新トリしばコラム④破壊的な流動
2016年2月15日 トリしば構築
おひさ~。
今回は以上4点でお送りしますの巻。
・そもそも破流とは何ぞや?
特殊地形毎ターンサクれマン。
新トリしばでは1ターン目から出せる。
トリしばというフォーマットのカードプールを考えると、
実はもっとも多い種類のカード・タイプが「土地」だったりするわけで。
当然、どのデッキも強力な特殊地形を積みたがる。
単色なら、起動型能力を有する土地を。多色なら、言わずもがな2色土地を。
それらに対し、この破壊的な流動、通称:「破流」 をポンと出せば、アラ不思議。
相手のデッキが機能不全に陥り、こりゃもう勝ったも同然! な展開になるという訳。
・破流、その強み
まず軽いことが挙げられる。3マナとはトリしばにおける最軽量のカードであるからして。
そしてそれ故に、先手1T目の破流は打ち消せない ことも、
優秀な打消しカードの多い環境においては大きな強みの一つである。
※後に分割カードがリーガル化したことで消せるようになりますた…。
さらに、除去のしづらいエンチャントであるという点。
他の環境ならいざ知らず、トリしばにおいてはこれも大きな強みになる。
そして最後に、その破壊力。これは上の項目でも挙げた通り、
デッキを機能不全に陥らせられるレベルのものである。
要約すると、対策しづらいくせに破壊力が高い鬼畜カード ということになる。
・破流、その弱点
しかし、当然だが弱点もある。というか弱点の方が多い。
①ジャンドカラーのカードである
トリしばにおける友好3色の中でも最弱 とされる、
黒赤緑の3色の組み合わせ、それがジャンド。
そんなジャンドカラーのカードであるため、
「破流を中核にデッキを組む、イコール弱いデッキになる」 という
身もふたもない理由が弱点の一つに数えられてしまう。
②土地が割れなければ何も起こらない
《石の雨》のように、確実に土地を割れる保証のあるカードではないということ。
もし相手が基本土地しか展開してこなかった場合、折角3マナ払って
手札からカードを1枚唱えたことが、なんの意味もなく無駄に終わってしまう。
この理屈はそのまま破流への対策 にもなっている。
破流対策を考えるなら、基本土地を多く積むというのが一番手っ取り早いのだ。
③複数枚張る意味が無い
そのままの意味。
複数枚張っても意味が無いのだ。
ということは、たとえ1枚張ってそれが功を成したとしても、
そこから2枚3枚と破流を引いてきてしまうと、ドローが無駄になってしまうという事だ。
かといって手札に腐ることを恐れて採用枚数を3枚や2枚に絞ると、
破流が有効な敵を相手にしても初手に来てくれなかったり、
初手に来てないパターンでキープして対戦を開始したのに、
土地が並びきった試合の終盤になって引いてきてしまったり(≒無駄ヅモ)。
手札から捨てるとか、パーマネントを生贄に捧げる効果と組み合わせるなど、
採用に際してはこの弱点を受け流す工夫も必要になってくるだろう。
④破流使用者のマナ基盤にも制約が加わる
当たり前だが、破流を積んでおいて、自分だけ特殊地形を使えるなんてわけもなく。
3色カードを使う=3色以上のデッキのくせに、ランドは基本土地ばかり という、
結構キツい制約の元でマナ基盤を整え、そのマナ基盤を土台にデッキを組む必要がある。
こうなると、たとえば同じジャンドカラーのカードである
《暴力的な根本原理》の、(黒)(黒)(赤)(赤)(赤)(緑)(緑) というような
基本土地だけのマナ基盤では支払いづらいカードの採用は諦めざるを得なくなる。
「ただでさえ弱いジャンドのくせに、自分でカードプール狭めてやんの! ウケる~ww」
そんな煽りを受けてもグッと堪えられるだけの、リアルなタフネスが必要になる。
・破流サンプルレシピ
最後に、簡単なサンプルレシピを見てもらって、具体的な傾向や対策を
各人に考えていただきたく。
何事も最後は自分で考える、これが大事ね。 フハハ! これがmigiT奥義、丸投げの術だ!w
緑中心のジャンドビートデッキ。
マナ基盤のシンプルさたるや、とても3色デッキのそれとは思えない構成である。
サンプル書いてて恥ずかしくなったw
これも新トリしばの「基本土地2枚を初期配置する」というルールがあってこそ。
沼と山をそれぞれ1枚ずつ初期配置することで、強引に破流との兼ね合いが成立するのだ。
打ち消せない《呪文砕きのビヒモス》や、FB付きInsの《獣の襲撃》によって
パーミッション相手でも善戦することができるかもしれない 。
食百足やガラクは除去やアグロに強く、粘り強い中盤戦が期待できる。
《デアリガズの魔除け》は、除去としての性能はかなり低いものの、
生物戦では《巨大化》のモードで活躍する。
そうした動きの基点に、上述した先手1T目の破流 があるわけだ。
この破流ジャンドデッキを相手に、諸兄ならどう戦うだろうか?
基本土地を多く積む。
エンチャント破壊を考える。
《宝石の洞窟》や白大長で先手後手を入れ替えつつ3マナの打消しで消す。
対策するにしても色々と選択肢はあるので、デッキに合ったものをチョイスしよう。
次回は「トリしばの闇、黒単」を予定。
・そもそも破流とは何ぞや?
・破流、その強み
・破流、その弱点
・破流サンプルレシピ
今回は以上4点でお送りしますの巻。
・そもそも破流とは何ぞや?
《 破壊的な流動》 (黒)(赤)(緑)
エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは基本でない土地1つを生け贄に捧げる。
特殊地形毎ターンサクれマン。
新トリしばでは1ターン目から出せる。
トリしばというフォーマットのカードプールを考えると、
実はもっとも多い種類のカード・タイプが「土地」だったりするわけで。
当然、どのデッキも強力な特殊地形を積みたがる。
単色なら、起動型能力を有する土地を。多色なら、言わずもがな2色土地を。
それらに対し、この破壊的な流動、通称:「破流」 をポンと出せば、アラ不思議。
相手のデッキが機能不全に陥り、こりゃもう勝ったも同然! な展開になるという訳。
・破流、その強み
まず軽いことが挙げられる。3マナとはトリしばにおける最軽量のカードであるからして。
そしてそれ故に、先手1T目の破流は打ち消せない ことも、
優秀な打消しカードの多い環境においては大きな強みの一つである。
※後に分割カードがリーガル化したことで消せるようになりますた…。
さらに、除去のしづらいエンチャントであるという点。
他の環境ならいざ知らず、トリしばにおいてはこれも大きな強みになる。
そして最後に、その破壊力。これは上の項目でも挙げた通り、
デッキを機能不全に陥らせられるレベルのものである。
要約すると、対策しづらいくせに破壊力が高い鬼畜カード ということになる。
・破流、その弱点
しかし、当然だが弱点もある。というか弱点の方が多い。
①ジャンドカラーのカードである
トリしばにおける友好3色の中でも最弱 とされる、
黒赤緑の3色の組み合わせ、それがジャンド。
そんなジャンドカラーのカードであるため、
「破流を中核にデッキを組む、イコール弱いデッキになる」 という
身もふたもない理由が弱点の一つに数えられてしまう。
②土地が割れなければ何も起こらない
《石の雨》のように、確実に土地を割れる保証のあるカードではないということ。
もし相手が基本土地しか展開してこなかった場合、折角3マナ払って
手札からカードを1枚唱えたことが、なんの意味もなく無駄に終わってしまう。
この理屈はそのまま破流への対策 にもなっている。
破流対策を考えるなら、基本土地を多く積むというのが一番手っ取り早いのだ。
③複数枚張る意味が無い
そのままの意味。
複数枚張っても意味が無いのだ。
ということは、たとえ1枚張ってそれが功を成したとしても、
そこから2枚3枚と破流を引いてきてしまうと、ドローが無駄になってしまうという事だ。
かといって手札に腐ることを恐れて採用枚数を3枚や2枚に絞ると、
破流が有効な敵を相手にしても初手に来てくれなかったり、
初手に来てないパターンでキープして対戦を開始したのに、
土地が並びきった試合の終盤になって引いてきてしまったり(≒無駄ヅモ)。
手札から捨てるとか、パーマネントを生贄に捧げる効果と組み合わせるなど、
採用に際してはこの弱点を受け流す工夫も必要になってくるだろう。
④破流使用者のマナ基盤にも制約が加わる
当たり前だが、破流を積んでおいて、自分だけ特殊地形を使えるなんてわけもなく。
3色カードを使う=3色以上のデッキのくせに、ランドは基本土地ばかり という、
結構キツい制約の元でマナ基盤を整え、そのマナ基盤を土台にデッキを組む必要がある。
こうなると、たとえば同じジャンドカラーのカードである
《暴力的な根本原理》の、(黒)(黒)(赤)(赤)(赤)(緑)(緑) というような
基本土地だけのマナ基盤では支払いづらいカードの採用は諦めざるを得なくなる。
「ただでさえ弱いジャンドのくせに、自分でカードプール狭めてやんの! ウケる~ww」
そんな煽りを受けてもグッと堪えられるだけの、リアルなタフネスが必要になる。
・破流サンプルレシピ
最後に、簡単なサンプルレシピを見てもらって、具体的な傾向や対策を
各人に考えていただきたく。
何事も最後は自分で考える、これが大事ね。 フハハ! これがmigiT奥義、丸投げの術だ!w
破壊的な流動 4
芽吹くトリナクス 4
呪文砕きのビヒモス 4
軋み森のしもべ 4
食百足 4
雲打ち 2
原初の狩人、ガラク 4
デアリガズの魔除け 4
獣の襲撃 3
踏み荒らし 2
沼 1
山 1
森 23
緑中心のジャンドビートデッキ。
マナ基盤のシンプルさたるや、とても3色デッキのそれとは思えない構成である。
これも新トリしばの「基本土地2枚を初期配置する」というルールがあってこそ。
沼と山をそれぞれ1枚ずつ初期配置することで、強引に破流との兼ね合いが成立するのだ。
打ち消せない《呪文砕きのビヒモス》や、FB付きInsの《獣の襲撃》によって
パーミッション相手でも善戦することができるかもしれない 。
食百足やガラクは除去やアグロに強く、粘り強い中盤戦が期待できる。
《デアリガズの魔除け》は、除去としての性能はかなり低いものの、
生物戦では《巨大化》のモードで活躍する。
そうした動きの基点に、上述した先手1T目の破流 があるわけだ。
この破流ジャンドデッキを相手に、諸兄ならどう戦うだろうか?
基本土地を多く積む。
エンチャント破壊を考える。
《宝石の洞窟》や白大長で先手後手を入れ替えつつ3マナの打消しで消す。
対策するにしても色々と選択肢はあるので、デッキに合ったものをチョイスしよう。
次回は「トリしばの闇、黒単」を予定。
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