【原案】
>機械樹の世界。アーティファクト生物である世界樹の中を、探検。
>ラスボスは、異世界から来た魔法使い。
>機械樹の宝を巡って、主人公と戦う。
無機である機械と、有機である樹木の融合体が世界の中心って設定には惹かれる。
逆に「世界樹」という類の単語や世界観はありふれており、
これ(内部を探索できるほどの1本の巨木)を採用するにしても、前面に押し出していくのはナシで。
ラスボス設定・・・こちらは漠然としすぎているか。
せっかく「機械樹」という面白い素材があるのだから、そこを発展させていった先に
自然とわいて出るようなイメージをクライマックスシーンに据えたい。
機械樹の宝を巡る。この設定はアリ。
プレインズウォーカーはいつでもその次元を脱することができるのが自然であり、
そこに誓約をつけて脱出不可能とするよりも、アグレッシブに未知の次元を冒険した方がいい。
宝探しという動機は、次元にとどまる理由に足るだろう。
【次元の名前】
「機械」と「樹木」のそれぞれの単語を、現実の各言語から部分的に引用して組み合わせる。
「メ」カニカル・キ「カ」イ・マシ「ー」ナ
ティン「バ」ー・「ジ」ュモク・ホ「ル」ツ
めかーばじる・・・語感が悪いので「メッカーバジル」で。
うむ、メカメカしくもオーガニックだ。
【金属次元・ミラディンとの差別化】
ミラディンは、なんでもかんでもアーティファクトだった。
ではメッカーバジルではどうか? 何から何までアーティファクトにはしない、として。
それは当然、樹木こそが機械であるべきだ。
すなはち「機械樹木」、「機械植物」のみが世界の脅威であり、
それ以外は機械的ではない方がいいだろう。その方がアクセントになる。
【機械樹の設定】
機械樹、あくまでも主役は機械樹である。
ならばそれをただのハリボテ背景にしたり、装備品とか土地とかで終わらせてはいけない。
劇の主役はいつだって「動くもの」だ。それは当然、「クリーチャー」であるべきだ。
世界の脅威である、と上述したのもそのためだ。
主役を張らせるなら、キャラクターやプレイヤーの思考はなるべく機械樹で埋めたい。
それが務まるのは、機械樹が頭を悩ませる厄介な悪役であった方がいい。
一つの次元の脅威となる存在であるならば、相応に高いスペックの生物種(?)に設定すべきだ。
「繁殖力」・・・とても高いのが理想だ。
まず樹木であるため、光・水・毒・灰・命と多岐にわたる栄養の摂取が行えるはず。
(列挙した5つは各色のマナにもつながるもの。全方位に喧嘩を売っていることになる。)
そうして世界中の栄養分を吸収し、エルドラージのごとく湧いて出る・・・どこから?
植物なんだから地面からに決まっている。
地中の種子(機械)が芽(機械)を伸ばし茎や葉(機械機械)を茂らせ花(機械)を咲かせる。
花弁から種子が飛散され、大地が浸食されていくのだ。
「外見」・・・悪役としての顔が必要だ。
思いつくのはシャドウムーアなどに登場した「悪い顔をしたツリーフォーク」。
だがそこに機械という要素が加われば、もっと違ったビジュアルになるだろう。
機械にゆがんだ表情は似合わない。無機質な冷酷さを表現する方向で。
枝を腕に、根を足にした人型を取るオーソドックスなクリーチャーでもいいが、
もっと現実の植物を「機械化」とともに「怪物化」させたような、
元ネタを感じられるデザインがあると肉付きがよくなるのではないか。
「戦闘力」・・・これも高くあるべきだ。
しかし均一ではなく、雑魚から強敵までバラ付きがあるのが良いだろう。
棘付きのワイヤー弦で巻きついてくる機械バラ。
酸の水がたまった落とし穴で待ち構える機械ウツボカズラ。
精神を操作する機械ヤドリギ。巨大種子で頭上から攻撃してくる機械ヤシ。
機械ユーカリは全身から放火を行い、機械スギは花粉で致死アレルギーを引き起こす。
「知能等」・・・思考は行えるが、言葉は話さない。
前者は単体としてのものは勿論、生物種としてのテレパスのような信号ネットワークで
群れとしても思考を共有できる。規律・統制のとれた軍隊である。
生命というよりは種の繁栄を目的としたロボットであり、個々の感情はない。
【メッカーバジルの設定 その1】
次元のおおよそ中央には、現時点で機械樹の巨木がそびえ立っている。
とてつもない高さであり、空の彼方まで伸びていているため頂点がどうなっているかはわからない。
メッカーバジルに住む知性ある者達はこの巨木のことをいつの頃からか《打ち釘》と呼んでいる。
打ち釘の周囲にはおびただしい数の機械樹が森林を成し、地上空中を問わず生命を寄せ付けない。
これらは打ち釘から放射状に出現、東西南北にゆっくりと制圧進軍している。
メッカーバジルには昼と夜が存在し、昼は灼熱の猛暑、夜は氷点下数十度までの気温差がある。
風は絶え間なく強く吹き荒れており、天候も豪雨豪雪轟雷大地震と信じられないほど厳しい。
こうした劣悪な環境は機械樹による環境支配(破壊)によってもたらされた所が大きい。
機械樹の侵略がどれだけ昔のことかは記録されていないが、機械樹のいないかつてのメッカーバジルは
ここまで過酷な次元ではなく、むしろ平穏に類する場所だった。
メッカーバジルには大きく分けて6つの「領分」が存在している。
以下に説明するこの6つ以外にも様々な土地が存在するのは確実だが、
この次元の住人の大半が知るのはこの6つまでである。
【白マナの領分・金粉の砂漠 その1】
金粉の砂煙の舞う砂漠地帯。打ち釘の南に位置しており、白マナに満ちている。
かつて黄金に輝く都のあったこの地は、機械植物との侵略戦争によって粉微塵となった黄金により
文明というものを感じさせない有り様と化してしまっている。
しかし植物の生えていない砂漠であることは、機械植物の撃退を成功させた結果でもあるのだ。
吹き荒れる砂金の嵐は見た目には美しいが、皮膚を裂き呼吸を妨げる。並の生命体では1日と生きられないだろう。
「ゴ」ールド・キ「ン」・ゴル「ド」
「パ」ウダー・プ「ン」・プル「バー」
「ゴンドパンバー」と名前を付ける。住人等の設定は後述。
【青マナの領分・虹色の塩海 その1】
虹色に輝く塩分濃度の高い海。打ち釘の南東に位置しており、青マナに満ちている。
機械植物達の侵攻を阻んでいるこの海水は塩分濃度が異常に高く、触れた機械を瞬時に錆びつかせる。
浸透圧等の関係で有機生命にも危険な土地だが、魔法を駆使することで水上・水中に数多くの種族が暮らしている。
海水が虹色に変化しているのも、ここに住む魔道士たちの技によって引き起こされた現象である。
魔法による水の変色を通して様々な物体や概念の色を変化、着色する。
こうした「色の魔法」が、色がないor薄い存在である機械植物に対して有効であるということが
近年になって発見されたことも、この土地が今なお反映していることに繋がっている。
「レ」インボー・ニ「ジ」・リゲ「ン」ボーゲン
「カ」ラー・イ「ロ」・ファ「ービ」
「レジンカロービー」と名前を付ける。
【黒マナの領分・インク沼と鎮座する蜂の巣岩 その1】
機械植物から流れ出た大量のインクが沼地を形成。打ち釘の北東に位置しており、黒マナに満ちている。
これらのインクは機械植物の体表に形成された瘤(こぶ)から流れ出たものである。
言うなれば機械植物の樹液であり、燃料でもある。当然、機械植物自らが撒いたものではない。
彼らは狩られたのだ、彼らよりも強き存在に。
インク沼の奥地に進むと、山のように巨大な岩塊がそのシルエットをのぞかせる。
《蜂の巣岩》と呼ばれており、その中にはメッカーバジル最強と噂される生物が潜んでいる。
【赤マナの領分・松明の楽園 その1】
打ち釘の北に、赤マナに満ちた大穴が巨大な口を開いている。
火山火口の如く噴煙し、火柱が上がることも珍しくない、地底に通じる陥没孔。
付近の住人達からは機械樹出現以前から「松明の楽園」と呼ばれていた。
かつては西の森林地帯からこの穴へ薪を運んできては、内部の豊富な赤マナの源である炎をさらって
魔法の松明を作り、それを持って祭りを行う風習があったことから、この名がついた経緯がある。
現在はとても楽園と呼べる火勢ではなくなっており、穴の中どころか入口に近づくのも危険である。
インク沼からのインクの垂下が原因とみられている。
《松明の楽園》とはあくまでもこの陥没孔の入口を差す言葉に過ぎず、
内部がどこまで続いているのか、またどのような世界が広がっているのかは不明。
【緑マナの領分・生と非生の大森林 その1】
打ち釘の西に、広範囲に亘る森林。緑マナに満ちている。
機械植物の侵略がもっとも及んでいるのがこの大森林である。
他の領分と比べても倍以上あった面積の内、半分近くが機械樹による機械森林にとってかわっている。
もともと争いの少ない肥沃な土地だったことや、多種族が無規律気ままに暮らす体制だったために
ここまでの侵略を許してしまった。
現在は種族の別なく結束して機械樹との領土戦争に挑んでいるが、戦果は芳しくなく森は徐々に蝕まれている。
「ラ」イフ・イ「ノ」チ・リヴ「ン」
「フォ」レスト・シ「ン」リン・ヴァイル「ト」
「ラノンフォント」と名前を付ける。
【機械樹の領分・防壁森林 その1】
打ち釘の周囲数十キロを、機械樹の森林が密集隊形で囲っている。マナに色はなく、希薄である。
この防壁森林は名の通り「打ち釘へ近づく者への防壁」として形成されているようだ。
各方面への進軍のために道を開けるようなこともなく、支配地の外への進撃は
種子を土壌へと飛ばすのみである。侵入の隙間が空くことはない。
打ち釘周辺の土壌からはすでにマナを吸い尽くしてしまったのだろうか。
防壁森林に対して攻撃を仕掛けてみても、機械樹たちは特に反撃などを行ってくる気配を見せない。
しかしながら、とても頑丈な機械の樹木が密生しているため、どれほどのパワーをもってしても
打ち釘まで突破するのは至難の業だと思われる。
教訓。
中二病患者に餌を与えてはいけません!!!wwwwww
下手したら明日も続くぞこれ。
コメント
――と、失礼しました。
こういう設定は好きな方なので、読ませていただきました。
最強生物の存在がぼかされてるところが、気になりますね。
鋼鉄の蜂とかでしょうか?
この世界をTRPGの舞台にすれば、丸丸1つの連続シナリオが出来そうですね。
連続シナリオを作る際は、この世界を使わせていただくか、参考にさせていただくかもしれません!
さすがですね・・・合ってますw
その辺のクソ妄想はまた次の機会にでも垂れ流すかもしれませんw
うらやましい限りです
こうした中二妄想ができあがっていくわけですw