俺用英雄譚メモ(まだ分かたれているとは言ってない)
分かっている範囲でだけ触れてく(・ω・)


基本ルールおさらい。
* 英雄譚が戦場に出るに際し、それのコントローラーはそれの上に伝承カウンターを1個置く。あなたの戦闘前メイン・フェイズが始まる際(あなたのドロー・ステップの直後)にも、あなたがコントロールしている各英雄譚の上に伝承カウンターをそれぞれ1個置く。これらのいずれかにより英雄譚に伝承カウンターを置くことは、スタックを使わない。

* 英雄譚の文章欄の左側に書かれている各シンボルは章能力を表している。章能力は誘発型能力であり、英雄譚の上に伝承カウンターが置かれて英雄譚の上に置かれている伝承カウンターの個数がこの能力の章番号の数以上になったときに誘発する。章能力はスタックに置かれるので、対応することができる。

* すでに伝承カウンターが章番号の数以上置かれている英雄譚の上に伝承カウンターが置かれても、その章能力は誘発しない。たとえば、英雄譚の上に3個目の伝承カウンターが置かれると、IIIの章能力が誘発するが、IとIIが再び誘発することはない。

* 章能力が誘発した後は、スタック上にあるその章能力は、その英雄譚の上にカウンターが置かれたり取り除かれたり、またその英雄譚が戦場を離れたりしても、その影響を受けない。

* 複数の章能力が同時に誘発した場合、それらのコントローラーはそれらを望む順番でスタックに置く。それらの中に対象を取るものがある場合は、能力をスタックに置く時点で対象を選ぶ。これは、それらのどの能力の解決よりも先である。

* 英雄譚からカウンターが取り除かれた場合は、その後英雄譚が伝承カウンターを得たときに、該当する章能力が再び誘発することになる。伝承カウンターが取り除かれること自体によって、以前の章能力が再び誘発することはない。

* 英雄譚の上に置かれた伝承カウンターの数が、その英雄譚の最大の章番号の数(『ドミナリア』セットでは常に3)以上になって、その章能力がスタックを離れた(たとえば、それが解決されたり打ち消されたりした)なら、その英雄譚のコントローラーはその英雄譚を生け贄に捧げる。これは状況起因処理であり、スタックを使わない。
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Ⅲ能力が解決or打ち消しにあうなどしたら英雄譚を生け贄。ここ大事(・ω・)
しかもこの生け贄は状況起因処理
生け贄スタックで英雄譚をバウンス! とかはできない。
もっとも、Ⅲ能力の解決前ならバウンスするタイミングはある、と。



では見ていきましょうぞ(・ω・)

ちなすべて分けしば視点。スタン勢は自分で評価しといて。

《ベナリア史》
{1}{W}{W}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― 警戒を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
III ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしている騎士は+2/+1の修整を受ける。

警戒持ちの2/2を2体生んだのち、膨らませて役目を終える。
騎士デッキのように組むまでもなく、トークン生成として単体で十分な性能。
警戒を持っていることは重要で、単純に攻防に役立つほか、
《胆力の道》の変身条件もこれ1枚で実質満たせる。
同様にキテオンや《単体騎手》との相性も良好。
白ウィニーの新たな選択肢の一つとなるだろうか。


《アンティキティー戦争》
{3}{U}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。あなたはその中からアーティファクト・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
III ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているアーティファクトは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。

アーティファクトの少ない分けしば環境では専用デッキを組む必要がある。
《宝物庫襲撃》が一番の相方ということになるだろうか?
しかしお互いがエンチャントであるため、この英雄譚では引っ張ってこれず、
しかも互いが4マナ。さすがに厳しいだろうか。


《ケルドの炎》
{1}{R}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― あなたの手札を捨てる。
II ― カードを2枚引く。
III ― このターン、あなたがコントロールしている赤の発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりに、それはそのパーマネントやプレイヤーに、その点数に2を足した点数のダメージを与える。

Ⅰの全捨てを墓地利用コンボに生かす手もあるものの、基本的には
赤系アグロやバーンで手札の尽きた頃に手札を補充する《危険な賭け》的なカード。
追加2点ダメージは《カラデシュの火、チャンドラ》の変身を誘発するにうってつけ。
変身後の+能力で本体2点(+2点)と併せれば一気に本体に7点が飛ぶ爆発力。


《最古再誕》
{4}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。
II ― 各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
III ― 墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。

1体布告→1枚不特定ハンデス→1枚リアニ。1枚のカードでアドを3稼ぐ。
5マナと3ターンかけてこの悠長さを飲み込めるかどうか。
色拘束の薄さは評価できる。が、布告除去は分けしば環境的に微妙か。
対コントロールでサイドから入るかどうか、というところ?
PWも釣れるので、ガラクと併せてBG系デッキで使うのがいいのかな。


《最初の噴火》
{2}{R}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 最初の噴火は、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。
II ― {R}{R}を加える。
III ― 山1つを生け贄に捧げる。そうしたなら、最初の噴火は各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。

CIPで《微震》、からのマナ加速。からの、条件つき全体3点火力。
メインボードから入れるとしたなら、マナ加速が最も目立つ効果であるため
それを行かせるような構成にしたいところ。
無論、自軍が全体火力に巻き込まれるようでは話にならないため、
アヴァシンや《賞罰の天使》、《ハンウィアーの砦守り》、ウルリッチ等の
高タフネス生物で固めておくか、ノンクリで組むかするべきだろう。


《ジェラードの勝利》
{1}{W}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
III ― あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは飛行と先制攻撃と絆魂を得る。

+1/+1カウンターによるグロウ、そしてフライング…。
《ハダーナの登臨》に続き、《精霊の学び手》を変身させるカードが
また1枚刷られてしまった()
という冗談はさておいて、スタン構築で結果を出しているハダーナの登臨と同様、
アタッカーを絞って&守りながら戦うようなデッキとの相性は良好である。
カラー的に白は横並べの方が得意であり、このカードによる強化と相性のいい
生物は地味に少ないため、他の色から強化先を探した方がいいだろう。

ちなみに、Ⅲで得られる能力は白単のギセラとまったく同じである。


《スランの崩落》
{5}{W}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 土地をすべて破壊する。
II, III ― 各プレイヤーはそれぞれ、自分の墓地から土地・カード2枚を戦場に戻す。

懐かしのゲドン。だが6マナと重く、しかも流した土地が帰ってきてしまう。
使い方は大きく2つ考えられ、1つは「4枚しか戻せない」、あるいは
「流してから土地が戻るまでに2ターンはかかる」というもの。
つまりはこの英雄譚単体で用いてもオッケー的な考え方。
いずれにせよ重コントロール系デッキへの痛手として十分、ということである。
イクサラン・相克の変身後が土地であるカードへの対策にもなっているわけだし。

もう一つの使い方は、墓地対策や、この英雄譚を除去なりバウンスなりして
ⅡあるいはⅢでのマナ基盤の回復を阻止する方法。
墓地対策は《鼠の墓荒らし》や《捲土+重来》等、微妙な感じであるが、
バウンスや除去であればすんなりと同居させられるはず。
…そこまでして6マナのナンチャッテゲドンを使う意味があるかは別として…。


《チェイナーの苦悩》
{3}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― チェイナーの苦悩は各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
III ― 黒のX/Xのナイトメア・ホラー・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xはあなたのライフ総量の端数を切り上げた半分に等しい。それはあなたにX点のダメージを与える。

2点ドレイン×2→スーサイドなトークンの生成。
直接ドレインは環境で希少な存在。ビートダウン同士の膠着状態の打破や、
余波コントロールへの奇襲に役立つはず。
Ⅲでのスーサイドは前者の状況では御免こうむりたいこともあるだろうが、
ドレインによるライフゲインで多少はケアできるはずだし、
後者に対してはライフをあまり攻められることがない=トークンのサイズが
大きなものとして期待できる。
また、ライフルーズではないので、軽減系のカードと組み合わせてもいい。


《氷河期》
{3}{U}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― 対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。あなたが氷河期をコントロールし続けているかぎり、そのクリーチャーはそれのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
III ― タップ状態のクリーチャーをすべてオーナーの手札に戻す。

出してから2ターンの間、2体まで生物をタップで封印。
からの、タップ生物全バウンス。要するに対ビート用カード。
永遠に封じてはいられないため、単体では時間稼ぎにしか使えない。
章能力に対応しての氷河期除去で起こされてしまうのもいただけない。
Ⅲ能力で自軍の187クリーチャーを戻す、というようなギミックまで組めれば
まだなんとか使いようもあるだろうか。それにしたってサイドイン前提か?


《ファイレクシア教典》
{2}{B}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― クリーチャー最大1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。そのクリーチャーは、それの他のタイプに加えてアーティファクトになる。
II ― アーティファクトでないクリーチャーをすべて破壊する。
III ― 対戦相手すべての墓地からカードをすべて追放する。

《ジェラードの勝利》と同様の強化、かと思いきやⅡで茶以外を全体除去する。
戦場支配の凄いカードで、分けしばで少数派なアーティ生物の価値を
一気に押し上げるほどの影響力を持つ。(某漁師との相性の悪さは残念なところ)。

また、Ⅲで対戦相手のみの墓地掃除も行ってくれる。
これも分けしばでは希少で、しかも価値の高い効果だ。
上記の《スランの崩落》とコンボを狙うのも一興だが、
普通の中速アグロにこの教典を適当に突っ込んでも十分に強いだろう。


《フレイアリーズの歌》
{1}{G}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― あなたの次のターンまで、あなたがコントロールしているクリーチャーは「{T}:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ。
III ― あなたがコントロールしている各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。ターン終了時まで、それらのクリーチャーは警戒とトランプルと破壊不能を得る。

Ⅰ・Ⅱで自軍全生物がマナクリ化。Ⅲで自軍微強化+殴り放題に。
かつてmigiTがサンプルレシピとしてあげた緑単とは最高に相性がいいカード。↓
http://ishikobafuji.diarynote.jp/201711252302133448/
《薄暮見の徴募兵》(表面)が自分でマナ生んでサーチ能力起動する動きは、
旧スタンの《謎の石の儀式》のそれを思い出す。
しかも謎石と違い、これ自体がフィニッシュ手段となり得るのが強み。


《ミラーリ予想》
{4}{U}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
II ― あなたの墓地からソーサリー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
III ― ターン終了時まで、あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。

スペル回収→1T限定コピー祭り。明らかにループギミックを意識したデザインだ。
アモンケットの分割カードはインスタントとソーサリーの両方のタイプを
持つカードが多数あり、それらとの相性は良好であるし、《徙家+忘妻》をはじめ
各種バウンス呪文や《有害+不潔》での再利用も言うまでもなく強力。
Ⅲの章能力で《木端+微塵》や《貧窮+裕福》の余波面をコピーできれば
ほとんどのゲームはそこで決着するだろう。

注意点として、記事冒頭で触れたⅢの章能力解決後からの英雄譚の生け贄処理
タイミングと、バウンス呪文との関係をおさえておきたい。
Ⅲのコピー能力が解決されてからでは、《ミラーリ予想》をバウンスするタイミングは
存在しないため、バウンス呪文のコピーまで欲張るようなことは出来ない。





書き足りなかったので追記。
現環境の分けしばから、もし英雄譚が追加されたらパワーの増減するカードについて。

・エンチャに触れるカード
《賞罰の天使》一時的追放
《抵抗+救難》バウンス
《悪意+敵意》否認
《増進+衰退》
《隠匿+探求》
《罪+罰》
《摩耗+損耗》
《捕獲+放流》
《暗記+記憶》カウンター
《粉骨+砕身》マナリーク
《徙家+忘妻》バウンス
《雲遊+萍寄》自分のパーマネントのみのバウンス

・アーティに触れるカード
(ファイレクシア教典で生物がアーティファクト化するため)
《空想+現実》
《隠匿+探求》
《罪+罰》
《摩耗+損耗》
《捕獲+放流》
他、エンチャの項で挙げた打消し等も含む。

・アーティファクト・クリーチャー(裏面含む)
《謎の石の断片》
《束縛の刃、エルブラス》
《黄金の守護者》
《収穫の手》
《スレイベンのガーゴイル》

・その他
《敬虔な福音者》起動型能力のコストに英雄譚を充てられる。
《罪からの解放者》CIPで同上。
《アズカンタの探索》変身後の能力で英雄譚をサーチ可能。
《ハダーナの登臨》変身条件的に《ジェラードの勝利》との相性が良い。

コメント

レベラー
2018年3月11日21:51

こういう説明記事は、普通にありがたいです!
最後の能力解決後から生贄の間に優先権がないことは、覚えておきます!

後、なぜか、カラクリを思い出してしまいました。

migiT
2018年3月11日23:35

大した説明とかしてないんで恐縮です;

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