ブレンパワード 全台詞集 第25話「オルファンのためらい」
2013年6月24日 ブレンパワード全台詞集脚本:面出明美 絵コンテ:香川豊 演出:南康宏 作画監督:戸部敦夫
比瑪・ナレーション 「勇の姉さん、依衣子さんが逃げ出した時あたしのブレンに乗っちゃったんだよね。あの子、よくも付き合ったもんだ。だから、勇の故郷に出ちゃったんだけど、あれ幻かもしれない。でも依衣子さんは間違いなく赤いバロン・ズゥに乗って消えたんだから現実でしょうね。驚嘆、驚嘆」
勇 「監視しなくちゃならないのは、俺達じゃないだろうに」
ナンガ 「アメリカは、オルファンに世界中を這い蹲らせて、地球を傷だらけにしちまうつもりだぜ」
ラッセ 「かといって、オルファンが宇宙に飛び出せば、オーガニック・エナジーを吸われて地球はお終い・・・」
コモド 「黙って見てろって言うの?そんなこと絶対にさせないわ!」
ナンガ 「やめないか!」
アイリーン 「桑原博士が責任を感じ過ぎることはありませんよ」
カント 「そうです、オルファンの活動を止めりゃあいいんです」
アイリーン 「簡単に言うわねえ?」
カント 「僕、あの二人が鍵を握ってると思います」
勇 「何です?」
比瑪 「はい?」
カント 「ね?」
アイリーン 「そうみたい」
カント 「オルファンの事、みんなに話してあげてくださいよ!」
比瑪 「オルファンは敵っていうものではありませんね」
ナンガ 「んじゃあ、なんだってんだよ?」
カナン 「それって、比瑪ちゃんと勇の感じ方でしょ?」
勇 「比瑪の言うとおりです。俺とカナンが教えられていたのはリクレイマーの一方的な理屈だったんです。つまり、脱走したい人、逃げ回りたい人の考え方だった」
カナン 「そっか・・・そうね、オルファンの抗体になれば悲しいことは無くなると信じてた」
ラッセ 「現実逃避の思想だな」
比瑪 「おいで~」
クマゾー 「はは」
比瑪 「あはは」
勇 「考えてもみてください。オルファンは自分ひとりでだって宇宙に出られるのに、どうしてアンチボディなんかが必要だったのか。何故、リクレイマーの侵入を許したか」
アイリーン 「オルファンにとって人間が必要だということ?」
勇 「姉さんも言ってました。グランチャーだってブレンと同じように感情があるって。ですからオルファンだって・・・」
ヒギンズ 「気持ちを通わせて話が出来るって事?」
勇 「ええ、そういう可能性は感じました」
ナッキィ 「おいおい!本気で言ってるのかよ?あれと一体どうやって話をするんだ?」
比瑪 「あたし、オルファンの女の子の声を聞いたわ。寂しいって泣いてる姿もを見ましたよ。だからあたし、話し合いは・・・」
比瑪 「だから、オルファンは誰かに側にいて欲しいって思ってるわ」
カント 「本来その役目はオルファンと対になる存在、ビー・プレートと呼ばれているもののはずなんですけどね」
比瑪 「彼女は宇宙の迷子なのよね」
勇 「同時に、ブレンやグランチャーの母でもある。それに賭けてみません?」
ネリー 「勇、忘れないで。憎しみだけで戦わないでね。それではオルファンは止められないわ」
勇 「上手くいくよ」
モハマド 「何をどうやるつもりです?グランチャーの数は圧倒的だし、例えオルファンに近づけたとしても、話を聞いてくれるかどうか。比瑪や勇が潜入した時も、オルファンは止められなかったのだろう?」
カント 「それについては、僕は心配していません。ブレンパワードに乗ってみて分かったんです。彼らの力は日々強くなっています」
モハマド 「しかし・・・」
ユキオ 「どうしたの?あっ、ネリー!」
勇 「おい!興奮するんじゃない!一体どうしたんだ!?」
アイリーン 「勝手に持ち場を離れないで!」
クマゾー 「動くも!」
比瑪 「どうしちゃったの!?」
ラッセ 「なにかに引っ張られてるんだ!」
勇 「おい!」
比瑪 「なにしてるの!」
カナン 「息んでる?」
勇 「うっ!」
比瑪 「何やろうってんです?」
モハマド 「おおっ!」
ヒギンズ 「チャクラを纏めるつもり?」
カナン 「そうなの?」
ラッセ 「お前達!」
ナンガ 「勝手にどっかに行っちまうんだろ!」
比瑪 「そうか!オルファンまで道が続いてるのよ!」
勇 「だったら何だって言うの?」
比瑪 「行くんでしょ!?」
勇 「あ?」
ナッキィ 「何て分の悪い賭けだ!」
ナンガ 「なら降りるかい?」
ナッキィ 「こんな馬鹿な事、俺達がやらなきゃ誰がやるんだ」
カント 「僕達は、この母なる地球で生きるしかないんですから。オルファンにも一緒に暮らすように説得するしかないでしょう?」
アイリーン 「それで決まりね。でも今すぐの出撃は無し。メインクルーの休息が足りません」
勇 「でも!」
アイリーン 「艦長命令です!ブレン達の様子からも分かるでしょ?万全の態勢で臨んでもらいたいんです」
カナン 「お出かけ?ヒギンズ」
ヒギンズ 「最後の夜になりそうだから」
カナン 「ああ・・・」
ヒギンズ 「でも、別れを言いに行くんじゃないわ。一緒に生きていくためのエネルギーを分け合うため」
カナン 「良いわね」
ヒギンズ 「あなただって待ってる人がいるんじゃない?素直にしないと後悔するぞ」
カナン 「ああ、偉そ」
カント 「ねえブレン、貧乏ゆすりはやめて一緒に寝ようよ」
比瑪 「勇は優しいから家族の事考えるんだよ」
勇 「そんな奴が、親殺しなんか考えるもんか」
比瑪 「ほら、優しいから傷つくんだよ。そういう所、あたしは好きだな」
勇 「明日で、何もかもお終いかもしれないんだ」
比瑪 「私は大丈夫。みんないてくれるもん」
比瑪 「怖くなんかないもん・・・」
副長 「ウェッジに続いてイランド出せ!」
アイリーン 「偵察飛行のみ、よろしく!」
モハマド 「ついに作戦開始ですか艦長。生死の恐れはあってもアイリーンさんと御一緒であるという喜びがあれば・・・」
アイリーン 「これもミスターモハマドの御協力があったらばこそです」
モハマド 「何を仰います。このノヴィス・ノアでは難民の子供達まで頑張っています。ですから、勝てますよね?」
副長 「そりゃあ・・・」
アイリーン 「駄目だったらあたしと一緒に死んでくださるんでしょ?」
モハマド 「も、もちろんですとも」
クマゾー 「いってらっしゃい!」
比瑪 「あんた達も」
アカリ 「うぅっ」
比瑪 「ユキオ、二人をよろしくね」
ユキオ 「心配しなくていいよ。お前も比瑪姉ちゃんを頼んだぞ!」
コモド 「オグンよ、この戦いの我を護りたまえ」
レイト 「帰って来いよ」
ヒギンズ 「絶対に」
ラッセ 「太平洋艦隊の目の前で出撃か・・・よっと。カナン、ナンガ!いいぞ!」
ナンガ 「急かしなさんな。コモド、アメリカさんを牽制してくれよ」
ユキオ 「あいつら絶対に撃ってくるぞ」
アカリ 「そんなの!」
アイリーン 「ネリー・ブレンに続いて全員発進してください。ただし太平洋艦隊は当方の作戦を認めていません」
副長 「故に!ブレン発進と同時にオーガニック・シールドを展開する!」
比瑪 「あはっ、勇のネリー!」
ナンガ 「ラッセに負けるなよ、ブレン・シルバレー!うっ!」
ナッキィ 「行くぜ!天才少年!」
カント 「頼みます!ナッキィさん!」
翠 「ガバナーの手から離れれば、またあなたが親に命令するのですか!」
クインシィ 「宇宙に出た部分と大気圏に浸っている部分の循環器調整は急ぐのだろう?オルファンの体調を速やかに健やかなものにしなければ、リクレイマーといえども、宇宙に放り出す!」
翠 「クインシィ・・・あなた!」
(アイキャッチ無し)
クインシィ 「そんなこと予定通りだろう!」
リクレイマーA 「はい、ですが・・・」
クインシィ 「分かっている!指揮権は私にある!」
リクレイマーA 「バロンはどう・・・?」
クインシィ 「ガバナーからは目を離すな!」
リクレイマーA 「勿論」
クインシィ 「バロンとジョナサンは?」
バロン 「女に従ってみせる・・・という事で、良いのか?」
ジョナサン 「ふっ。地球に審判を下し、銀河旅行をする時に必要なのは女王です。キングではリクレイマーや軍人という大衆は付いてきませんよ」
バロン 「さすが私の見込んだ騎士、ナイトである」
ジョナサン 「何故そこまで私にして下さるのか」
バロン 「地球での思い出、貴公と同じように辛いものばかりだったからだ」
ジョナサン 「このバロン・ズゥの力でオルファンは何もかも無にして、我々を新しい世界へ連れて行ってくれます」
バロン 「そうだよ、二人でそうしよう」
ジョナサン 「ん?」
クインシィ 「ジョナサン!ブレン達が来るぞ!」
カント 「うわっ!出ました!」
ヒギンズ 「お上手!あれが、オルファン?」
カナン 「上の方はもう宇宙に出てるのよ」
比瑪 「大きい・・・」
比瑪 「うっ!アメリカさんとつまらない戦いは、しては駄目よ!」
カナン 「勇!皆さん!出てきたわ!」
ジョナサン 「はっはははっ!ブレンパワードなんか!」
ゲイブリッジ 「ジョナサン君はまだ戦いにこだわっている!」
直子 「アーミーグランチャー達も・・・」
ゲイブリッジ 「彼等こそ度し難い!」
バロン 「そうですか?ガバナーが軍を呼び入れたのはアンチボディやオルファンの体力を付けるためでありましたろ?」
ゲイブリッジ 「しかしこちらから戦端を開く事はなかった!」
バロン 「それはそうです。が、軍というものはクズも多い!そういうものを整理するために・・・まっ、戦争というものは便利なものです」
シラー 「上にやるかあ!ブレンの特攻なんて戦術以下なんだよ!」
ヒギンズ 「死ぬ為に来たんじゃない!」
シラー 「チャクラ・フラッシュが歪んだ?オルファンは何故こいつらを近づけさせる!?」
カント 「ブレン!ごめん、頑張って!」
比瑪 「もっと上手に使ってやらないと、ブレンが可哀想でしょ!」
カント 「すみません。君の反射神経は僕以上なんだから任せるよ」
ジョナサン 「何やっても遅いんだよ勇!」
勇 「お前だって逃げ回っていた!」
ジョナサン 「俺が何から逃げてるって言うんだよ!」
勇 「一人で戦い、一人で生きることをだ!」
ジョナサン 「くはああっ!」
ゲイブリッジ 「オルファンの熱量は上がっているようだ」
直子 「大丈夫でしょうか」
ゲイブリッジ 「オルファンが我々をばい菌と間違うことはありません」
バロン 「しかしオルファンはこのまま宇宙に飛ぶぞ、ガバナー。それではオルファンを領土にしたアメリカの思惑とも違ったな」
ゲイブリッジ 「オルファンを遺跡と考えてしまった初期の誤りがあったからだ。オルファンの生命力は強過ぎた」
バロン 「人間のエゴが強過ぎたからオルファンが反発しているという事もあるぞ」
直子 「え?」
ゲイブリッジ 「ああ、そうだな。オルファンの力でより多くの人々を救おうとするには、ノヴィス・ノアの様な強い意思は邪魔になる。彼らは例え地球が滅びるとわかっていても抵抗を続ける。それはアメリカもそうだ。そんな人間のエゴにオルファンはイライラしているのだろうな」
直子 「私には、このオルファンの神経のつぼの様な所に囚われていても、そういった苛立ちは感じませんけど」
バロン 「何を仰る伊佐未直子。あなたがそう感じられるのは、あなたがオルファンに選ばれた人だからです。オルファンに乗せられる人類は限られている。人間のエゴというオーガニック・パワーも吸い上げて、オルファンは旅立つのだ!」
ゲイブリッジ 「バロン!君は何を・・・!君は何を求めているのだ!」
バロン 「あなた方には解りはしないだろうな。この私の、今の幸福感など!」
直子 「解る訳はありません!ゲイブだって間違ったやり方をしたかもしれませんけど、この人の理想を・・・人類を救いたいという想いを、あなたも解りはしないでしょう!?」
勇 「似たもの同士、戦うのは止めようぜ!」
ジョナサン 「誰が似ている!?」
勇 「俺が両親を憎んだように、ジョナサンはアノーア艦長を憎んだ!愛していたからだ!」
ジョナサン 「俺は誰も愛していない!」
ジョナサン 「踏ん張れよ!」
勇 「止めよう!ジョナサン!こんな事をしている暇はない!」
ジョナサン 「やってやろうって・・・な、何?」
シラー 「ジョナサン!引いて下さい、奴に飲まれてます!」
ジョナサン 「俺は勇なんかに負けちゃいない!・・・シラー!邪魔をするな!」
シラー 「そ、そのつもりでは・・・!ああっ!」
勇 「どうしたの?ネリーブレン!」
カナン 「ブレン、何が起こったの?」
比瑪 「ブレンが・・・アンチボディ達が共感している?勇!」
ヒギンズ 「グ、グランチャーの影が見えなくなってる?」
ナッキィ 「ブレンにはこんな力があったのか?・・・オルファンのフィギュア?」
ナンガ 「どうも臭いな。グランチャー達はすぐに戻ってきそうだ。カント!大丈夫か?」
カント 「え、ええ!フィギュアは見えますか?」
ナンガ 「おうよ、奴らが戻ってくる前にオルファンに飛び込むぞ!」
比瑪 「よく見て!赤いグランチャーがいるでしょ!」
カナン 「赤いバロン・ズゥ・・・」
勇 「姉さん・・・!」
クインシィ 「まあノコノコと来てくれて、好きにやってくれたけど・・・これ以上は無駄だねえ。ん?」
ナッキィ 「こいつは俺が抑える!勇!比瑪!オルファンに行け!」
勇 「ナッキィ止めろ!」
クインシィ 「ふん!」
ナッキィ 「隠れた?」
クインシィ 「オルファンはこういう使い方が出来る」
ナッキィ 「うわっ!」
勇 「姉さん!もう一度話をしよう!」
クインシィ 「もう遅い!」
ラッセ 「カナン、撃つな!俺が止める!」
ラッセ 「な、何だ!?」
カナン 「ラッセ!どうしたの?」
ラッセ 「近づくなカナン!うっ!うう・・・力が抜けて・・・」
カナン 「ラッセ!そのスキンウェハーから手を離して!オルファンのスキンの機能にそんなものが?」
ラッセ 「びょ、病気の俺が狙われたのか?」
カナン 「ラッセ!」
カント 「駄目ですよ!ラッセさんに触ったら、カナンさんまでエネルギーを取られてしまうじゃないですか!」
カナン 「ラッセ!バイタル・グロウブに飛べばスキンウェハーから離れられます!」
ナッキィ 「たった一人のグランチャーに近づけないのか」
ヒギンズ 「撃ってもこちらのエネルギーを吸われる?比瑪ちゃん・・・どうしたらいいの?」
クインシィ 「何だあ!?」
比瑪 「駄目ー!」
クインシィ 「はあ!」
勇 「比瑪ぇ!」
比瑪 「オルファンさん!お願い!私達の・・・声を聞いて!」
研作 「おかしいな。計算ではオルファンはもう飛び立てるはずなんだが、何故だ?」
翠 「計算なんてオルファンには役に立たない事はもう証明済みでしょ」
研作 「いや、何かが・・・何かが足りないのだ。宇宙へ飛び出すための決定的な・・・決定的にオーガニック的なものって、何だ?」
翠 「オルファンの求めているものは新しい生命の力でしょ。手段を講じるために必要なものはオーガニック・エナジーの総量です。全地球の生命力です」
研作 「そういう数量的なものじゃない。量じゃないんだよ、翠!」
翠 「ならパッションとでも言うんですか?情愛的なものをオルファンが欲しがっていると?まったく!」
研作 「そうだな、それではお笑い種だ。はあ・・・ん?」
勇 「姉さん!やめようよ!」
クインシィ 「やめるのはブレンパワードがいなくなってからだ!」
比瑪 「考え過ぎです依衣子さん!オルファンさんは一人でやっていける方です!護る事なんて、考えなくたっていいんです!でも、放っておいてはかわいそうなんです!」
勇 「放っておくとかわいそう?」
クインシィ 「乙女チックな事を!・・・ああっ?」
クインシィ 「オルファンは・・・比瑪の言うことに応えたのか?私ではなく!」
勇 「あうう!・・・ぐうっ・・・!」
比瑪 「勇!依衣子さん?」
クインシィ 「オルファン!あんたにはあたしがいるじゃないか!他の誰も要らない、あたしがずっといてあげるから!」
比瑪 「勇、依衣子さんが・・・」
勇 「オルファンに還る?」
勇 「姉さんのバロン・ズゥが!?」
比瑪 「オルファンさんに・・・」
クインシィ 「うああっ・・・はあっ・・・!」
ラッセ 「バロンズゥとかいう奴、オルファンに」
カナン 「オルファンの抗体になるという事は、こういう事だったの?」
ナンガ 「ああやって抗体になったら、中の人間はどうなっちまうんだよ?勇!カナン!」
ナッキィ 「あの透明な物が盾のように並んでるって事は・・・、ブレンパワードを取り込むつもりはないらしいな」
カント 「相手は生物的な特性を持ってるんです。そんな事わかりませんよ!」
ヒギンズ 「だったら比瑪ちゃん!勇!ブレンのチャクラを集中してあの急所を攻撃する!」
比瑪 「攻撃、攻撃、攻撃!そんな事じゃ終わりませんよ!勇・・・」
勇 「姉さん!」
比瑪 「落ち着きなさい!このまま突っ込んだら勇も取り込まれるわ!」
勇 「比瑪・・・」
比瑪 「はっ?オルファンさん・・・目覚めるわ」
勇 「オルファンが、目覚める?」
研作 「あのデータは間違いなく依衣子のだ!」
翠 「クインシィ・イッサーのものです!確かに!」
リクレイマーB 「き、聞いたことのない音だ!」
リクレイマーC 「オルファンのエネルギーの総量が!」
直子 「ゲ、ゲイブ!」
ゲイブリッジ 「オルファンの変態が始まったのでしょう」
直子 「脱皮でもするというのですか?」
バロン 「始まったのか?」
クインシィ 「ははは、あははっ・・・!はははっ・・・あっはははは!」
第24話「記憶のいたずら」←
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201305181024327304/
→第26話「飛翔」
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201307120014072863/
比瑪・ナレーション 「勇の姉さん、依衣子さんが逃げ出した時あたしのブレンに乗っちゃったんだよね。あの子、よくも付き合ったもんだ。だから、勇の故郷に出ちゃったんだけど、あれ幻かもしれない。でも依衣子さんは間違いなく赤いバロン・ズゥに乗って消えたんだから現実でしょうね。驚嘆、驚嘆」
勇 「監視しなくちゃならないのは、俺達じゃないだろうに」
ナンガ 「アメリカは、オルファンに世界中を這い蹲らせて、地球を傷だらけにしちまうつもりだぜ」
ラッセ 「かといって、オルファンが宇宙に飛び出せば、オーガニック・エナジーを吸われて地球はお終い・・・」
コモド 「黙って見てろって言うの?そんなこと絶対にさせないわ!」
ナンガ 「やめないか!」
アイリーン 「桑原博士が責任を感じ過ぎることはありませんよ」
カント 「そうです、オルファンの活動を止めりゃあいいんです」
アイリーン 「簡単に言うわねえ?」
カント 「僕、あの二人が鍵を握ってると思います」
勇 「何です?」
比瑪 「はい?」
カント 「ね?」
アイリーン 「そうみたい」
カント 「オルファンの事、みんなに話してあげてくださいよ!」
比瑪 「オルファンは敵っていうものではありませんね」
ナンガ 「んじゃあ、なんだってんだよ?」
カナン 「それって、比瑪ちゃんと勇の感じ方でしょ?」
勇 「比瑪の言うとおりです。俺とカナンが教えられていたのはリクレイマーの一方的な理屈だったんです。つまり、脱走したい人、逃げ回りたい人の考え方だった」
カナン 「そっか・・・そうね、オルファンの抗体になれば悲しいことは無くなると信じてた」
ラッセ 「現実逃避の思想だな」
比瑪 「おいで~」
クマゾー 「はは」
比瑪 「あはは」
勇 「考えてもみてください。オルファンは自分ひとりでだって宇宙に出られるのに、どうしてアンチボディなんかが必要だったのか。何故、リクレイマーの侵入を許したか」
アイリーン 「オルファンにとって人間が必要だということ?」
勇 「姉さんも言ってました。グランチャーだってブレンと同じように感情があるって。ですからオルファンだって・・・」
ヒギンズ 「気持ちを通わせて話が出来るって事?」
勇 「ええ、そういう可能性は感じました」
ナッキィ 「おいおい!本気で言ってるのかよ?あれと一体どうやって話をするんだ?」
比瑪 「あたし、オルファンの女の子の声を聞いたわ。寂しいって泣いてる姿もを見ましたよ。だからあたし、話し合いは・・・」
比瑪 「だから、オルファンは誰かに側にいて欲しいって思ってるわ」
カント 「本来その役目はオルファンと対になる存在、ビー・プレートと呼ばれているもののはずなんですけどね」
比瑪 「彼女は宇宙の迷子なのよね」
勇 「同時に、ブレンやグランチャーの母でもある。それに賭けてみません?」
ネリー 「勇、忘れないで。憎しみだけで戦わないでね。それではオルファンは止められないわ」
勇 「上手くいくよ」
モハマド 「何をどうやるつもりです?グランチャーの数は圧倒的だし、例えオルファンに近づけたとしても、話を聞いてくれるかどうか。比瑪や勇が潜入した時も、オルファンは止められなかったのだろう?」
カント 「それについては、僕は心配していません。ブレンパワードに乗ってみて分かったんです。彼らの力は日々強くなっています」
モハマド 「しかし・・・」
ユキオ 「どうしたの?あっ、ネリー!」
勇 「おい!興奮するんじゃない!一体どうしたんだ!?」
アイリーン 「勝手に持ち場を離れないで!」
クマゾー 「動くも!」
比瑪 「どうしちゃったの!?」
ラッセ 「なにかに引っ張られてるんだ!」
勇 「おい!」
比瑪 「なにしてるの!」
カナン 「息んでる?」
勇 「うっ!」
比瑪 「何やろうってんです?」
モハマド 「おおっ!」
ヒギンズ 「チャクラを纏めるつもり?」
カナン 「そうなの?」
ラッセ 「お前達!」
ナンガ 「勝手にどっかに行っちまうんだろ!」
比瑪 「そうか!オルファンまで道が続いてるのよ!」
勇 「だったら何だって言うの?」
比瑪 「行くんでしょ!?」
勇 「あ?」
ナッキィ 「何て分の悪い賭けだ!」
ナンガ 「なら降りるかい?」
ナッキィ 「こんな馬鹿な事、俺達がやらなきゃ誰がやるんだ」
カント 「僕達は、この母なる地球で生きるしかないんですから。オルファンにも一緒に暮らすように説得するしかないでしょう?」
アイリーン 「それで決まりね。でも今すぐの出撃は無し。メインクルーの休息が足りません」
勇 「でも!」
アイリーン 「艦長命令です!ブレン達の様子からも分かるでしょ?万全の態勢で臨んでもらいたいんです」
カナン 「お出かけ?ヒギンズ」
ヒギンズ 「最後の夜になりそうだから」
カナン 「ああ・・・」
ヒギンズ 「でも、別れを言いに行くんじゃないわ。一緒に生きていくためのエネルギーを分け合うため」
カナン 「良いわね」
ヒギンズ 「あなただって待ってる人がいるんじゃない?素直にしないと後悔するぞ」
カナン 「ああ、偉そ」
カント 「ねえブレン、貧乏ゆすりはやめて一緒に寝ようよ」
比瑪 「勇は優しいから家族の事考えるんだよ」
勇 「そんな奴が、親殺しなんか考えるもんか」
比瑪 「ほら、優しいから傷つくんだよ。そういう所、あたしは好きだな」
勇 「明日で、何もかもお終いかもしれないんだ」
比瑪 「私は大丈夫。みんないてくれるもん」
比瑪 「怖くなんかないもん・・・」
副長 「ウェッジに続いてイランド出せ!」
アイリーン 「偵察飛行のみ、よろしく!」
モハマド 「ついに作戦開始ですか艦長。生死の恐れはあってもアイリーンさんと御一緒であるという喜びがあれば・・・」
アイリーン 「これもミスターモハマドの御協力があったらばこそです」
モハマド 「何を仰います。このノヴィス・ノアでは難民の子供達まで頑張っています。ですから、勝てますよね?」
副長 「そりゃあ・・・」
アイリーン 「駄目だったらあたしと一緒に死んでくださるんでしょ?」
モハマド 「も、もちろんですとも」
クマゾー 「いってらっしゃい!」
比瑪 「あんた達も」
アカリ 「うぅっ」
比瑪 「ユキオ、二人をよろしくね」
ユキオ 「心配しなくていいよ。お前も比瑪姉ちゃんを頼んだぞ!」
コモド 「オグンよ、この戦いの我を護りたまえ」
レイト 「帰って来いよ」
ヒギンズ 「絶対に」
ラッセ 「太平洋艦隊の目の前で出撃か・・・よっと。カナン、ナンガ!いいぞ!」
ナンガ 「急かしなさんな。コモド、アメリカさんを牽制してくれよ」
ユキオ 「あいつら絶対に撃ってくるぞ」
アカリ 「そんなの!」
アイリーン 「ネリー・ブレンに続いて全員発進してください。ただし太平洋艦隊は当方の作戦を認めていません」
副長 「故に!ブレン発進と同時にオーガニック・シールドを展開する!」
比瑪 「あはっ、勇のネリー!」
ナンガ 「ラッセに負けるなよ、ブレン・シルバレー!うっ!」
ナッキィ 「行くぜ!天才少年!」
カント 「頼みます!ナッキィさん!」
翠 「ガバナーの手から離れれば、またあなたが親に命令するのですか!」
クインシィ 「宇宙に出た部分と大気圏に浸っている部分の循環器調整は急ぐのだろう?オルファンの体調を速やかに健やかなものにしなければ、リクレイマーといえども、宇宙に放り出す!」
翠 「クインシィ・・・あなた!」
(アイキャッチ無し)
クインシィ 「そんなこと予定通りだろう!」
リクレイマーA 「はい、ですが・・・」
クインシィ 「分かっている!指揮権は私にある!」
リクレイマーA 「バロンはどう・・・?」
クインシィ 「ガバナーからは目を離すな!」
リクレイマーA 「勿論」
クインシィ 「バロンとジョナサンは?」
バロン 「女に従ってみせる・・・という事で、良いのか?」
ジョナサン 「ふっ。地球に審判を下し、銀河旅行をする時に必要なのは女王です。キングではリクレイマーや軍人という大衆は付いてきませんよ」
バロン 「さすが私の見込んだ騎士、ナイトである」
ジョナサン 「何故そこまで私にして下さるのか」
バロン 「地球での思い出、貴公と同じように辛いものばかりだったからだ」
ジョナサン 「このバロン・ズゥの力でオルファンは何もかも無にして、我々を新しい世界へ連れて行ってくれます」
バロン 「そうだよ、二人でそうしよう」
ジョナサン 「ん?」
クインシィ 「ジョナサン!ブレン達が来るぞ!」
カント 「うわっ!出ました!」
ヒギンズ 「お上手!あれが、オルファン?」
カナン 「上の方はもう宇宙に出てるのよ」
比瑪 「大きい・・・」
比瑪 「うっ!アメリカさんとつまらない戦いは、しては駄目よ!」
カナン 「勇!皆さん!出てきたわ!」
ジョナサン 「はっはははっ!ブレンパワードなんか!」
ゲイブリッジ 「ジョナサン君はまだ戦いにこだわっている!」
直子 「アーミーグランチャー達も・・・」
ゲイブリッジ 「彼等こそ度し難い!」
バロン 「そうですか?ガバナーが軍を呼び入れたのはアンチボディやオルファンの体力を付けるためでありましたろ?」
ゲイブリッジ 「しかしこちらから戦端を開く事はなかった!」
バロン 「それはそうです。が、軍というものはクズも多い!そういうものを整理するために・・・まっ、戦争というものは便利なものです」
シラー 「上にやるかあ!ブレンの特攻なんて戦術以下なんだよ!」
ヒギンズ 「死ぬ為に来たんじゃない!」
シラー 「チャクラ・フラッシュが歪んだ?オルファンは何故こいつらを近づけさせる!?」
カント 「ブレン!ごめん、頑張って!」
比瑪 「もっと上手に使ってやらないと、ブレンが可哀想でしょ!」
カント 「すみません。君の反射神経は僕以上なんだから任せるよ」
ジョナサン 「何やっても遅いんだよ勇!」
勇 「お前だって逃げ回っていた!」
ジョナサン 「俺が何から逃げてるって言うんだよ!」
勇 「一人で戦い、一人で生きることをだ!」
ジョナサン 「くはああっ!」
ゲイブリッジ 「オルファンの熱量は上がっているようだ」
直子 「大丈夫でしょうか」
ゲイブリッジ 「オルファンが我々をばい菌と間違うことはありません」
バロン 「しかしオルファンはこのまま宇宙に飛ぶぞ、ガバナー。それではオルファンを領土にしたアメリカの思惑とも違ったな」
ゲイブリッジ 「オルファンを遺跡と考えてしまった初期の誤りがあったからだ。オルファンの生命力は強過ぎた」
バロン 「人間のエゴが強過ぎたからオルファンが反発しているという事もあるぞ」
直子 「え?」
ゲイブリッジ 「ああ、そうだな。オルファンの力でより多くの人々を救おうとするには、ノヴィス・ノアの様な強い意思は邪魔になる。彼らは例え地球が滅びるとわかっていても抵抗を続ける。それはアメリカもそうだ。そんな人間のエゴにオルファンはイライラしているのだろうな」
直子 「私には、このオルファンの神経のつぼの様な所に囚われていても、そういった苛立ちは感じませんけど」
バロン 「何を仰る伊佐未直子。あなたがそう感じられるのは、あなたがオルファンに選ばれた人だからです。オルファンに乗せられる人類は限られている。人間のエゴというオーガニック・パワーも吸い上げて、オルファンは旅立つのだ!」
ゲイブリッジ 「バロン!君は何を・・・!君は何を求めているのだ!」
バロン 「あなた方には解りはしないだろうな。この私の、今の幸福感など!」
直子 「解る訳はありません!ゲイブだって間違ったやり方をしたかもしれませんけど、この人の理想を・・・人類を救いたいという想いを、あなたも解りはしないでしょう!?」
勇 「似たもの同士、戦うのは止めようぜ!」
ジョナサン 「誰が似ている!?」
勇 「俺が両親を憎んだように、ジョナサンはアノーア艦長を憎んだ!愛していたからだ!」
ジョナサン 「俺は誰も愛していない!」
ジョナサン 「踏ん張れよ!」
勇 「止めよう!ジョナサン!こんな事をしている暇はない!」
ジョナサン 「やってやろうって・・・な、何?」
シラー 「ジョナサン!引いて下さい、奴に飲まれてます!」
ジョナサン 「俺は勇なんかに負けちゃいない!・・・シラー!邪魔をするな!」
シラー 「そ、そのつもりでは・・・!ああっ!」
勇 「どうしたの?ネリーブレン!」
カナン 「ブレン、何が起こったの?」
比瑪 「ブレンが・・・アンチボディ達が共感している?勇!」
ヒギンズ 「グ、グランチャーの影が見えなくなってる?」
ナッキィ 「ブレンにはこんな力があったのか?・・・オルファンのフィギュア?」
ナンガ 「どうも臭いな。グランチャー達はすぐに戻ってきそうだ。カント!大丈夫か?」
カント 「え、ええ!フィギュアは見えますか?」
ナンガ 「おうよ、奴らが戻ってくる前にオルファンに飛び込むぞ!」
比瑪 「よく見て!赤いグランチャーがいるでしょ!」
カナン 「赤いバロン・ズゥ・・・」
勇 「姉さん・・・!」
クインシィ 「まあノコノコと来てくれて、好きにやってくれたけど・・・これ以上は無駄だねえ。ん?」
ナッキィ 「こいつは俺が抑える!勇!比瑪!オルファンに行け!」
勇 「ナッキィ止めろ!」
クインシィ 「ふん!」
ナッキィ 「隠れた?」
クインシィ 「オルファンはこういう使い方が出来る」
ナッキィ 「うわっ!」
勇 「姉さん!もう一度話をしよう!」
クインシィ 「もう遅い!」
ラッセ 「カナン、撃つな!俺が止める!」
ラッセ 「な、何だ!?」
カナン 「ラッセ!どうしたの?」
ラッセ 「近づくなカナン!うっ!うう・・・力が抜けて・・・」
カナン 「ラッセ!そのスキンウェハーから手を離して!オルファンのスキンの機能にそんなものが?」
ラッセ 「びょ、病気の俺が狙われたのか?」
カナン 「ラッセ!」
カント 「駄目ですよ!ラッセさんに触ったら、カナンさんまでエネルギーを取られてしまうじゃないですか!」
カナン 「ラッセ!バイタル・グロウブに飛べばスキンウェハーから離れられます!」
ナッキィ 「たった一人のグランチャーに近づけないのか」
ヒギンズ 「撃ってもこちらのエネルギーを吸われる?比瑪ちゃん・・・どうしたらいいの?」
クインシィ 「何だあ!?」
比瑪 「駄目ー!」
クインシィ 「はあ!」
勇 「比瑪ぇ!」
比瑪 「オルファンさん!お願い!私達の・・・声を聞いて!」
研作 「おかしいな。計算ではオルファンはもう飛び立てるはずなんだが、何故だ?」
翠 「計算なんてオルファンには役に立たない事はもう証明済みでしょ」
研作 「いや、何かが・・・何かが足りないのだ。宇宙へ飛び出すための決定的な・・・決定的にオーガニック的なものって、何だ?」
翠 「オルファンの求めているものは新しい生命の力でしょ。手段を講じるために必要なものはオーガニック・エナジーの総量です。全地球の生命力です」
研作 「そういう数量的なものじゃない。量じゃないんだよ、翠!」
翠 「ならパッションとでも言うんですか?情愛的なものをオルファンが欲しがっていると?まったく!」
研作 「そうだな、それではお笑い種だ。はあ・・・ん?」
勇 「姉さん!やめようよ!」
クインシィ 「やめるのはブレンパワードがいなくなってからだ!」
比瑪 「考え過ぎです依衣子さん!オルファンさんは一人でやっていける方です!護る事なんて、考えなくたっていいんです!でも、放っておいてはかわいそうなんです!」
勇 「放っておくとかわいそう?」
クインシィ 「乙女チックな事を!・・・ああっ?」
クインシィ 「オルファンは・・・比瑪の言うことに応えたのか?私ではなく!」
勇 「あうう!・・・ぐうっ・・・!」
比瑪 「勇!依衣子さん?」
クインシィ 「オルファン!あんたにはあたしがいるじゃないか!他の誰も要らない、あたしがずっといてあげるから!」
比瑪 「勇、依衣子さんが・・・」
勇 「オルファンに還る?」
勇 「姉さんのバロン・ズゥが!?」
比瑪 「オルファンさんに・・・」
クインシィ 「うああっ・・・はあっ・・・!」
ラッセ 「バロンズゥとかいう奴、オルファンに」
カナン 「オルファンの抗体になるという事は、こういう事だったの?」
ナンガ 「ああやって抗体になったら、中の人間はどうなっちまうんだよ?勇!カナン!」
ナッキィ 「あの透明な物が盾のように並んでるって事は・・・、ブレンパワードを取り込むつもりはないらしいな」
カント 「相手は生物的な特性を持ってるんです。そんな事わかりませんよ!」
ヒギンズ 「だったら比瑪ちゃん!勇!ブレンのチャクラを集中してあの急所を攻撃する!」
比瑪 「攻撃、攻撃、攻撃!そんな事じゃ終わりませんよ!勇・・・」
勇 「姉さん!」
比瑪 「落ち着きなさい!このまま突っ込んだら勇も取り込まれるわ!」
勇 「比瑪・・・」
比瑪 「はっ?オルファンさん・・・目覚めるわ」
勇 「オルファンが、目覚める?」
研作 「あのデータは間違いなく依衣子のだ!」
翠 「クインシィ・イッサーのものです!確かに!」
リクレイマーB 「き、聞いたことのない音だ!」
リクレイマーC 「オルファンのエネルギーの総量が!」
直子 「ゲ、ゲイブ!」
ゲイブリッジ 「オルファンの変態が始まったのでしょう」
直子 「脱皮でもするというのですか?」
バロン 「始まったのか?」
クインシィ 「ははは、あははっ・・・!はははっ・・・あっはははは!」
第24話「記憶のいたずら」←
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201305181024327304/
→第26話「飛翔」
https://ishikobafuji.diarynote.jp/201307120014072863/
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