・新人さん。パワー3で突っ込んでくる。
《ゴブリンの付け火屋》 ・・・サクり台と組み合わせたい。



・生物(非ゴブリン)
《火花の精霊》 ・・・歩く火力。
《ケルドの匪賊》 ・・・↑より評価が高い。
《窯の悪鬼》 ・・・スーパーパンチャー。爆発力はピカ一。
《板金鎧の土百足》 ・・・多色で見かけることの方が多い。
《ゴリラのシャーマン》 ・・・親和対策。
《灰の殉教者》 ・・・環境屈指の全除去生物。ストーム全盛期にはよくサイドインされた。









こんな感じかなぁ。正直、あんまり書く必要のない記事だったかも・・・。
みんな赤単ぐらいはさすがに嗜んでるだろうし。





次回は緑単。これもあんまり書く必要ない疑惑!?

コメント

nophoto
ロヴ・ベルゲン
2013年4月2日17:28

初めまして、見ていて気づいたことがあるのでコメントさせていだだきます
バーンデッキには【針落とし】が
ゴブリンデッキには【かまどの魔除け】が
スライデッキには【オキシダのゴーレム】がおすすめですよ
それと無色のダメージなので【黄色の呪文爆弾】もおすすめですよ

migiT
2013年4月2日19:17

コメントでのご指摘ありがとうございます。

《針落とし》はPauperではあまり見かけないですが、選択肢としてアリですね。

他3つ(最後のは《黄鉄の呪文爆弾》ですよね?)も普通に見かけるカードですね。

時間があれば編集して追加したいと思います。

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