単色デッキ解説のラストは緑。
目に優しい色ですが、お財布にも優しいですよね。
青や黒のレアカードもちょっとは緑を見習ってほしいものです・・・。



さて緑単というと、赤単の次にわかりやすく「ストンピィ組めばええんやろ?」
的な印象が強いと思われる。

何せ緑の優秀な軽量ビートクリーチャーは今も昔も大半がコモンであり、
《巨大化》 に代表される強化呪文と併せて、新しいカードセットが登場する度に
パーツが補充されるため、「緑単ストンピィ」はPauperの最初期から今に至るまで
年々進化を遂げ続けているメタゲームの常連。

一時期の『感染・ストーム環境』ではキル速度の差で勝負にならず、
土地破壊などの妨害を積まざるを得ないような厳しい時代を過ごしたものの、
禁止改定でメタゲームが変動したことにより再びトップメタへと舞い戻った。



そんなストンピィ以外にもいくつかのデッキタイプが存在する。
主なものは5つ。
・ストンピィ
・感染
・エルフ
・緑単エンチャントレス
・緑単Post(※)


※Post系のデッキは個別に解説したいので今回は触れない。
 青単ポストも解説スルーしたしね・・・。




個別にデッキ解説、と同時に主要カードも紹介。
デッキタイプ毎に入るカード違い過ぎなので仕方ないね。

・ストンピィ
「軽量クリーチャーを強化して殴る。」実にシンプルな方針ではあるが、
《クウィリーオン・レインジャー》 《イラクサの歩哨》 のアンタップ能力を
召集カードやタップ能力の付与と併せて活用したり、
《野生の雑種犬》 《日を浴びるルートワラ》 のコンビでマッドネスしたりと、
テクいギミックも積んで来たりするのが侮れない。

・主な生物
《スカルガンの穴潜み》 ・・・1マナ基本生物。ほぼアンブロッカブル。
《若き狼》 ・・・1マナ不死。追放除去の薄い Pauper では凶悪。
《安寧砦の精鋭》 ・・・頑強熊。↑が優先されるが、こちらも十分に強力。
《散弾の射手》 ・・・サイドのフライヤー対策。レインジャーで起こそう。

・主なスペル
《怨恨》 ・・・ぶっちゃけ緑のデッキの殆どにこれが入る。
《骨断ちの矛槍》 ・・・これに至っては Pauper のほぼ全てのアグロで見かけるw
《吠え群れの飢え》 ・・・凶悪な陰鬱強化呪文。返しで除去できないと危険!
《かき集める勇気》 ・・・アンタップ能力と組み合わせれば召集は無いも同然。
《上機嫌の破壊》 ・・・共謀持ちの帰化。これもアンタップ能力と好相性。サイドに。



・感染
《激励》 が禁止になったことでトップメタからは零落したものの、
主要カードはそのまま使えるのでまだまだ見かける爆速アグロデッキ。
禁止前は《水蓮の花びら》 を用いてでも2キルを目指すような
とにかく速度を重視した構成を取るレシピが多かったものの、
現在は装備品や《死体の野犬》 などで長期戦も見据えるタイプが主流。

・主な生物
《ぎらつかせのエルフ》 ・・・基本。2キルしようぜ。
《胆液爪のマイア》 ・・・基本。茶破壊に引っかかるのが弱点。
《荒廃のマンバ》 ・・・基本。再生能力は中盤以降で輝く。
《腐敗狼》 ・・・ ↓ とは一長一短。
《嚢胞抱え》 ・・・ ↑ と違いタフネスが1高い。
《殺戮角》 ・・・実質強化呪文な新人君。《軍旗の旗手》 に強い。

・主なスペル
《地うねり》 ・・・ストンピィでも見られる強化呪文。2キルご用達。
《巨森の蔦》 ・・・生物を守れるため、ストンピィよりも感染の方で需要が高い。
《輪作》 ・・・ゼンディカーのCIPランドと組み合わせる。上陸も誘発可能。
《自然の要求》 ・・・デメリットを無視できる。バーン相手には回復呪文にもなる。
《恭しき沈黙》 ・・・同上。エンチャントレス以外にも《未達への旅》等に効く。



・エルフ
有名な緑の主要部族。しかしゴブリンと違い、トーナメント実績はあまりない。
相手のパーマネントに触れることが難しいものの、横に並んだ際の爆発力が魅力。
全体除去がとにかく厳しいので、ファッティを多めに積む傾向にある。

・主な生物
《ティタニアの僧侶》 ・・・どばっとマナ出し。
《幸運を祈る者》 ・・・悪夢のウィッシャーゲー・メーカー。
《森林守りのエルフ》 ・・・ラノエルがフィニッシャーになる。これもまた悪夢。
《エルフの枝曲げ》 ・・・森がフィニssy(ry
《激情の共感者》 ・・・ ↓ のいずれかを呼ぶ。
《ウラモグの破壊者》 ・・・ Post 等で見かける Pauper 最強のファッティ。
《絡み森のゴーレム》 ・・・中堅。
《クローサの大牙獣》 ・・・場に出ても強いし、出なくても強い。

・主なスペル
《光り葉の待ち伏せ》 ・・・激突で勝てばアドバンテージ。でも別に勝てなくてもいい。
《ゴンドの存在》 ・・・レインジャーやイラクサに付けると面白いことに。
《ヴィリジアンの長弓》 ・・・同上。



・エンチャントレス
《天上の鎧》 《アルマジロの外套》 が使える緑白型が主流だが、
緑単でもある程度はパーツが揃っているため組めなくはない。
単色の場合はストンピィとある程度複合するかのような構築が行われる。

・主な生物
《ぬめるボーグル》 ・・・1マナ呪禁。
《林間隠れの斥候》 ・・・同上。
《シラナの岩礁渡り》 ・・・呪禁、樹上能力持ち。
《オーラのナーリッド》 ・・・エンチャントレス(苦笑)。

・主なスペル
《豊かな成長》 ・・・単色ですら使われる様子。
《繁茂》 ・・・加速。
《楽園の拡散》 ・・・加速!
《強制順応》 ・・・新人さん。ゆっくり育っていってね。
《祖先の仮面》 ・・・キーカード。ゆっくり死ね。









以上。これでどうにか、単色編は書き終えたってことでいいかな・・・。

ここまで具体的なレシピはあえて載せない方向で紹介してきたけど、
それというのはやっぱり一から構築してこそ Pauper は楽しいと思うからであって、
カードやデッキタイプの紹介にしても、あくまで「 Pauper という環境への理解」
という、新規参入の際の土台になればいいかなって程度のものでしかない。
他のフォーマットとは違って、何よりも「楽しんだもん勝ち」だと思うんだよね。



なので、これからPostやらストームやらといったデッキタイプ別の解説記事を
書くことに対して、ちょっと躊躇していたりする。
いや、ここまできたら全部書きたいけどね・・・でもどこまで書いたもんかね。

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