アモンケット・ストーリー第一話 「衝撃」
アモンケット・ストーリー第一話 「衝撃」
アモンケット・ストーリー第一話 「衝撃」
http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/magic-story/20170329

 突然、地平線から眩しい光が弾けた。

 その力に宙へ吹き飛ばされ、私は反射的に腕を上げて目を覆った。だが次の瞬間、私の心は見たものにとらわれた。

 燃え立つ白い光に輝く巨大な矢が、意識のないリリアナへと忍び寄るワームを貫いた。私が動けず見つめる中、そのワームは萎れて灰と化した。きらめく砂を陽光が一瞥するようにその矢も消え、ワームの残骸は風に流れていった。

 残るワームは、生きているものも死んでいるものも、咆哮を上げて逃げだした。ニッサを掴んでいた一体は意識を失った彼女をそのままに去り、私は駆け寄った。更には彼女に辿り着くよりも早く、黄金と赤の大きな揺らめきが砂を渡ってきた。あまりの速度と熱狂にその動きを追うのがやっとだった。それがワームに追い付いた時、私はようやくその姿を見た。



 その女性は人間十人ほどの長身で私の上にそびえ立ち、黄金の頭飾りを太陽に輝かせ、一本の巨大な、二又の杖をゾンビ化したワームの一体へ突き立てていた。その身体は力を放って輝き、姿こそ人間に似ていたが、頭部だけはジャッカルのような形状をしていた。銀色の、底のない瞳が私を認めると、その凝視に貫かれるのを感じた。彼女は武器をワームから引き抜き、そして見えざる射手の一擲と同じく、このワームもまた塵と化した。残ったアンデッドのワームは砂の下へ隠れようとしたが、その女性は超自然的な速度で跳びかかって杖を地面に突き刺した。大地が震え、押し殺した死の悲鳴が砂丘を渡り、そして全てが静まった。

 その女性が立つ中、風の孤独な咆哮だけが響いていた。私が踏み出すと、彼女は私を見つめ返した。心臓が黄金の炎に満たされるのを感じ、その存在に洗い流されるように私の足取りはふらつき、息ができなかった。そして、ごく僅かな頷きとともに、彼女は沈黙を破って地平線へと駆け出した。そびえ立つ角の方角をめがけ、そして遠くの巨大な砂丘の背後へと姿を消した。


 友が意識なく散らばる中、私は膝をつき、この心もまた身体同様に参っていた。

 アモンケットには神々がいる。








太陽が2つあるからか、この次元では「主陽」と「副陽」という呼び分けを
するようだね。
そして副陽の方は、動かずにボーラスの角のモニュメントの上に居座っている?
















しかしジャッカルの女神様・・・かっこいい登場やね。

でもこういう格好いい登場とか活躍したクリーチャーでも
あっさりとリミテ用ゴミカードにしちゃうのがWizardsなんだよな。

コメント

風見
2017年3月30日12:41

1話「衝撃」
2話「撃滅」
3話「抹殺」
だったらこの世界にはアルター使いがいる。

migiT
2017年3月30日13:14

> その女性は超自然的な速度で跳びかかって
> その女性は超自然的な速度で跳びかかって
> その女性は超自然的な速度で跳びかかって

アルター使い、もう出てたわ^^

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